ピアノレッスン第48回|232年前にご先祖さんが飢え死にしなかったから

2日遅れのレッスン記録である。
さいわい練習時間はほんの少しずつ伸びている。この1週間は平均2時間09分/日だった。このところの推移はつぎのとおり。

47分/日→1時間32分/日→1時間55分/日→2時間03分/日→2時間09分/日

先週より1日あたり6分だけ増えた。なんやねん、このケチくさい増えかたはっ?! 相変わらずストップウォッチでの計測をやめられない。そんなに1分単位でこだわらなくていいはずだが、まあもう単なる趣味として計っている。

で、つくづく思うけど、まずはぜったい2時間確保するべきだね。2時間を超えていたらいちおうレッスンの最低基準には達する。しかし2時間未満だとハナシにならない。レッスンの施しようもない感じだね。

ピアノの先生のほうから、練習時間についてお話があったことはない。しかし、どれほど練習しているか?は丸バレなんじゃないかな?



ピアノではなく、以前バイオリンの先生からはこう言われたことがある。「どのくらい練習しているか?って聞けばすぐにわかりますよ」 バイオリンは、左手首の痛みでたった3か月だけで辞めてしまったので、あまり比較にはならないのだが、それでも毎日練習していたらそのことは先生に伝わっていたようだ。

▼ハノン10番/変ニ長調で → 合格。
▼ハノン/ヘ長調アルペジオ → 合格。
▼ツェルニー30番の1番 → なんとか合格。
先生がツェルニーを弾かれると、なんつーかとてもツェルニーに聞こえない。この1番もふんわり優雅で気品が漂う。出だしのp、繊細なレース模様みたい。極細レースはぜんぜんムリだけど、いちおう毎回毛糸編みぐらいはめざしていて、でも不揃い。かろうじてマル。



▼バッハ:シンフォニア第2番 → 1週目、不合格。
最近ようやくちっとは見通しが立つようになってきた。どういうことかというと、シンフォニアの新しい課題が出たときは、レッスンから帰宅するやいなや、ほかのことはすべて放っておいて、とにかくまず「そのシンフォニアの指使いを決めるべきだ」と悟ったのである。

なので、先週レッスンのあった夜、おもくそがんばってその日のうちに指使いを完成させた。部分練習が必要な箇所も決めておいた。そして翌日からその部分練習を毎日ほぼ50回やるようにした。部分練習最優先なので、通して弾けない日もあった。

でも、そのぐらい「ヤバいとこ練習」をやっとくと、1週目のレッスンでもそんなにヒドいありさまにはならない。ただ、その部分練習箇所にフセンを貼っていて、そいつをはがすのを忘れてレッスンに持っていってしまった。先生の前で「ひゃーすみません、ぎゃー恥ずかしい」と騒ぎながら、そのピラピラをひっぺがす羽目になった。先生は「そのままでもいいですよ」と笑っておられた。



このシンフォニア第2番はとくに好きだなあ。うつくしさが際立っているなあ。ピアノが打楽器ではなくてまるでハープになったみたいだ。

そうそう、このところたまに、ピアノを一音だけ鳴らして、その音が消えるまでじーっと聴いてみたりすることがある。そういう一つの音だけでもきれいなんだよね。ダンパーペダルだけぐっと踏んでみて、ごくかすかに弦がわぁ~んと響いているのを聴くのも好き。そんな小さな「音」だけがおもしろかったりする。

▼モーツァルト:ソナチネ第14番第1楽章 → また不合格。
やっぱりシンフォニアに偏りがちで、せっかくのモーツァルトが手薄になるんだよね。気をつけないとこないだのハイドンをみたいに延々と何ヵ月もやらないといけなくなる。

今日ははじめてアーティキュレーションの説明をしていただいた。アーティキュレーションとは句読点みたいなものかな。そしてアーティキュレーションの変遷についても教えていただいたが、ふと、え?それって何百年前からの話なんだろう?とちょっと気が遠くなった。



このたいそう有名なソナタは、1788年に作曲されたらしい。いまから232年前だ。

そのころ日本はといえば、江戸時代中期で「天明の大飢饉(てんめいのだいききん)」が起きたころ。ウィキペディアによると「飢餓とともに疫病も流行し、全国的には1780年から86年の間に92万人余りの人口減を招いた」とある。

92万人って……、いやそんな事実ははじめて知った。生き延びられるだけでも奇跡みたいな時代だったんだね。ワシのご先祖は、その時分どこにいてどうやって食いつないだんだろう? それでも子孫を残せたんだね。そのときから232年後、その末裔であるワシは、ヨソの国の楽器を鳴らすのに夢中になっているんだけど、え?当時のご先祖さんが知ったらどない思うやろ?

まあ、ワシのご先祖さんじゃけえ、「ほほう、飢え死になんぞおまへんのか。たまに流行り病ぐらいおまっしゃろ。ぬくいとこで音出してけっこうじゃのう。まあ好きなように生きたらよろしおま」って言うてくれるか。

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