ピアノレッスン第41回|「速く弾く」ってのは「速く指を動かす」わけじゃない

「まあもう、プロはシロウトが知らないことをいっぱい持ってるんですよ」とは、カウンセラーN先生のコトバだ。そう言われているN先生は何万人ものヒトたちにカウンセリングやセミナーをしてきたから、それこそプロフェッショナルなんだけど、それだけに重みのあるセリフだなあとよく思い出す。

ワシなんかがおこがましいんだけど、ピアノのレッスン行くたびに、ひゃー、そういう腕の使いかたで弾くんだーとか、ひえー、そんな指の方向あるんだーとか、毎度仰天しっぱなしだ。

それに、とくにピアノは「じっさいに見て聴いて」、そうじゃないとわからないことばかりだ。芸事なので当たり前かもしれないけど、すぐそばで観察して音を聴いて、それをマネしてみて「こうですか?」「まだちがいます」「こう?」「もう少しこうです」「これぐらいですか?」「まだダメ」「こう?」ってのを繰り返しているうちに、あるときパチッとハマって、ああなるほどっ!とわかる瞬間がある。

それが楽しいんだなあ。



▼ハノン4番/イ長調で → 合格。
▼ハノン/嬰ト短調音階 → 合格。

音階がらみはまずまず順調なのだが、それ以外がよろしくない。

▼ツェルニー30番の19番 → また不合格。先生「70点ですね」。そりゃバッハがタイヘンで4日しか練習してないし。

▼本命のバッハ:シンフォニア第15番 → またまた不合格。(また=1週間)
先週に「そろそろ速く弾いてみましょう」とご指示があったので、血相変えてがんばって弾いてみたけど、先生「う~ん、ムダな動きが多いですね」。ぜえぜえ、それでしんどいんかね?

先生は「たとえば、こういう曲であってもさいしょはゆっくり練習しますよね」と、ショパンのエチュードのひとつを弾かれる。そして、徐々にテンポを上げていって、弾きかたの変化を実演してくださった。おおっ!いちばん驚いたのは「音色の変化」だった! 速くなるにつれてどんどん「軽やか」になっていく!



そして、じゃあこのシンフォニア15番ならどういう動きになるのかをじっくり教えていただいて、さあて自分で弾いたらどうなるっ?!ってやってみたら、うわっ!ちょっとできたっ! パラパラチャーハン?!

しかし、こんなに速くパラパラっぽく弾いたことって生まれてから一度もないからあっけに取られた。でも、あーそうなんだ! 「速く弾く」って「速く指を動かす」わけじゃないんだ!って腑に落ちた。なーるーほーどーねー。指が一本ずつタカタカ速く動いているわけじゃない。

そして「速く動かそう」と思うのではなく、「先生が速く弾いておられるときの『音色』を再現しよう」と思うと、なんとなくできてしまうのだ。めざしどころは「ああいう『音色』だな」というのが、さっきのエチュードでよくわかったので、ああ、そっちの方向、そっちそっちと思うとマシになる。

もう一度シンフォニア15番を通して弾いてみた。ひゃあ、ちがうちがう! そうかそうか!
でも、その速さでは▼ここらへん(26小節目以降)、やっぱりミスった。先生今回は「惜しいっ!」って言ってくれた。




▼ハイドン/ソナチネ第13番第1楽章 → またまたまたまた不合格。(また=1週間)

ハノン以外はぜんぶ持ち越しだったけど、「速く弾くやりかた」がわかってすっごくうれしかったので、ウチ帰ってすぐ練習した。だいじょうぶ、ウチのピアノでもまずまずイケそうだ。

そして、なによりも希望が湧いてきたね。こんなトシから再開しても、将来少しは速く弾けるかもしれないと思うと、やっぱりうれしいね。やっぱり速いパッセージをさらーっと弾いてみたいもんね。まだぜんぜんさらーっじゃないけど、ふふ、練習しまっせっ! いつかはパラパラチャーハンっ!

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ にほんブログ村 シニア日記ブログへ にほんブログ村 ランキングに参加しています。お好みのカテゴリーをポチッてくだせえ。おねげえしますだ。