日本の「人口ピラミッド」をつらつら眺めていると、まあ、いろいろ考えちゃって。
引用元 https://www.stat.go.jp/info/today/114.html
↑このカタチ、もうぜんぜん「ピラミッド」じゃないよね。
このカタチは「棺桶型」というらしい。すごいネーミングだ。
さて、ウチの両親は本が好きで、子どものときから、身近にけっこう本があった。
あ、べつに貧乏だよ。前にも書いたけど、父ちゃんは万引き癖があるし、働くのは大嫌いなおっさんでさ。
でも、たまたま趣味が、クラシック音楽と読書だった。
まあ、そういえば、そんな趣味嗜好のひとたちって、まじめに仕事をしていて、まず万引きなんかしないイメージがあるような気もする。
しかし、現実にはおりまんねん、そういうおっさんも。
で、そのおっさんの本棚に「人口爆発」という本があった。私が小学生高学年のころだった。
きっとこれだな。「人口爆発」ポール・R・エーリック (著)1974年という古書。1974年なら、私が12才のときだし、つじつま合うね。
人口に関する本って、思い返すと、これ一冊をちょろちょろのぞいただけ。そいで、わあ、将来どんどんヒトが増えちゃってタイヘンだと思い込んだ。
そのままずっと、ほとんどテレビを見ないで生きてきたから、いやあ、どうも世事にうとくてね。こんなに少子化が進んでいることに仰天している。
てか、数ヵ月ぶりにネットニュースを見たら、あ、まだ疫病やってるんだねえ。
なんて言ってたら、また妹に叱られるかね。
おねえは無関心すぎ。
みんなタイヘンなんだよ。
って、だいぶん前に怒られました。
と言われても、私は、自分のことしか考えられない。せいぜい「目の前に生えている草」しか、見えていない。
その草って、まあ、ベートーベンとかバッハとかツェルニー。一日草刈ってるのがせいいっぱいで、もう余力がございません。
ネット見るっつったって、猫動画と猫ブログ。猫、飼ったことないのに、むちゃくそ猫が好き。
あと、たまたまマイブームの「少子化」。
その少子化の原因のひとつが「未婚・晩婚化」ということで、独身者の6~7割が「パラサイト・シングル」らしい。
その独身のひとたちも、親が亡くなったら、一人暮らしになっちゃう。
そうそう、私は、気分的に「そこらへんのカテゴリー」だよなって親近感を覚えたのだ。
よく考えたら、33才(1995年)から一人暮らしをしているが、ちっとも「自立」した気がしない。「おとな」になったように感じない。
それは結局、精神的に「親離れ」できていないからだねえ。
長年ずっと「親の価値観」に縛られていて、あ、正確には「よし、親の価値観に縛られていよう」と自分で決めているわけで、そうすると、「自立」はできないね。
なので、「両親と同居したまま40代」とかの女性の気もちが、すごくよくわかる。
たぶん、食費ぐらいはおうちに入れているだろうけど、家事全般はお母さんがやってくれるし、家賃光熱費の心配はしないでいいし。
私も、34才ぐらいまで「光熱費がいくらぐらい」とか、ぜんぜん知らなかった。
だから、その延長で30代40代を過ごしたら、もうわざわざ結婚する気は起こらないだろうなあ。そしたら、子ども産まないよなあ。
「日本でも、婚外子が増えたら、少子化に歯止め」みたいな記事も見かけたが、いやいや、親とちんまり暮らしている女性が、「結婚しないけど、さあ産むぞ」なんてやるかなあ。
自分を振りかえってみると、生まれたときから、まあパラサイトで、そりゃ赤ん坊はだれでもそうだけど、そのまんまずーっと親にパラサイト。
阪神大震災のおかげで、やっと親と別居できたのに、まだまだ精神的にはパラサイト。
自分自身で「自分の人生を切り開く」というのが、どういうことなのか、ちっともわからない。
だもんで、あっちこっちのパートを転々としたあげく、最後の最後は「年金にパラサイト」する予定というオチなんだよねえ。
あーあ、一生ずっと「だれかにパラサイトする人生」が出来上がっちゃった。
ピアノだって、もとを正せば、親がやらせてたのよね。
ついでに、山登りも、父ちゃんの趣味だった。
じゃあ、「放浪」は私のオリジナルかっ?!って思っていたのに、父ちゃんの遺品から「旅とワンダーフォーゲル サイクリングツァー」という雑誌が出てきましてな。
昭和33~34年の雑誌だから、父ちゃんがまだ独身のころだ。
その雑誌に、父ちゃんが「自転車旅」の記事を投稿しとりましてな。長々と。その放浪のさまを書いとるのよ。なんか、だれかとよく似た文体で。
もうさ、あたしゃ一生「親の手のひら」の上で、転がされるんかよ?!って思たわ。
まあでも、父ちゃんは、りっぱに「自立」していたね。仕事はキラいでも「家族を養う」という責任感があって、ちゃんと定年まで勤めていた。
そこをね、私は見習わないと。
そして、なにか「私だけのオリジナル」を作りたいと、いちおう思ってはいるねえ。