ピアノレッスン第30回|発表会の選曲、背伸びしすぎたかっ?!

山登りの計画というのは、だいたい年単位で考える。ふつうの登山、あ、「ふつう」というのは「ロープ確保がいらないめったに死なないヤツ」ね。ふつうは「夏に難易度の高い山、冬にむずかしくない山」を登る。なぜか? 冬は積雪があるから滑落や雪崩で危険だからだ。

「日本三百名山完登」をめざしてる連中は、そんな感じで長期計画を立てている。ワシもそげなふうに登りたい山を季節ごとにチョイスして予定組んでた。しかしあまりにも登りたい山々を縦走9日間(縦走って、山から山へ連続して登ったり降りたりすること)とか計画立てると、「それまでに死んだらどうしようっ?!」ってよく心配してた。

つまり、なんか事故か病気で死んでもうたら、そのいっちゃん登りたい山を登れずに果ててしまうのが残念でならなかったのだ。



そういえば、先生から「発表会のご案内」というちゃんとした用紙をいただいたのが、10月29日だった。例年1月に開催されていることは、先生のブログを眺め倒してたからよく知っていた。

でもぉ、そ、そんなにスゴそうな発表会に自分が出るっちゅーことがどうしても信じられなくて思考停止状態やった。それに、なんの曲を弾くのか?というのも先生が決められるんだろうと思い込んでた。いや、自分が弾きたい曲を考えるなんて大それたことはタブーやと思ってた。

先生は「ベートーベンのやさしいソナタでもいいですよ。それともモーツァルトのソナタにしましょうか?」などとおっしゃっていた。何曲か出だしを弾いてくれたけど、いやあ、モーツァルト、むずかしすぎ。とても弾けそうにない。

どうしよう? いや、でも先生におまかせだよねえ、とボヤボヤしてたけど、11月6日に突然「いや待て。来年のうちにワシ、死んだらどうしようっ?!」という恐怖に襲われた。ひさびさに「死んだらどうしようっ?!」っちゅーくらいの楽しみが発生したのだ。

で、「来年死んでもかまへん」ぐらい弾きたい曲ってなんやろか?って考えたら、とにかくシューベルトを猛烈に弾きたくなった。

どうしてシューベルトなのか? それには重大な理由がある。ピアノ発表会の日の一週間まえが、ピアニストB氏(ワシが好きなピアニスト)の誕生日だからである。B氏は、来年ベートーベン生誕250周年にとうとう89才を迎える。

それほど特別な「2020年1月」なのだから、やっぱりB氏の主要レパートリー、シューベルトをどうしても弾いてみたくなった。なので、あわててアマゾンに楽譜を注文。とりあえずなんとかなりそうなのが「楽興の時」。そのなかで、かろうじて弾けるかどうかギリギリで、かつ好きなのが第4番。



▼シューベルト:楽興の時 第4番 D780/4 Op.94-4 嬰ハ短調

先週のレッスンのとき、恐る恐る先生に「あのう……、すみません、もしもできるようなら、コレ弾きたいんですが」と申し出て楽譜をお見せしたら、先生「ああ、これですか。手に負担がかからなければいいですよ」と言ってくださって、サラサラと奏でてくれる。

しかしっ! 快諾していただいたのに、弾ける気がせえへんっ!

▼そもそも中間部が、こんな2拍子だとはぜんっぜん知らなんだ。
▼CDを聞いてると、ワシの耳にはこんなふうにしか聞こえん。
▼なんの音かわからん部分、多すぎ。
いったい何調やろ? 変ヘ長調? そんなんあるん? レッスン当日の朝になっても、まだ音並べられまへん。

▼で、まずハノン13番は合格。最近ではめずらしく一週間で合格。

▼けれども、ハノン/イ長調音階は不合格。指が痛くてカデンツがふにゃふにゃでござんした。

▼ツェルニー30番の9番、二週間で合格。

▼シンフォニア第6番、これも二週間でなんとか合格。まあギリギリっぽい。

▼ソナチネ5番/クーラウ Op.55,No.2 第3楽章 → 三週間で合格。

▼そして大問題の「楽興の時」第4番。

超絶低速でしか弾かれへん。なんかさ、ホンマは「高速道路で100キロ」で走らないかんとこを「10キロ」ぐらいで這いずってる。匍匐前進かよっ?!

ワシ「こ、こんなんでだいじょうぶでしょうか?」
先生「はい。でもテンポ上げてくださいね」

そ、そ、それがっ! できへんねんっ!
発表会まであともう2ヵ月切っとるのに間に合うんかっ?!

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