そろそろキナ臭くなってきて|パートの先輩と大ゲンカ その3

さて、宴会するお店に到着。さすがFさん、駐車場にクルマ停めるのも5秒ぐらいでスルスルッとおさめる。私はだな、いつも駐車に2分はかかってるよね。だいたいシフトレバーを左手だけで動かせなくて、両手でよっこらしょなんだよ。手首の関節も痛いからあんなもん片手で動かせない。

そもそも「R」がどこの位置にあるのか、毎回目で見ないとわからん。PもDも覚えていない。そいつも教習所で「目視してや」言われたから、まあそうしてるけど、たぶんおおかたのひとはそんなマジマジ眺めないでパパッとできるはずだ。

あと、駐車枠の「やや右寄り」に、かつ枠内にちょっきし平行に入れたい。なぜ右寄りかというと、その左隣のクルマの運転席側にたくさんスペースを取っておきたいからだ。そうしておけば、左のクルマの持ち主がちょっとでも気をよくして、私のクルマにぶつからないようドアを開けてくれるかもしれない。

そういうセコい計算しながら、それでなくてもヘタクソなのにクルマを出したり入れたりしてると、そうだな、3分ぐらいすぐ経ってるかも。なんかいらんことをしょっちゅう考えてるから、なにやっても遅いんだろな。


いろんなところで「世間とのズレ」が大きいので、とくに宴会なんかはどうふるまっていいのか、こないなババアになってもさっぱりわからん。

けれども宴席をぼーっと見ていたら、やっぱりなにかのご縁があって、ココにこうやって座っているのかなとちょっと思った。「職場の縁」っていっちゃん居心地の悪い縁なのだが、しかしここに居るしかしかたがない。

そして、もう来月で「ビリーフリセット・リーダーズ講座」が終わりで、そしたら「ココのパート」にしか属するところがない。それもなあ、侘しいなあ、でも仕事ってそういうもんだし、とウダウダ考える。

ココに勤めてもうじき一年になるのに、まだぜんぜん慣れないので肩身が狭く、できるだけ気配を消して小さくなっておく。


宴会のはじめに、社長さんが威勢のいいあいさつをした。いろいろしゃべってはったが、とちゅうで「それが私のミッションですっ!」なーんて言われるから、またミッションかよぉー?!ってげんなりした。んで、社長さん「じゃあ、みんな順番に自己紹介しましょう。そのときいっしょに『自分の野望』を発表してください」

こんどは「野望」かよっ?! いや私、野望はあるよ、いま。バッハ/フランス組曲第5番のジーグで「まず左手だけぜんぶ暗譜する」という野望がおます。それ、毎日やってて、でもつい両手でヨタヨタ弾いてもうてなかなか「左手暗譜」が完成せえへんねん。

そうそう、「自分史制作の自営業」やらなあかんねんけど、なんかピアノに逃げてるな。そのまえに溜めまくってるセッション記録を書くとか、私はなんぼでもやらないかんこと山積みなんだが、みなさん、粛々と「会社のために自分を磨きます」とかカッコエエことちゃんと言うてる。

あれな、どこの会社でもみんなちゃんと言えるのがすごいふしぎ。きっとオトナなんだろな。私はなんかそういうことウマく言われへん。しゃーないから、自分の番のときは「いっつも迷惑かけてすいません。これからもみなさん助けてください」ってつっかえながらボソボソ言うといた。まあ、べつにパートのおばはんやからなんでもええけど。


自己紹介もひと通り終わって、飲み食いはじまって、でもみんなウマいこと話して笑い合っている。こういうのも苦手だなあ。おもしろくもないことをどうしてみんなちゃんと笑えるのか、やっぱりふしぎ。

そういえば数年前、ものすっごく久しぶりに「母ちゃん+妹+私」で母ちゃんの住んでるアパートで正月を越したことがある。あれ、何十年に1回みたいな感じだったな。でもさ、妹はウマかったんだよ、母ちゃんと話合わせるのが。ふたりしてけっこう笑っている。そんなにおもしろいのかね。

そしたら、妹が私にいきなりこう言った。「楽しいねえ。おねえも楽しい?」
私はとっさに「いやべつに。会社の宴会みたいかな」と答えてしまった。だって、べつに楽しくなかったから。

そしたら、当然のことだけど、母ちゃん、火がついたみたいに怒り狂いだした。まあ怒るわな。


私は自分がすべてぶち壊したのをよくわかっていたが、そういうときに「演技」できないんだよね。で、「ここぞ」というときにぜんぶぶち壊してしまう。

そんなことをつらつら思い出しながら、まあこれも仕事のうちか、しゃーないなとあきらめながら、周りの話に適当にあいづちを打っていた。

しかしそういうとき、Fさんはそれこそ「ここぞ」とばかり輝いていた。上機嫌で何杯も飲んでいるうちにますますおしゃべりがエスカレートして、きゃっきゃきゃっきゃはしゃぎながら、だれかれかまわず猛烈にしゃべりまくっていた。

いやあ、Fさんはほんとうに楽しいんだよねえ。時間が経つにつれて、みんなの愛想話が尽きてきても、Fさんひとりがほんとに楽しくてしゃべっているからなんか場が持っている。なるほど、Fさんはムードメーカーなんだよね。「ひとりでしゃべることができる」ってこういうときすばらしい才能になるんだねえ。


けれども、ちょっとヤバいんじゃないか? その飲みっぷりは?

というのも、Fさんはお花を買うのに時間がかかって、最寄り駅の駐車場に自分のクルマを停めたと言っていた。当初は、Fさんの自宅からバス、電車を乗りついで出てくる予定だったが、間に合わなくて、自宅→最寄り駅は自家用車で来てしまったのだ。

Fさんは行きしな私に「だから春子ちゃん、帰りはそこの駐車場まで送ってな。そっからウチまですぐやから」と言うてたけど、そりゃあかんよな?

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