芸術で狂おしくなってしまった人々

ピアノのレッスンが次回まで2週間空いたので、ずいぶんぽっかり時間ができたような気になっていたが、毎日朝から晩まで駆けずり回っている。ものすっごく忙しい。その合い間にピアノの練習をブチ込む。まあまあがんばってるつもりでもちっとも改善されない。

異様に忙しくなってる原因のひとつに、うっかり「バロック・ダンス」にハマッちまったというのがある。そもそもピアノの先生に「フランス組曲を弾いてもらう前に、それぞれの舞曲を少し説明できるようになってくださいね」と言われたのがきっかけだ。

それで、はじめはちょちょっとネットでしらべた程度だったのに、先生が舞曲についてなんかものすごくあれこれ教えてくださったもんだから、むくむく関心が高まって、まずはDVDを1本購入。

フランス宮廷の華バロック・ダンスへの招待[DVD]―舞曲のルーツをさぐる

ブレ、ガヴォット、メヌエット、アルマンド、クーラント、サラバンドといった舞曲がじっさいにどういうものか、とても勉強になった。解説書も充実している。そう、でもわりかし「お勉強」用として役に立つDVDでそんなに大感激はしない。

なかには、うおっ!すごいなあ~っ!って場面もあったが、ふつうに息しながら見ることができる。しかし「お勉強」としてはまずこの1本が必要。でないと各舞曲のちがいがわからん。


↑このDVDですっかり味をしめて、つぎは↓こちらのDVDを購入。

時空の旅「バロック・ダンス・ファンタジー」 Voyage en Europe [DVD]

こ、これは! ものすごく楽しくて圧倒されてしまった。お勉強にもなるが、むしろバロック・ダンスの魅力を堪能できるエンターテイメントだ。ある侯爵夫妻が、フランス、イングランド、ドイツ、イタリアへダンスとともに旅をするという設定で繰り広げられる舞台。

舞台としての演出がみごとで、こっちのDVDはときどき息が止まるほどすばらしかった。それぞれの国の特色が音楽とともにたいへんよくわかるし、なによりも躍動感あふれていて目が離せない。

↑というわけで、このDVDでバロック・ダンスが朝な夕なチラチラするようになって、とくにフランスでのルイ14世の威厳と孤独が気になるし、そのルイ14世が寵愛した音楽家リュリもどんなヒトっ?!と胸騒ぎがする。


↓そしたら、音楽家リュリの生涯を描いた映画があると判明。リュリとルイ14世をめぐる映画。

王は踊る [DVD]

このDVDはもう廃盤だから、アマゾン中古ではどエラい金額になってる。ちょっと手が出ないのでヤフオク!見たら、たまたま1円スタートで出品されていた。とはいえ、たぶん転売屋さんが目をつけるにちがいないと予想したとおり、どんどん価格がつり上がる。

いやあ、ひさびさにヤフオク!でエキサイトしたよ。このDVDはアマゾンレビューもすごくいい(星5つが二桁)し、どうしても欲しくなってばーんと高額で入札したら競り勝ったよ。デッドヒートの末、8,760円で落札したよっ! ヤフオク!で勝つとうれぴいっ! あほあほあほっ!

今日届いて、すぐ見たよっ! そしたらあまりにもすさまじい映像にドギモを抜かれたわっ! 倍出してもいいくらいスゴすぎたわっ!

ここまで妄執や狂気じみた熱愛って、映画で見たことないので唖然とした。まあそもそも映画ほとんど見てないし。けれども、息するのもメシ食うのも忘れるぐらい画面に釘付けになっちまった。どうかしたら鼻血も出そう。


音楽やダンスがこれほど世紀の一大事になるんだねえ。「芸術を権力に変えた若き王ルイ」と解説されているけど、えーっ?! 当時芸術が、こんなに狂おしいほど、最高権力者の心を占めていたとはっ?! なんか見終わったらタマシイが抜けたわ。

病で命があぶないルイ14世のために、リュリが徹夜でバイオリンを奏でつづける場面とか鬼気迫る。なんかねえ、あらゆるシーンに「狂気」が漂うんだよ。音楽や踊りで狂っていくひとがこんなにたくさんいてどうするのっ?! てか、映画の力もすごいもんだねえ。

とまあ、以上3本のDVDを見たら、果たして私がいまからフランス組曲をよたよた弾くって、え?いったいなにをどうしたらええの?

いやいや、見てよかった。舞曲って、どんなふうに「狂ったらいいか?」よくわかりすぎた。

それにしても、こんどレッスンに行ったら、フランス組曲弾く前に30分ぐらいはしゃべり倒したい気分だねっ! だいたいDVD見すぎでピアノ練習できてへんしっ!

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