具合が悪いときは「親密さ」が恋しい

ようやく熱が下がった。「暑くない」って、はあ、ひさしぶり。でも超しんどい。だけど入社したばっかりだから休めない。なかなかシビアなシチュエーション。コレで休めたらあっぱれだと思うけど、いやいや、さすがにそれはできへん。

けどさ、歩いて8分の職場だから、ホンットウに助かる。ハローワークのベテランさんが「近いのが最重要」って言ってたけど、その通りでごぜえます。

仕事、かろうじて持ちこたえてる。でもぼーっとしてる。まあ、カゼじゃなくてもぼーっとしてるか。

そしたら、アルバイトのおっちゃん、あ、40代だからおっちゃんは失礼かな、とりあえずおっちゃん、お店に届いたアマゾンの箱開けて、なかに入ってるアノ膨らんだビニール持って来て、ワシの顔ちょっと見たあと、そのビニールをワシの目の前でぱぁぁぁん!って割りよった。

おっちゃん「春子さんの目ェ覚ましたろ思てん」
「え?眠そうやった?」
「うん」

ああ、すっごくうれしかったわ。
そんな冗談カマすって、仲間に入れてくれてるんやなあって思ってしみじみうれしかった。



おっちゃん、まえからやさしいねん。てか、ほかのパートさんもみんなやさしい。ていねいに教えてくれる。お菓子もくれる。お客さんもやさしい。「もう慣れた?」って訊いてくれるヒトもいる。

う~ん、ワシの偏見かもしれんけど、ココの商品、ちょっと高いねん。少なくともワシにとっては高い部類やな。そのせいかどうかあんまり決めつけたらいかんけど、なんかさ、お客さんがいいヒトばっかりなんだよね。クレームとか文句とかまだ一回も聞いたことない。怒ったり不満そうにしてるのも見たことない。

で、お客さんのうちのひとりを、めっちゃ好きになってもうた。
70代前半ぐらいかのう。それがすこぶる美人さんでひと目で忘れられんようになった。

うつくしいヒトは何才になってもうつくしい。ととのった目鼻立ち、かわいらしい口元、髪の毛まっ白だけど、ふんわり銀色にかがやいている。世間ではときどき「若いころはさぞや美人だったろうウンヌン」というけれど、いやいや、この女性はいま現在もため息が出るほどきれいやねん。

こういうヒト、たまにいてはる。十数年まえも好きになったヒトがいたよ。もう60過ぎてるのにまるで少女のように可憐なヒトだった。近くにいるとドキドキする。
ってハナシを、だれかにぜったい言いたくてたまらなくて、そいで妹に熱心に話したんだけど、ま、いまはもちろん妹も忘れとるわなあ。



てか、妹もきれいなコやねん。高校生のときなんてちょっとした「伝説」になっとってん。
ワシがずっとむかしに勤めてた会社で、その伝説、たまたま偶然聞いたんよ。大卒で入ってきた新入社員のあるヒトが「アレ?ひょっとして妹さんってホニャララ高校ですか? おなまえいっしょ……」

「あ、そう」
「私もホニャララ高校出身なんですよ。妹さんの一学年下なんです。妹さん、ロングヘアの美人で優秀で、下級生のあこがれだったんですよ!」

へえええ、すげえなあ。ふふ、でもそうそう、あのころはサラサラの長い髪だった。てか、ちっちゃいころから髪長く伸ばしてて、幼稚園のころ、母ちゃんがていねいに三つ編みにしてた。ソレ見て、うらやましかったよ。ワシはどういうわけかチョンチョンのオカッパやったから、長い髪ええなあと思ってた。

はれ? どうして美人のお客さんのハナシから妹のハナシになったんやろ?
んーと、それはね、妹に会いたいからだよね。会ってハナシしたいなあ。

なんのハナシしたい?
いや、オトコどうなった?とか、仕事どう?とか、オカメインコ元気?とか、父ちゃんいないのさびしいねとか、母ちゃんはこれからも放っとことか。

ワシの世界は、まだまだこれからもずっと「コドモ」。あの父ちゃんと母ちゃんのコドモで、下に妹がいるってのが、いっちゃん居心地のいいポジション。やっぱりまだ「13才」のままですねん。

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