ピアノレッスン第4回|私にとっての「禁断の領域」が、どうしていま手中にあるのだろう?
今朝起きたら、忌々しいことに微熱がありやがって、くそったれ!と思うたけど、かまわずにインベンション14番を5回練習しておく。
さいわいセキは出ないので、レッスン室に風邪の菌をまき散らさなくてすみそうだ。
例によって、レッスン開始時刻の3時間まえにウチを出て、とちゅうの「道の駅」で休憩。
道の駅でぼーっとしていると、ムラムラと放浪癖が湧いてきて、ほう、あの山はなんだべさ?と地図と照らし合わせたりしちまう。
ちゃうやろ?! はよピアノレッスンへ行かんかい!
山越えの道中なんで、ついついドライブのほうが楽しくなるのさ。
先生んちから300mのところのコンビニ、駐車場がデカいので、ここで1時間ばかり待機する。
今日は天気がいいし眺めもよかったので、ちょいと体調もよくなってきて、ちゃんとサンドイッチも食べられた。
で、レッスンの15分まえにコンビニを出発して、いよいよ縦列駐車で、ああまた2回失敗して、まあでもなんとか3回目で停められた。ふう。
肝心のレッスンなんだけど、いつもくわしく書けなくてごめんなさい。
んーーー、やっぱりそういうのはブログに書いたらいけないと思うんよ。
なんかそういう「核心部分」って、それはピアノレッスンに限らず、カウンセリングの内容もおんなじで、私にとっては「秘すべきもの」なんだなあ。
ええと、とりあえず合格したのは、ハノン2番、それからインベンション14番。
でもハノンでは、音色、タッチ、指のカタチなど、おそろしく厳密に指導していただく。
「ツェルニー30番」の15番と10番は、まだまだぜんぜんダメ。
アルペジオはもっともっと練習すべし。
ハノンとツェルニーは、ほんとバレエの練習みたいに「動き」を徹底的に観察しないといけない。
そして次からは、ハノンは3番、インベンションは2番をとのこと。
で、先生から「なにか曲もやりましょうか?」というお話になった。
「曲」……ってなんなん?
ホラまた、レッスン用語がわからん。44年まえの記憶なんてとうのむかしに削除されとるわい。
先生「ソナタアルバム、持っておられますか?」
は? なんですか?それ?
だいたいワシ、ほとんど楽譜持ってない。
あるのは、バイエルでしょ、ブルクミュラー25でしょ、ツェルニー100番、プレインベンション、それといまレッスン中の楽譜だけ。
だって、8年まえから独学で再開したとき、バイエルすらぜんぶ練習できてない。
そのころ、ピアノブログでみんながやってた練習曲の楽譜をぽつぽつ買っていただけ。
あ、こないだアタマがおかしくなって衝動買いしたショパンのエチュードはあるわ。
もうソレはなかったことにする。なしなし。そんな過去は忘れ去ろう。
それからしばらく先生がいろいろと考えてくださって、ええと、文字数になおすと345文字分、あれこれ検討していただいた結果、
「じゃあ、ベートーベンのソナタにしましょうか?」
はあああああああああああああ?!
あのさ……、いっつもレッスンに来るとさ、雷に打たれたみたいになるんだけどさ、ほんと毎回感電死だわさ。
そもそもワシがソナチネアルバムもソナタアルバム(←コレ、ほんとぜんぜん知らん)も持ってないから、最終的にこうなった。
そして、先生がご自宅にあるストックを譲ってくださった。
はああ、ベートーベンのソナタかあ……
そんなの、一生縁がないって思ってたなあ……
▼もちろん、レッスンでやるのは、いちばんやさしい20番。
帰るとちゅう、もうひとつ道の駅を発見。
そうか、ワシんとこと先生んとこのあいだに、道の駅四つもあるねんな。
その道の駅の駐車場で、ワシはベートーベンの楽譜をながめて、さめざめと涙を流した。
こんな日が来るとは思わなんだ。
生きててよかった。
みんな、ありがとう。