エエかんじにネジがユルんで来ている

今日も出勤らしい。シフト表がそうなっているから、ふうん、そうかあと思ってノソノソ会社へ行く。
また始業まえギリギリにタイムカードをピッとやったら、なんかメッセージが出てきた。

なんじゃらほい?と思って、ぼーっとながめていたら、ちょうど課長が通りかかって、「春子さん、昨日おそかったよね。超勤つけといたから、承認しといて」という。
はあ?とよくわからないまま、なんか適当にピッとやったら、昨日の勤務に残業が36分ついていた。

そういえば、昨日は自分が勝手にグズグズしたかったので、終業時刻ちょうどにタイムカードを退勤にピッとして、あとはのびのびゆっくり備忘録を作ったり、べつの部署にあやまりに行ったりしていた。だってどこの会社も、とりあえず退勤にさせるやん? これまでずっとそうだったよ。

なので、わざわざタイムカードを訂正して残業手当をつけてくれるなんてっっっ?!と驚愕した。
課長には、てかなんかまだ名まえもおぼえてへんけど、その課長らしきひとに私は「ありがとうございますっ」とヘコヘコした。

席に着いてからも、ちょっと放心状態だった。すげぇ、いい会社じゃん!
新人でなにもわからなくてタダの足手まといなのに、いつ帰ったのかまでちゃんと見ていて残業つけてくれるなんてありえへんわあ。

今日いっしょに仕事をするパートさんもベテランさんだった。
で、さいしょのうちは少しだけそっけない感じだった。ていねいにくわしく教えてくれるけど、ちょびっと違和感をおぼえる。

なんでかなあと心理学的?に観察していたら、おそらく新人に対してあまりいい感情を持っていないように思えた。
もしかすると過去に新人さんとのあいだで、なにかうまくいかないことがあったのかもしれない。その経験を私に「投影」しているみたいだった。

こういうときは、相手のひとのすべてを「肯定」するのがウマい対処方法だと、カウンセラー先生に教わっている。

ちょうど、ある処理をするのに、ベテランさんが「これは『A』というやり方でしてね」と指示した。「はい、そうします」と私。
その2時間後に、また同じ処理が発生したが、ベテランさんの指示は「これは『B』でやってね」という。

あれれ? Aじゃなかったっけ?と思ったけど、私はそしらぬ顔をして「はい、そうします」と言った。じっさいAもBも大差なかった。
その処理をやりながら、おお、『正しさの争い』をやらずに済んだぜと、内心ホクホクしていた。

「正しさの争い」とは、「コレはこうするのが正しいんじゃないですか?」と相手を糾弾することである。
この争いを持ち出すと、結果的に「私は正しい。あんたはまちがい。私の勝ち」になってしまって、要はケンカしてるだけで相手は敵になってしまう。

でもなあ、過去の私はコレばっかしやってきたんよ。相手のまちがい探しばかりやって、周りのヤツラはイイカゲンなヤツばっかりやと思とった。
だから、カウンセラー先生にこのことを指摘されてものすごく驚いた。同時に、だから私はみんなに好かれないんだとわかった。

先生「春子さんの目的はなに? 職場のみんなとなかよくしたいんでしょ? 上司や同僚といっしょにいい仕事をするのが目的ですよね。そこで『正しさ』を主張するということは、ナイフで相手との関係を断ち切っているようなもんです。
なぜそんなことをしたくなるかというと、『自分のほうが正しい!』とマウンティングしたいからです。ということは、すなわち自己肯定感が低いからですよね。
自分で自分の価値を認められないから、だれかにマウンティングしたくなるんです」

そんな先生のことばを思い出しながら、私の自己肯定感もだんだんあがってきたんだなあと感慨深かった。
なぜなら、今回はべつにすんなりとベテランさんの指示にしたがうことができたからだ。そーやねん、べつにAでもBでもXでも大したことおまへん。それでなにか具合の悪いことが起きてもそんときはそんとき。

という感じで、ユルユルと適当にベテランさんといっしょに仕事をやっていたら、休憩のあとぐらいからだんだんベテランさんがやさしくなってきた。
私がある1件の電話を終えたあとなんか、「うまくできてるね」とホメてくれたりした。

仕事が終わってロッカー室でいっしょになったとき、ベテランさんはいろいろと仕事のコツとかまた話してくれた。電話の後処理に追われているときは、つぎの電話は取らないでかまわないとか、ほかの仕事もムリして急いでやらないでいいとか、ラクにできるように教えてくれた。

そして、最後にとうとつに「すぐに辞めないでねえ、ホント、わからなかったらなんでも聞いていいから、辞めんといてね」と言った。

びっくりしながら私は「いえいえ、長く勤めたいですよ」とこたえた。
そうか、たぶん以前に、一所懸命教えてあげたのにすぐに辞めたヒトがおったんやなあ。だから、さいしょはちょっと警戒しとったんやと思った。

それで、ベテランさんとは気もちよくさようならができた。いいひとだった。
私は、これもすべてカウンセラー先生のおかげやなあとしみじみ思いつつ、田んぼのあぜ道をつたいながらウチに向かった。

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