その仕事に満足しているってホントウ?|セミナー「仕事への向き合い方を考える」その11

※セミナー「仕事への向き合い方を考える」その1はこちらです。

セミナーの最後に質問を受け付けてくれました。このやりとりがね、またスゴくって勉強になりました。やっぱりこの先生の切り口はありきたりじゃないですね。ホント、ネットで検索して答えを探してもこういうのはまず出てこないなあ。

はじめは女性のかたからの質問です。このひと、30代ぐらいでまじめそうなほっそりとしたかた。ちょっと小さい声で「いまの仕事に、たぶん不満はないんですけど、楽しくないっていうか、仕事に対してすごいネガティブなイメージがあって、それが2割ほどあって、それと折り合いをつけるのがむずかしくて」

先生「その2割が大問題ですよ。8割満足しているのに2割が問題ってこと?」
質問者さん「不満はないんです。不満はないんだけれども……」
先生「楽しくないって不満じゃないの?」
質問者さん「そうですね。行きたくないし……」
先生「ふつう8割がた満足したらリピートするよね? 8割っていうのがたぶんねえ、だいぶサバ読んでるかもしれないですよ」

質問者さん「あのー、状況的なものには満足しているんです」
先生「だからそれは、満足じゃないんですよ。たとえばさ、婚活に置きかえるとわかると思うんだけど、すっげえスペックのいい男だからって好きになるかわからないべ?」
質問者さん「……はい」
先生「このヒトのことが好きになれたらいいと思うんだけどぉ~みたいな、僕んとこそういうヒトしか来ない(笑) でもぉ~、働いてないヒトのほうに惹かれるのぉっていうオンナしか、ウチ来ない(笑)」

質問者さん「そういうのは、なにが問題になっていまそういう風になっているんですか?」
先生「アタマで考えすぎなんです。アタマで考えて、たぶん条件面って思考的なものなんですね。だからたとえば、この会社すごく待遇がいいから辞めるのがもったいないとか、次にいったら絶対給料落ちるからここにいたほうがいいっていうのは『考え』なんですよ」

「だけど、行きたくないとかしんどいとか、ましてやそれがね、カラダに出てまで会社にしがみついているヒトがいて、病気とかね。それっていうのはもう、満足度は限りなくゼロに近いんです。アタマで満足しているだけなんです」

それはなにかっていうと『欲』とかね、それは自分自身の感情との向き合いかたでいくと、欲に流されやすいタイプになっていくんですね。たとえば、夜の11時とかに絶対チョコレートなんか食べんほうがいいじゃん? しかもホールケーキとか食わんほうがいいじゃないですか。でも、テレビでおいしそうなケーキやってたら、ケーキ屋さんに走っちまう自分がいたりするんですよ。それは自分の欲のコントロールができてないのね。みたいな感じとちょっと似てる」

質問者さん「どうして……欲に流されやすいんですか?」
先生「欲に流されやすいひとのいちばんの理由は、それ以前にストレスが溜まりすぎているから。それが不満。で、これね、怖いのは、アタマでは満足してると思っているけど、ココロでは満足してない場合って、要は認められていないんでストレスだけは溜まっていく状態

「なので、つじつまが合わないことが起こってくるんです。その、8割がた満足してるはずなのに会社に行きたくないって、それって満足してないじゃんってハナシなんです。っていう矛盾が起きてくるので不満です」

「だからこういうのって、夫婦関係の問題でいくと、そんなにダンナに不満があるわけじゃないけれど、いまの生活がおもしろくないっていうヒトにお恨み帳を書いてもらうと死ぬほど出てくる(笑)。だから、会社へのお恨み帳とか書いてもらうのもおすすめです」

「ちなみにいまお恨み帳作ってます。もう発注してます。あるひとに勧められて。『Nさん、作っちまいなよ』とか言われて。和紙で作っております(笑)。6月にお恨み帳書くワークショップ、200人くらいの会場用意しようかなと(笑)」

もうひとり、男性のかたの質問。「仕事をするときに、仕事をしないといけないという強迫観念ばかり高まって、あの、フリーになったんですけど、遊ぶのがすごく苦手なんですけど、どういう風に遊びに切り替えていけばいいでしょうか?」

先生「遊ばざるをえない状況をつくるのが、フリーランスの場合いちばんいいです。携帯とパソコンを家に置いて旅に出る。あと、まあいまはちょっとむずかしいですけど、電波の届かないところに行く。山の上ね、海の中ね。で、その場合の遊びは絶対カラダを使う遊びがいいです。僕も経験してますが、強制的に遊ぶっていうか、仕事できない環境をつくるしかない。温泉とか海とかバーベキューとか酒とか」

先生「今日やった実習は、ぜひね、もうちょっと自分なりに向き合って深堀りしていっていただけるといいかなあ。ま、ホントは半年ぐらいかけてやりたいくらいなんで、一個一個が一回講座になるくらいのじつはボリュームなんで、よかったら参考にしてください。どうもありがとうございました(拍手)」

 

最初の質疑応答はちょっとコワいものがありましたね。質問者さんみたいな感じでずっと会社に行っているひとはすごく多いんじゃないかな? 私もそうでしたよ。満足していると思って、自分をダマシダマシしながら会社へ行っていましたからね。

このセミナーに出席したひとは、ほとんどのひとが「仕事が好き」って手を挙げていましたが、私はそれもホントウかなあ?と思っています。というのは、ココロの底からホントに仕事が好きでずっとやっているひとだったら、たぶんこのセミナーには来ないんじゃないかな? そういうひとはもっとビジネス色が強いセミナーへ行くでしょう? だから、先生が言っておられた偽ポジティブでがんばっているんじゃないかな?

「欲」に流されてるんですよって話もなかなか耳が痛かったです。仕事はお金の問題に直結するから余計にむずかしいんですが、それでも「自分はホントウはどうしたいのか?」ということを見据えていないといけないんだなあ。

さてさて、私もこんなに真剣に仕事のことを考えたのは生まれてはじめてです。18才のときからずっと「自分にとって仕事とは?」をあーだこーだ悩んできましたが、今回のセミナーで学んだことをきっかけに思いっきり深掘りしたところ、ようやく目の前が開けつつあります。

このブログでセミナーレポートをはじめてから、読者さんはふたりだけになりました。それまでは10人ほどのひとが読みに来られていたんですが、いきなりごっそり来なくなりました。うむ、お口に合わなかったようです。

それでも毎日読みに来てくださったおふたりには本当に感謝しています。おかげさまで最後までレポを書くことができました。著作権が気になりますが、いまのところ読者さんはふたりなので、まあしばらくはかまわないでしょう。このレポが、読者さんにとってわずかでもお役に立ったらいいなあと思っています。

※セミナー「仕事への向き合い方を考える」その1はこちらです。