ピアノレッスン第60回|ツェルニー30番、1年4ヵ月で卒業

ツェルニー30番、終わった。ふう。

去年4月にはじめたから、1年4ヵ月だねえ。それに、レッスンもちょうど60回目だねえ。60回レッスンしていただいたら、ツェルニー30番が終わるんだねえ。

まあそりゃ個人差っつーか、私は子どものとき13才まで弾いてたし、でもすげーババアだし、手ェ痛いし、練習あんまりできないし、だがすばらしい先生に指導してもらえて、要するに「一般的な話」にはぜんぜんならないけど、「57才のときに、44年ぶりにピアノを再開して、しかるべきレッスンをきちんと受けると、ツェルニー30番は1年4ヵ月で卒業」ということになる。

ちなみに再開してからの練習時間は、今日現在で合計961時間だ。これは「ハノン+ツェルニー30番+バッハ(インベンション、シンフォニア)+ソナチネとか」の合計である。


そういえば、先月にバッハ:シンフォニアも終わったから、つまり「約1,000時間で、ツェルニー30番+インベンション+シンフォニアが終了」となる。じっさいにはまだ1,000時間未満だが、なるほど、約1,000時間でひと区切りがついているじゃないか。

けれども体感的にはねえ、なんでしょ、ひと言でいうと「イライラ」っスねえ。昨日よりヘタになっててイライラ。午前より動かなくてイライラ。がんばって練習してるつもりでもイライラ。ちっともテンポが上がらなくてイライラ。音のツブがそろわなくてイライラ。イライラしっぱなし。

だいぶん弾けるようになった? それはまあ、去年4月はじめたばかりのときよりは小マシになっているが、「弾けないもどかしさ」のほうがうんとデカいわ。なので、もう1,000時間積んでみて様子を見よう。まあ、ピアノの1,000時間なんてたいしたことないよぉ~


▼ハノン19番/ニ長調で → 合格。調号が2~3個のヤツは弾きにくいよっ!

▼ハノン/ロ短調アルペジオ → 2回弾いたあと合格。
アルペジオを弾くまえに、同じ調のスケールを暗譜で弾くのだが、カデンツで大失敗した。ロ短調なのに、最後の和音をロ長調で弾いてもうた。ありえへんやろっ?! いやあるか、ピカルディ終止がっ! そんなに救われたいんかよっ?!

▼ツェルニー30番の30番 → 合格。ぜんぜんパリッと弾けてなくてねえ。もやもや。
先生「では、いよいよツェルニー30番終わりですか?」
私「はい、ありがとうございました」(じつは、保留になってた2曲があったものの、先週お尋ねしたら免除してもらえた。)
先生「よくがんばられましたね。30番はいつはじめましたか?」
私「去年の4月です」
先生「1年と4ヵ月ですね。では次回から40番ですが、2番にしましょうか。1番はもう少し手ができてからにします」

ツェルニー40番かあ~。よりむずかしくなって40曲もあるのかあ。あかんな。40番終わるのは、てか、終わるのかっ?! どっちにしても還暦をとうに越えてからになるな。棺桶に入るまでには終わらせたいのう。


▼バッハ:フランス組曲第5番 アルマンド → 不合格。
バロック・ダンスのDVD3本を頻回見まくって、ムダな知識ばっかしぎょーさん増えたんだが、肝心のピアノが弾けてない弾けてない。アルマンドは、ルイ14世以降2拍子から4拍子になったとか、そんなんどーでもええっちゅーに。

しかもあいかわらず「ベタついている」とのご指摘。ああ、あんなに軽やかで躍動感のあるステップが脳裏に焼きついているというのに、お指の事情でそれを反映できないのだよ。今日もまた、たいそうくわしくアーティキュレーションを教えていただく。


▼ハイドン:ピアノ・ソナタ Hob.XVI:37 op.30-3 ニ長調 第1楽章 → 約2ヵ月かけてとうとう合格。
ええと、↑このソナタの楽譜、ブログ用に赤字で「チッキンライス、コロッケコロッケ」を書いているけど、これは「フリクションボールペン」で書いて、あとでちゃんと消しておいた。ほんのうっすら字が残っているがまず読めない。↓ほら、わからんでしょ?ふつうは。ふつうのヒトは読めないはず。

さて、本日は暗譜で弾いた。2ヵ月近くやっているからさすがに覚えていた。レッスンのとき、暗譜で弾く場合は、自分が使っている楽譜を先生にお渡しする。

暗譜はなんとかなったけど、演奏がヒドすぎた。テンポ速くしすぎて、ミスタッチや音抜けがてんこ盛り。ああ、申し訳ございません。先生が「あせりましたか?」と言われるので、「はい、ものすごくあせりました」としおしお答える。

先生は「安定感がなかったですね」と言われて、そのあとちょっと何もおっしゃらなかった。私は、ああまた不合格かな?とあきらめていた。


そうしたら、先生が楽譜を凝視しながら、ごく小さな声でこうつぶやいたのだ。
「チキンライスコロッケコロッケ……」

えーーーっ?! あ、あんなにうすくしか残っていないのにっ?! な、なぜっ?!
私が「ぎゃーっ?! 読めましたかっ?! すみませんっ!」と叫んだら、先生は「ふうん」
「この曲、そう言いませんか? なんか……」と私。
すると「いや、知らないです、ふふふ」「え、そうですか?」「ふふふふ、はっはっは!」と次第に笑いが大きくなる先生。

「あのう、むかしに、小学生のときに習っていた先生がそうおっしゃって」
「あ、そう。……チッキンライス、コロッケコロッケ」と、先生はメロディーを付けて小さく歌われた。
「はい」
「ふうん」
「お聞きになったことないですか?」
「いや、これではないですけど、似たようなことはやりますよ」


この曲をはじめて聞いたのは、小学2年のときだった。大学生ぐらいのお兄さんがとても楽しそうに弾いていた。でも、だれの作曲なのか、なんの曲なのかもわからなくてね。

小学5年か6年のときに、やっとわかった。そのときのピアノの先生が「ああ、あれね、ハイドンの『チッキンライス、コロッケコロッケ』ね」と教えてくださった。当時習っていた先生はたいそう厳しいかたで、まず笑顔を見ることがなかった。

でも、チッキンライスのお話のときは笑っていたんだよねえ。うわあっ!先生が笑ってくれた!ってすごくうれしかった。

むかしのあのピアノの先生は大正生まれのかただった。あの先生が「このソナタは、チッキンライスコロッケコロッケっていうんですよ」と教わったのは、どなたからだろう? もしかしたら明治生まれのヒトからかもしれないね。

明治、大正、昭和、平成を経て、令和になっても、ハイドンのチッキンライスソナタは溌剌として輝かしく、聴いても弾いてもだれをも魅了してしまう。

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