ピアノレッスン第21回|その「ちがい」を聴き取って再現できるか?
先週のレッスンのときは、クズマンションの掃除とかでぜんぜん練習できてなかった。
平均59分/日でしゃあしゃあとレッスン行ったんだけど、どういうわけかそんなに崩壊せえへんかった。
だけど、一日1時間やそこらでズボラかましとったらエラいことになるんで、今週は平均2時間10分/日まで延ばした。ふう。
べつになあ、練習はおもろいからなんぼでもやりたいんやけど、痛いんですわ、指。もうババアだからしゃーない。
いちおうそのぐらいやったのに、今日のレッスンはあかんかった。いや、いつもか。
●ハノン12番 → 合格。でもぉ、なんかヘンなフォームでずいぶん修正。
▼ハノン/イ短調音階 → 合格。でもぉ、やっぱりかなり修正。
▼ツェルニー30番の21番 → 合格。でもぉ、だいぶんまちがえた。
▼インベンション10番 → 不合格。そりゃそうだ。
インベンション10番、ノン・レガートで弾くのにすっごく苦労した。ここ三日ほど突貫工事やったけど、あかんね、めっちゃ雑やった。
そしたら、次回は「こんどはレガートで弾いてきてください」とのこと。よかった。まだレガートのほうがマシ。いやでも、レガートもタイヘンか?
約1ヵ月まえからハノンで音階の練習がはじまった。うれしい♪
けれども「ちゃんと」音階弾けるようにするのってむずかしいねえ。
最初の第一音の構えからして、何回もご指導がはいる。
イ短調になると、とちゅうで黒鍵が入るから、そうすると第一音の構えもハ長調とは異なる。指の位置や曲げ具合を微妙に変えないといけない。
カデンツも、鍵盤から指を離すタイミングがすっごくむずかしい。
パッと指を離すと音がプツッと切れてしまう。そうではなく、フッと力を抜いて「ジワッと離す」と、ほんのわずか音がにじむように残る。ソレを狙わないといけない。あ、先生はそういう説明をしたんじゃないけどね。ワシがそう感じただけ。
はああ、離鍵のタイミングなんて生まれてはじめて考えたわ。
ぜんっぜん聞いたことなかったわ。
道理でワシの演奏はプツプツ音がちょん切れまくっとるわけだ。
だから、これはカデンツに限らず、なにを弾くときでも離鍵のタイミングを適切に変えないといかんのやろうね。
けれども、こうしてものすごく細かくて微妙なお話をうかがっていると、どうしてプロの演奏があんなになめらかでうつくしいのか、ほんのちょびっとわかるような気がする。
なるほどねえ、指の離しかたもとても重要なんだ。
でさ、指を離すと、弦のうえにダンパー(音を止めるフェルト)が降りてくるでしょ?
グランドピアノだったら、それがよく見えるから、はあ、なるほどって観察しながら指を離す練習ができる。やっぱりゆっくり降りてくると、ジワッと音が残ってきれい。ひゃあ!
ソレってさ、電子ピアノでもできるん?
やってみた。ワシのはローランドの電子ピアノやけど、……できたわっ!
ほお、電子ピアノでもちゃんとシミュレーション入っとるんやわっ!
単にワシがそーゆーことを知らんかっただけで、電子ピアノもなかなか優秀やのう。
ただ、聞いたときのちがいは、あきらかにグランドピアノのほうがハッキリわかる。
まあもう、離す離さないどころか、ほかのすべてもそりゃやっぱりグランドピアノはぜんぜんちがう。まだ1回しかローン払てへんけど。
なんつーか、だんだんといろんな「ちがい」がわかるようになってきたなあ。
ソレがおもしろくて楽しいねん。
だから、ピアノにどハマりしてまうんよね。