自信がある状態ってどんなイメージ?|セミナー「自信の心理学」その1

今回のセミナーは「自信」がテーマですが、なんとも幅広いテーマです。カウンセラー先生はいちばんはじめに「あなたはどのジャンルで自信を持ちたいですか? まずこれを考えてみてください。それと、そこに自信が持てたら何がどう変わると思いますか?」

これはホントにヒトによってさまざまでしょうね。先生が例としてあげていたのは「夫婦関係、恋人との関係、仕事、家事」でした。そうすると、いま私が自信を持ちたいジャンルはやっぱり「仕事」かな。具体的にはアフィリエイトをちゃんとはじめたいと思っているのですが、まったくの初心者なので自信がゼロです。

けれども「仕事に対する自信問題」は二次的なものかもしれません。私にとってもっと切実なジャンルは「老い」です。トシを取るごとにカラダの不具合が増えてきたし、やる気も根気も低下する一方です。

もしいま30代だったら、新しいことにチャレンジするのにここまで不安にならないでしょう。しかし、55才のいまになって未経験のモノをはじめるのは、まるで下りエスカレーターを逆向きに上っていくような感じで、ちょっとでも停止するとあれよあれよという間にいちばん下まで戻ってしまう。

もしも「老いと仕事」両方について自信が持てたら、これから先の人生、ほとんど悩まなくて済むんじゃないかな? むしろこれまでの自信のない生きかたよりも充実感を味わえるかもしれません。と、妄想が先走る私でした。


さて、先生はおもむろに言われました。「みなさん、『自信がある状態、自信を持っている状態』ってどんなイメージです? あのね、よくあるんですが、自信がある状態ってけっこう『モノスゴイ状態』をイメージされてしまうことが多いんです。だから、自信を持つことをなにかトンデモナイことのように見てしまうと、もうソコまで到達するのはありえないほどむずかしいでしょ?みたいなイメージが出てきます」

「ホントはあなたにもいま自信があるんです。みなさん、こんだけ長い間生きていたらもうすでに持ってるモノがたくさんある。ところが、自信がある状態のハードルをめっちゃ上げてしまってることが多いんです」

「たとえば、ふだん料理されるかたって、ありあわせのモノでチャチャッと作って出せるでしょう? それって自信がある状態なんです。で、チャリに乗れるひと。それも乗れるんだったら自信がある状態なんです」

「でも、ふつうそうは思わない。料理に自信があるっていったらせめてミシュランで星ひとつとか食べログで3.6以上とかのレベル? あるいは自転車だったら競輪選手権でベスト8とか。なんか、そういうレベルでないと『自信がある』と言えないって思ってるヒトが多いんです。で、そんなレベルに設定するとそりゃキビしいですよね?」

「だけども、料理ができないヒトから見たらそれは十分自信を持っていいレベルなんです。自転車もそうです。コドモが乗れるようになるまでってけっこうタイヘンでしょう? なのにね、たとえば、英語に自信があるっていうとTOEIC何点以上ってイメージなんですよね」

「だから、僕ら自信を持つということに対しては、なんらかの明確な根拠がないといけないという風に思ってたりとか、社会的世間的に、場合によっては客観的な資料によって、コイツはすごいぞ!というナニカがないと自信があると言っちゃいけないという風に思っていることが多いんじゃないかな」

「つまりね、そういう自信がある状態にまず、スゴく期待しすぎている可能性があるんですよ。だから、自信がある状態ってすっごい偉大なる状態だと思い込んでいて、そうなると、逆に自信を持っちゃいけないと思うようになるんです。だから、まずは『自信がある状態』のハードルをうんと低くすること、しきい値を下げること、これが大事です

「で、僕がイメージする『自信がある状態』っていうのは、ひと言でいうと『トラブルが起きても対応できること』なんです。自信があるヒトって『トラブルが起きたときにワクワクする』んです」

「さっきの料理のハナシでいうと、たとえば味がちょっと濃くなっちゃったときとか、自信がないヒトは絶望的になったりする。でも、自信があるヒトはどうゴマかすかをそこから考える。で、いろんな対応パターンが浮かんですぐに対処できる。仕事とかだったら、自信があるっていうのは結局パニックにならない状態です」

「自信って『自分を信じる』わけなんですが、じゃあ『自分を信じる』ってどういうことか?というと、『このトラブルをなんとかできると知っている状態』なんです。つまり『自分がなんとかできることを信じている』んです


うわ……いきなり手強いお話です。「自信がある状態」のハードルをうんと低くすることはわかります。けれども、先生の基準である「トラブルが起きても対応できること」っていうのは、私にはもうこれだけで十分高すぎるハードルだなあ。

「トラブルが起きたときにワクワクする」っていうのは、以前にも言っておられて、そのときの先生のニュアンスがスゴく魅力的でした。だいたいカウンセラーのひとってナマで接したときの迫力がすごくって、コトバよりも存在そのものでダイレクトにわからせてくれることが多いんです。

「トラブル来た来た、よっしゃ!」っていう意気込みが、先生からビシビシ伝わってくるんで、ああ、そうか!そういう感じねっていうのはスゴくよくわかるんです。でも、いまの自分には、そういう勝負をできるモノが全然ありません。トラブルが起きるとパニックになってばかりです。

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