ピアノレッスン第10回|年寄りの事情をわかってもらえたってのは誤解?
4月9日以来、ピアノで怒涛の日々がつづいているが、ああそうか、今日でもう10回目のレッスンなのか。
いやいやいやいや、毎週のレッスンって必死っ! 課題練習するのがタイヘンすぎて生活破綻してる。
とくに、2週間まえのレッスンからは暗譜しないといけなくなって、「1週間でそこそこ弾けるようにして、その1週間後は暗譜で」っつー生き地獄を味わっている。
なんかさ、そもそもレッスンの進度ってのがよくわからん。こーゆーのが標準なのか、早いのか遅いのかわからん。
わかってるのは、え?オノレの限界を超えとるよねっ?ってことだけ。
それと、暗譜がおっそろしくタイヘンってこと。
覚えられへんわっ! インベンションもベートーベンソナタも、暗譜が異様にタイヘンだわさっ!
▼バッハ/インベンション第13番
いちいち楽譜の画像付けてる理由 → ワシが番号だけじゃなんの曲かさっぱりわからんから。自分がいまやってる曲の番号すら覚えられへん。
これの暗譜もすっごくタイヘンだった。
それでも、なんとか覚えたつもりだったのに、先生のまえで弾いたら4小節で停止してもうた。
「すみませんっ!」ってあやまって、もいちど弾く。ボロボロまちがえる。
なんか知らんけど、合格になった。はあ。
▼ベートーベン/ピアノ・ソナタ 第19番 第2楽章
この曲、長い。5ページもあって、なにをどーしたら覚えられるか、ホンマ悩みまくったわ。
やってもやってもどこかまちがう。
で、レッスンでも10ヵ所以上まちがえたり、無音状態をこしらえたり、ズタボロでのう。
弾き終わってふうふう言ってるワシに先生が、
「ほんのちょこっとだけね、つっかえたりするところがありましたけど、でもよく覚えましたね。覚えることは苦にならないですか?」
はあ、そうそう、先生はいつもやさしいのだ。
ドコがちょこっとやねんっ!と猛ツッコミを入れたいのをコラえつつ、「いいえっ、ぜんっぜん覚えられませんっ!」とワシは叫んだ。
先生いわく「音を覚えるっていうのは、言葉を覚えるのと同じことですから。年齢とともに低下するのが当たり前なんです」
あ、そう?! やっぱしババアだからこんなに苦労するっちゅーわけね。
てか、暗譜ってコトバの暗記といっしょなん? びっくり! 文章丸々暗記するみたいなモン? え?そこまでタイヘンじゃない?
ともかく、57才で暗譜するなんて途方もなくタイヘンで当たり前とわかって、はあ、なんかホッとした。そしてこの曲も合格にしてもらった。
安心したのもつかの間、先生「次回からツェルニーも暗譜しましょう」
うそっ?!
「ベートーベンソナタは、1番の1楽章をやってください」
す、すごいねえ……
どんなタマが飛んでくるかわかんねえ。