縁もゆかりもない私がココに住んでいてよろしいですか?

「ブログの力」というのは大きくて、こないだから2回も「ウォーキングはじめまっせ宣言」したら、やっぱりやらなくちゃねと思って、夕方ようやく歩きに行った。

ほんといつも読んでくれる読者さん、ありがとうございます。

読んでもらえるひとがいると思うと、いちおう辻褄を合わせたくなる。とりあえず「やる」と宣言したことは、そのあとどうなかったのか?

やるならやるし、やらないのならどうしてやらないのか、ケツ割るにしてもどう思ってケツ割るのか理由を書いておきたくなる。

で、やっとウォーキングしたよ。でも初日なので20分だけね。


それにしてもウチの近所をぶらっと歩いたのははじめてだ。一昨年の7月に引っ越してきて、それから一回も散歩すら行ったことがなかった。

理由は、ピアノの練習が気になったからだった。ちょっとでも時間が空いたら極力練習したかったので散歩なんて思いつかなかった。

けれどもパートやめたら、どーんと時間ができてしまった。なんか棚からぼたもちみてえだ。

このところだいぶんめまいもマシになってきたし、まあだいじょうぶだろうと外に出てみた。スマホのタイマーを10分間にセットする。

とりあえず恐る恐る田んぼのあぜ道をゆっくり歩き出す。夕日に向かってまっすぐ進んだらどこへ行くのか?と思い、西へ西へだだっ広い田んぼを突っ切って行ったら、じきにあぜ道はなくなった。


四方ぐるりと見渡してもだれもいない。田んぼと畑しかない。もうこれから先、ずっとこのまんまじゃないか。新しい建物なんか出来そうもない。

行きどまりの右手に、ごく細いあぜ道が延びていたのでそっちに曲がる。スマホを見るとまだ7分しかたっていない。ピアノの10分はあっという間なのに、歩いての10分はかなり長い。

残り3分でもずいぶん遠くまで来てしまったような気がした。じっさいは600mぐらいかと思うが、まったくはじめての道を歩くのはとても新鮮だった。さっそくヒザがじんじんと痛くなってきたものの、歩けた満足度のほうが上回る。

スマホがチャラチャラ鳴ったのを機に、足を止めて、元来た道を戻りはじめる。いつもすぐに道に迷うのでちゃんとウチに帰れるか心配だったが、田んぼの向こうには自分とこのマンションが丸見えだ。


これなら迷うこともないので、行きとは少し別の道を帰ってみた。とちゅうに廃校があった。豪邸もあった。

私が、いま住んでいるところへ引っ越したのは「音出し可の賃貸マンションだから」であって、それ以外なにも考えずにいきなり入居した。学生専用マンションなので、たまに出会うひとはみんな若者ばかりだし、部屋で小さく聞こえてくるのも楽しそうな笑い声だったりする。

でも、そんな若いひとたちは短期間この町に住むだけですぐにまた出て行ってしまう。

それ以外の地元のひとなんてだれも知らなくて、ここでひとりぽつんと年老いていって、あの閑散とした町役場経由で、これからくたばるまでいろいろ世話になるのかと思うと、ちょっと困惑した。


あなた、なんでこんなところに住んでいるんですか?、とまず咎められそうな気がした。

いやあ、そのう、グランドピアノを弾きたかっただけなんです。

学生マンションにいるひとなんかに要支援だの要介護だの出せませんよ。

はあ、そうっすかあ。

……、まあ、そんなことはないか。

はじめて近所をうろついたら、妙な疎外感を覚えてしまった。


地元になんの関係もなく、もちろん学生でもない私は、このままこの町に住んでいていいのだろうか。

マンションに戻ると、上の階のほうでピアノの音がもれ聞こえてきた。なんの曲かなと思って、そっと階段を昇ってみたらショパンのりっぱな曲だった。おお、がんばっとるのう。

そんなのを聞いたら、すぐにまたピアノを弾きたくなって、自分の部屋に戻って私も練習をはじめた。

ああそうか、ピアノを弾いていたら、べつにこのままココにいてもいいのかなあとすんなり思えてきた。

でもまあ、なるべく健康寿命を延ばしたいんで、ウォーキングはしっかりつづけるつもり。

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