紙オムツなしでピアノレッスンへ行くために

私は、精神的な負荷がかかると「腸」と「心臓」が具合わるくなる。
あ、もちろん睡眠もオカしくなって、早朝覚醒バリバリになっちゃう。

腸は「過敏性腸症候群」らしい。
コドモのころからしょっちゅう下痢してた。でも、むかしは心身症とかで片付けられていたかな?

オトナになっても、ストレスで下痢に襲われると、1日5~6回はトイレに駆け込まないといけない。たまに間に合わないときもあるよ。
この病気がヒドいひとは、電車は各駅停車にしか乗れないらしいが、その気もちはよくわかる。

で、むかしからときどき内科にかかっていろんなクスリを飲んでみたがどれも効き目がなかった。
ところが、2008年8月28日に受診した病院で、トランコロンを処方してもらったら、これが劇的に効いた。
このときの医師のかたは、ご自身が過敏性腸症候群とのことで、私が症状を訴えたらさすがに一発でいいクスリを出してもらえた。

以来、過敏性腸症候群っぽくなると、すぐにトランコロンを飲めば二日ほどでおさまるようになり、ずっとトランコロンを愛飲?していた。
そのうち、フルタイムの仕事もやめて引きこもりライフを満喫していたら、ノーストレスになっちまって、過敏性腸症候群もめったに起こらなくなった。

でもごくたまに下痢がつづくこともあるので、いまの地方に住みはじめてからかかった病院で、トランコロンをお願いしてみたが、「ウチはコロネルしか処方できないんです」と言われて、コロネルというクスリを飲むことになった。

けど、コロネル、ワシには効き目なし。
ピアノレッスンの数日まえから飲んでいてもぜんぜんダメ。どうかすると肛門決壊、放出の危機。

だからといって、いっつも紙オムツはいてピアノレッスンに行くのもなあ。
なんかさあ、ばあちゃんがデイサービスに通うわけじゃないし、オムツプレイも関係ないし。ワシ、なにしに行くねん?

よし、やっぱりトランコロンをゲットするべ!と今日はすぐ近所にある心療内科へ行くことにした。
それで、昨日そのクリニックに電話したら、なかなか手強くて、やれクスリだけは出せないだの、やれ前の病院の紹介状がいるだの、連休まえだから予約が入れられないだのとおっしゃる。

以前の私だったら、とっくにブチ切れてイヤミをかますところなんだが、いえいえ、タイヘン冷静に対処いたしまして、「お時間はいくらかかってもけっこうです。休みまえのお忙しいところを恐れ入りますが、診察だけでもお願いできませんでしょうか?」とうやうやしく申し上げたところ、なんとか予約を取り付けることに成功した。

あのな、こんなにハラが立たないのは、ワシの機嫌がいいからじゃよ。
やっぱり、好きなことばっかしやってたらいっつもヘラヘラいい気分でいられるのう。

それで、午前中そのクリニックへ行ったら、べつに3分ほどで診察室に呼ばれて、でもまあ、お医者さんは忙しそうな感じだったので、ワシは立ったまんま、「むかしから過敏性腸症候群でトランコロンがよく効きました」と言ったら、「はい、じゃ、ソレ出しときます」って診察は2分で終わった。

あれえ、ウチ出てから10分もたってへんなあ、すげえなあ、こんな秒殺診療はじめてだなあと感心しながら、こんどはある薬局へ向かった。
たしか1年ほどまえに行ったことのある薬局だ。

その薬局のまえに来て仰天した。
薬局、全焼していた。すっかり丸焼けになっていた。

消防署員のひとがふたり動き回っており、元薬局の出入り口に年配の女性が丸イスに腰かけていた。
私はあまりにびっくりしてしまって、ついうっかりその女性に「あのう……火事だったんですか?」と尋ねてしまった。

「ええ、昨日ですわ。息子のとこなんです」と言って、その女性は少しほほえんだ。
ああ、どうしたらいいんだろう! ごめんなさい! でもどうしてこんなときに笑顔を浮かべられるの?

とっさに私のほうが泣けてしまって、「あの、すみません、どうかがんばってください」とだけ言って、その場を離れた。
どうしよう、どうしようとうろたえてしまったら、またインベンション9番がアタマのなかで鳴り出した。

哀しみが止まらない。

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