ピアノレッスン第28回|「抜き打ち暗譜」の刑に処せられる

このごろ身に沁みて感じることなのだが、「芸事」は少なくとも一週間に一度はレッスンが必要かねえ。とくに初心者のうちは、週に一度「起動修正」をしないといけないんじゃないか?

オノレを振り返ると、とりあえず一週間めに自分なりに弾いて持って行っても、「まるで方向ちがってたよね」ってことが多々ある。
シンフォニア1番なんかとくにそれが激しかった。で、先生から大幅に軌道修正かけてもらうけど、たった数日間の「自己流」がけっこうクセになってて、ロケットの向き変えるのにエラく苦労したりする。

なので、レッスンが2週間も空いてしまったら、火星に行くつもりだったのに太陽に突っ込んで燃え尽きとったわぐらいになりそうで、それが怖いもんだから、なにがなんでも週に一度のレッスンを鼻息荒くお願いしてまうのである。ふんがぁーっ!

▼それだのに、どうしても軌道に戻れず太陽系外にさようならしてしまったのが、ハノン6番 → 先週に引き続き不合格。「やっぱり右手がオカしいです。とくに下り、治っていません。もうしばらく時間をおいてからやり直しましょう」とのこと。悲しい。

▼でも、ハノン/変ロ長調音階は合格。「はい、すばらしいです。なにひとつ言うことありません」

え?ってびっくらこいたけど、いやでも、思い当たることはある。
なぜか音階を練習するとき、「ピアニストB氏(←ワシが好きなピアニストね)だったら、この音階をどう弾くだろう?」ってめっちゃ考えるのである。

で、今日レッスンで弾く直前にも、そのことをチラッと思い浮かべつつ弾いてみた。でも、きっとなにかご指導が入ると思ってたのに、なぜかうまく着陸できた。
だったら、ほかの曲もぜーんぶ「B氏だったらどう弾く?」って考えられたらええのに、あかん、ほかのヤツはそんな余裕ないねん。弾くだけで必死。

▼ツェルニー30番の12番、先週とおなじく不合格! 「右と左のテクニックがそろっていません」。ぎゃあっ!

▼バッハ/シンフォニア1番 → 微妙な合格。

というのも、コレ弾くとものすごく手が痛い。まあ痛くても練習してるが、ついついそのことを先生に訴えてしまった。
そしたら、おそらく痛みがヒドくならないように考えてくださったのだと思うけど、1回弾いただけで「圏外」に飛んでってしまった。

その1回弾いたヤツ、かなりボロボロでねえ、せめてもう1回やり直しに弾いてみたかったけど、はあ、さようなら。
てか、このシンフォニア1番って「生涯でいっちゃんしつこく練習した曲」だったから相当ガックリきた。会社で仕事させてもらえへんから、座ってるだけのあいだに100回以上はエア練習しとったのにねえ。(泣)

▼ソナチネ5番/クーラウ Op.55,No.2 第1楽章 → またしても不合格。

さて、ワシ、いま現在クビ確定の会社でさまざまなプレイを仕掛けられておるので、めったなことでは驚かへんほど鍛えられつつあるけど、うおおお! まさかピアノのレッスンでも爆弾落ちるなんて思わんかったわっ!

先生「はい、ではいちどいきなり譜面閉じて暗譜で弾いてみてください。どの程度アタマに入っているか知りたいので」



え゛?! 「抜き打ち暗譜」の刑ってあるんスかっ?! はああっ?
いやあ、夢にも思わんかったよ。しかもソナチネはほとんど練習してへんかったし。なんせシンフォニアがタイヘンすぎて、ソナチネは部分練習しかやってない。通して弾いたのは一日2~3回かねえ。

でも、ええんです。エラいめに会うのは慣れとるんです。なので、ホントに楽譜を閉じ、あきらめきってシオシオと弾きはじめる。

そしたら、まあさいしょの8小節ぐらいまではうろたえてたけど、う~ん、そのあとはなぜかちょっと落ち着いてきた。とちゅうから逆に、譜面見ないほうが集中できるなと思ったりもしつつ最後までたどり着いた。結局、ミスタッチ1回、弾き直し1回だった。

先生は「手が勝手に行きましたか? それともすごくアタマでおぎないましたか?」と尋ねられた。
はれ? どーだろ? ぜんぶ勝手じゃないな。アタマで先追いしてるのもあるな。
ワシ「半分半分です」
先生「う~ん、若いですね。いいです、暗譜できるに越したことないです」
ワシ即座に叫ぶ。「いえっ、ぜんっぜん若くないですっっっ!」

そのあとホンマは「ぜんぜん仕事覚えられへんからクビになるんスっ! 午前中にあったことも午後には忘れてるんスっ! 『もの忘れ外来』行ってMRI撮ったら『脳ミソ縮んでます』って言われたんスっ!」とか延々と雄たけびを上げたかったけど、ぐっとガマンした。



▼ソナチネ5番/クーラウ Op.55,No.2 第2楽章 → これもふたたび不合格。

▼つづいて第3楽章、これははじめてのレッスンでもちろん不合格。

いやいや、この第3楽章ってじつは2日間しか練習してなくて……、その練習不足がバレるのがコワくて、なぜかテンポが速くなっちまって、先生から「落ち着いて」って5回ぐらい言われてしまった。そんなモン、バレてるのが当たり前だからもちっとていねいに弾けよっ!

とまあ、本日のレッスンもなかなかドラマチックでございました。
いろいろありすぎて、帰りのクルマでぼーっと思い返していたら、ひさしぶりに道をまちがえて、気がついたらどっかの河川敷で行き止まりだった。

そんなとこにおるのにナビのねーちゃん、無言やねん。たぶん事前にねーちゃんは何回か「ソコ、左っ!」って言うとったと思うけど、ぜんぜん耳に入らんかった。
ま、そしたらナビのねーちゃんにまでシカトされたっちゅーわけね。

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