雇われて働くか?それともフリー?|セミナー「仕事への向き合い方を考える」その3

※その1はこちらです。

「仕事をしたくない」とダダをこねている私にわざわざアドバイスをしてくださったあと、先生は次のように続けました。

「それでね、仕事が好きなひとは、好きなんだからあとは『仕事』でどう遊ぶか楽しむかおもしろくするかって自分次第なんです。ただね、よく転職がテーマのときにお話するんですが、イヤで辞めるのはよしたほうがいいよと言うんです。イヤで辞めると次の職場でまた同じ壁にぶつかってイヤになっちゃうんです。だから、せめてフィフティフィフティまで持って行って辞めましょう。できれば感謝ですね。感謝するところまで大きく成長してから辞めたほうがいいよという話をよくします」

「で、これは仕事に限らないんですけれど、ネガティブなイメージが強く付いてしまうと、もう朝起きたときからアンハッピーになってしまいます。『サザエさんシンドローム』って聞いたことありますか? 日曜日の夜にサザエさんがはじまると『明日仕事だ……』と思ってめっちゃブルーになることをサザエさん現象と言います」

「仕事に対してネガティブな要素が強い場合はそれを自覚できます。それからポジティブにもいろんなポジティブがあって、がんばるにしてもけっこう気合が必要なものだったりすると、元気なときはいいけどしんどいときに自分を責め始めたりするのね。そういう偽性ポジティブも自覚してください。
そのうえで『仕事とはなんぞや?』というところにプラスの要素、自分にとってワクワクする要素をぜひ取り入れられるようにしてください

「僕はフリーでやっていますけど、なんか『フリーでやることがいいこと』って思っているかたがけっこう多いんです。でも、たとえば公務員をしあわせにやっているひとだってもちろんいるし、サラリーマンをやっていることを誇りに思って喜んでいるかたがたもすごく多いんですよ。

まあ僕がサラリーマンに向いていないなと痛感したのは、僕の上司ふたりが『ザ・サラリーマン』だったからなんです。生きかた、考えかた、それから生活スタイルすべてが『ザ・サラリーマン』だったんです。で、自分はああはならないし、なりたくもない、あ、ネガティブに見てではなく、なれないなあと思って、それで自分はサラリーマンに向いてないなと思って辞めたんです。

その上司のふたりは真逆なタイプでした。ひとりは几帳面なマイホームパパ。会社のために熱心に尽くすことが喜びで、そのうえ家庭も大切にするタイプ。もうひとりのかたは、仕事はカチッとやるんだけどめっちゃ遊ぶ。キャバクラに火・金と通うんです。あまりにも通い詰めるからその店の女のコはもちろん、店長、オーナーよりもその店に長く在籍するようになっちゃった。で、新しいコが入ったら必ず彼が面通しをするというシステムができあがった(笑)  ま、ヌシになっちゃったんですね。そんな風に遊びとサラリーマンをものすごく楽しんでやっている。

そのふたりを見ていて、ああ自分はこうはなれねえなあって思って辞めたんです。でも、それも生きかたなんですよね。だから、自分で開業することがすべてではない。好きなことがサラリーマン生活ってことも十分ありうるんです。
ですから、自分にとって仕事とは?というのを十分考え尽くしていただきたいんです」

 
ここからは私の感想ですが、う~ん、やっぱり自分をよくよく知ることに尽きるんだなあと思いました。でも、私はまだ自分のことをよくわかっていないんですよね。

私はOL生活が長かったんです。OLも死語っぽいな。オフィスレディーっていったいなんなの? まあそう呼ばれていた時代にOLをしていました。高校卒業してから親が決めた会社に入って、ただボーッと24年間勤めました。その間一度も辞めたいと思いませんでした。なぜかというと、親も会社も定年まで勤めるのが当たり前という考えだったからです。私自身も辞めたり転職したりってまったく思い浮かぶことがなかったんです。

まあ会社側としては「女のコは24才で寿退職する」という前提で雇っていました。いまから三十数年前は「女はクリスマスケーキ」というコトバがあって、24才を過ぎるとヤバい、もう売れないぞという時代だったんです。で、短大卒の20才だと4年間しか働いてもらえないので研修費のモトが取れない。その点高卒18才なら6年間なのでちょうどいいということで、当時の高卒女性は就職しやすかったんです。

それで、じゃあ仕事が楽しかったか?というと、これがねえ、よくわからないんですよ。というのもつまらなかったわけじゃない。おもしろい面もたくさんあったんです。私は基本的に単純作業が好きなんです。昔はコンピュータなんてそんなに普及していませんから、手作業がどっさりありました。封筒のあて名書きとかゴム印押しとか何万件って処理するんです。

でも、私はそういう作業がかなり好きだったんです。キレイにハンコを押したりするのとかめっちゃ好きでしたし、伝票書きでも封筒詰めでも線引きでもおもしろかったんです。いまやっているポイント稼ぎとちょうどよく似た感じですね。

そうなんです。私はだれかに命じられた単純作業を喜んでやれるんです。だから、先生が言われた「雇われかフリーか」のふたつのうちなら、一応雇われに向いていることは確かだと思います。そして立派なライスワークでした。でも、これが天職か?と訊かれると、う~ん、悩ましいですね。確かに向いているから24年も続けられましたが、ホントに私が好きなことなのかなあ?

※セミナーレポートはまだまだ明日も続きます。