YouTubeをずるずる見るのをやめたいのにやめられない。しかも、ときたま大当たりがあるので、なんかソレを言い訳についダラダラと。
ここしばらく、アメリカのオーディション番組にハマッてる。
う~ん、どうなんだろ? やっぱりアメリカだからかね?
ちょっと日本じゃ見られないようなモンばかりで、雷がバンバン落ちてくるみたいな衝撃。
再生回数が1,000万回を超えていると、たいていものすごいパフォーマンスを見られる。
▼11才の男の子のエッジーなダンス。これは日本語訳の動画でも1,500万回以上再生。たった2分弱のダンスなのに何十回も見たくなる。
ついダンスばっかり見てるけど、今日は奇術でドギモを抜かれた。
マジシャンというか、イリュージョニストとも言うらしいが、「聖なるリアナ」(The Sacred Riana)というインドネシア人女性。▼画像はリアナのツイッターからお借りしました。
いやあ、このゴスロリっぽいファッションで、ホラーテイストたっぷりのパフォーマンスを繰り広げる。
▼THE SACRED RIANA WINS ASIA’S GOT TALENT 2017 | All Auditions & Performances | Got Talent Global 再生回数1億6千回以上って?! そんなのはじめてだよ。
▼日本語訳を表示したい場合は、YouTubeの設定(歯車のところ)で「字幕」を「日本語」にしてね。
もうね、オリジナリティがスゴすぎて、ああ、なんでもそうだけど、人って結局「個性」に尽きるなあ、そのひとにしかできないものを与えられていて、それを出すだけなんだなあと、また雷に打たれましてな。
私はマジックはほとんど知らないが、ネットでは、リアナがやっているマジックそのものは、そんなに特別スゴいものじゃないらしい。
しかし、その演出がホラーすぎて、しかもこの風貌でしょ?
ほぼ無言で、首や手をときたまけいれんさせたり、狂気じみた身振り手振りだったり、魔術とか呪いにしか見えないわけよ。
まだ二十代の美人マジシャンが、どんなふうにマジックやるの?ってったら、リアナは独自にゴシックホラーの世界を作り上げたんだよね。
これはまさにリアナにしか演じられない。
いやいや、だれでも一度見たらぜったい忘れられないし、だれかに言いたくなる。
なので私も記事にしてるけど、だから地球のみんなで1億6千回になるんだなあ。
「何回でも見たくなるパフォーマンス」ってほんますばらしい。
で、これほどの大観衆のなかで、よくこれだけ演じ切ることができるなあとも感心した。
たったひとりでね。あ、ゾンビぞろぞろはともかく。
「たったひとり」って、それはピアノもそうだけど。
それでね、リアナばっかり見てたら、モーツァルトソナタで使えるイメージが湧いてきたのよ。
モーツァルトソナタって、真ん中へん(あ、展開部っていうの?)で、すごくドラマチックになるでしょ?
とくにいきなり短調になって、奈落の底に突き落とされるやん?
あれ、めちゃくそ好きで、ついいま天国だったのにあっという間に地獄の一丁目って感じが、デモーニッシュで退廃的で、この悪魔っぽいとこがモーツァルトやなあって思う。
ところが、だ。
いつもその「奈落の底へ引きずり込む」ように弾きたくても、いまひとつ具体的なイメージを持てなかったのよ。
視覚? 雰囲気? いやもっと強烈ななにかが欲しかった。
そしたらぁ、イケるやん!
ちょうどリアナでぴったしやんっ!!
リアナが睨みつけて、人差し指をグッと突きつけている、そのイメージがめっちゃモーツァルトやんっ!
ということで、いまやってるK332の第3楽章の真ん中、リアナを思い浮かべつつ、いかにホラーチックに背筋が寒くなるように響かすか、いろいろ実験しとります。ええ感じよ。