「私の人生」をあやつっているのは、じつは「グーグル」なのか?|ビリーフリセット・リーダーズ講座 第8講 1日目 その2

さて席について、今回のテキストをパラパラとめくったら、恐ろしくゲンナリした。だって「ミッション」とか「使命」ってな文字が踊っているんだもん。私はそういう模様が見えると、一目散に逃げ出したくなる。まだねえ、根本裕幸さんとこで言ってた「ライフワーク」ならマシなんだけどね。

根本さんの言う「ライフワーク」とは、仕事だけではなく「そのひとらしい生きかたぜんぶ」を指して「ライフワーク」と呼んでいる。なので、「ライフワークが『ボランティア』というひとは、そのライフワークを支えるための『ライスワーク(メシの種)』が必要です」といったお話もあった。

で、大塚あやこさんがつねづね言われているのは「ミッション(使命)」である。

あたい、そういうりっぱなのはダメなんだよお、カンベンしてくれよお。だって365日ブラブラしていたいのがホンネじゃん。なのに、今日一日はがっつりぜんぶ「ミッション」だって!


まずはじめに、「時代の変わり目」「パラダイム・シフト」といった説明があってますますうなだれてしまった。

私はぜんぜんニュースに興味がない。去年引っ越ししたとき、アンテナ線を旧居に置いてきてテレビ(パソコンのチューナー)も見なくなり、ネットニュースもめんどうで見ない。世の中どうなっているのかさっぱりわからんが本人はちっとも困っていない。

いま私が気になるのは17~18世紀のヨーロッパだ。バッハがどんな世界に生きていたのか、当時の時代背景や文化をもっとよく知りたい。

なのに、「ビリーフリセット・リーダーズ講座」で、「2020年12月からは、240年ぶりに地の時代(形のあるもの)から風の時代(形のないもの)へ」といった講義を拝聴する。う~ん、なんのことかようわからん。


とはいえ、自分なりに「今の時代」を考えてみると、やはりインターネットの普及は非常に大きな影響を及ぼしていると思う。ネットによって、自分は変わった。

ネットのおかげで、私はかなり生きやすくなった。なぜなら、ネットにより「個人の生きかたの多様性」を知り、ああ、そういう生きかたもあるんやなあ、働きたくないひともぎょーさんおるなあ、引きこもり何十年でもいけるんやなあ、などとわかってきたからだ。

ネット以前、私は出版された本からしか情報を得られなかった。わからないことがあれば、図書館に行って手探りであたりをつけて一冊ずつのぞく。むかしはそんなもんだと思っていたし、酸っぱい香りのする古い本からもいろいろ教えてもらえた。

その時分から、エッセイが好きだった。「だれかの日常」を読むのが好きだった。しかし「少数しか生息していないひと」には出会えない。ちゃんと本を出せるすごい?ひとしかおらん。当時は当たり前だが、「本を出していないひと」を知るすべがなかった。働きたくなくてウダウダしてるひとになんか到底出会えなかった。


そしてカウンセリングといえば河合隼雄しか知らなかったし、そんなえらいひとにカウンセリングを受けるわけにもいかなかった。

しかし、だ。ネットの出現により、それらはすべて激変した。10年前、ピアノブログを発見して、まず「ブログ」という存在に仰天した。え? ふつうのひとのエッセイをこんなにたくさん読めるんだ!

それに「ふつうのひとが、ピアノ演奏を公開している」ことにも驚愕した。それまで私は、CDかラジオかたまにコンサートでプロの演奏しか聞いたことがなかった。え? ふつうのひとがふつうの演奏をこないにぱあぱあ出してもええのっ?!

そのころは、バイエルとかを一曲ずつアップしているひとがおおぜいいた。そんなブロガーさんに刺激を受けて、私は電子ピアノを買ってバイエルを練習しはじめた。でも、独学だったから1年4ヵ月かけて18番までしか進まずケツ割った。


そうこうしているうちに、ネットで根本裕幸さんのブログを発見、セミナーやらカウンセリングセッションに通いはじめる。

ついで、大塚あやこさんのブログを発見、どういうわけか、根本さんとあやさん(大塚あやこさん)がコラボセミナーをするとわかり、鎌倉で開催されたそのセミナーではじめてあやさんに会う。

そのうち、あやさんのセッションを受けて、背中をどつかれて押されて、ピアノレッスンを44年ぶりに再開することになり、いまのピアノの先生をYouTubeで発見する。習いはじめて1年8ヵ月たったが、ツェルニー30番・インベンション・シンフォニアが終わっている。「独学1年4ヵ月→バイエル18番まで」とくらべてみたまえ。


それにしても、さっきから「ネットで発見」ばっかし言うとるのう。インターネットというしくみがあってこそのミラクルなのだが、いやあ、「検索」というシステムのほうがすごいかな。グーグルがすごいと思うし、かつ、グーグルに依存しているとも思う。

グーグルがなかったら、いまの私の人生は存在しないのだ。

私にとって「グーグルの検索順位」というものはいちばんあなどれない。盲信すべきではないとわかっているものの、忙しいとつい「検索1ページ目のみ」で判断してしまう。そこで間に合わせていると、「グーグルの世界」が当たり前になってしまいそうだ。

しかし、それは避けたいのだよ。やはり「自分の感覚」を磨いておきたい。

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