「あんたら、オカしい」ってお医者に言われてもなあ│主治医のケッタイな説明│その3

日々のあれこれ

主治医先生「あるいは、肺炎とかで、いろんなリスクが高い急性期に胃管を入れて、

そのあいだ経管栄養入れて、あのう、管から栄養入れるってヒト、いるんですよ」

「はい」

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先生「ただ、はっきり言うと、徐々に食欲がなくなってきて、それに対する改善の見込みがないヒトに対して、

ま、これはちょっと電話でもお話した、そういうヒトに対して、胃ろうだったり、鼻から管入れてカロリー摂取しますってのは……オカしいんですよ

「オカしい?

はああ……」

「オカしいというか……」

私「あの、そのオカしい、あのちょっと、ごめんなさい、オカしいというのは、あの……」

先生「ま、結局ね、食事をね、食べたくないって、おっしゃってるわけですよね」

「はい」

「うん、食事を食べたくないというヒトに、それを、えー、食事を……、ま、だからこそ持ち込み食を提案しているわけですよ」




私「ああ、ああ、はい。

ま、でも、持ち込み食もたぶん、ま、申し訳ないですけど、食べたくないんだと思うんですよね」

「うん」

「う~ん、だから、まあ、たしかに先生のおっしゃるとおり、そのう、矛盾しているんです。

『食べないで生きたい』というのが、望みなんでね

「そうならないようにね、ま、いろいろ入院されてからも、ま、栄養の方とか栄養の先生とかね、ここいるので、栄養担当の者としゃべったりして、

より喉ごしのいいもんに替えましょうとか、お試しでゼリー入れてみよかとか、ま、いろんなこと、じつはやってきてます」

「はい」

「で、あのう、で、やってきてるなかで、えっと、なんというかな、不十分なんですけど、十分の一とか、十分の二とかなんですよ、食事の

「なるほど、摂れてる量がそうなんですね」

「でね、ま、あのう、それにね、たとえば、そのう、感染症が原因だったりとか、バイ菌が入ってきてるとか、

そういうのが原因で、あのう、食事が一時的に摂れないっていうパターンだったら、鼻から管入れて、栄養摂りましょかって流れもありますけれども」

「はい」




先生「そうじゃないとすると」

「はい」

「あのう……、なかなかこのまま胃ろうの、胃に穴開けて、ええ、胃ろうを造って、栄養入れるっていうのは、ちょっと進みにくいです

「はあ……」

「うん」

私「あのう、ひとつお尋ねしたいのですが、よろしいですか?」

「はい」

「そもそもね、こう、食欲が出ないという要因は、どのようなものが考えられますか?」

「えっとねー、あのう……、どれから言うか、いちばん多いのは、年齢です

「年齢?」

「年齢、いわゆる『老衰』というものの一環です」

「じゃあ、老衰の症状のひとつということですね?」

「はい、そうです。

ただね、年齢的な要素でいうと、年齢よりもお話は通じるし、お話もできはるし、……なんというか、いま意思疎通とれるわけですよね」




私「はい、そうですね」

先生「で、そんなかで食べる量が徐々に減ってきてる、というところに関して言うならば」

「はい」

「えー、なので、第一に考えたのは肺炎とかね、そういう、さっき申し上げたこういう軽いちっちゃな肺炎とかが、影響している可能性も、当初考えていましたけれども、

ま、あのう……それの治療うんぬんに関わらず、まだ食べられてない状態、で、ご自宅でもそうやったとおっしゃってるので」

「はい、そうですね」

「ま、おそらく二つのフェーズで、肺炎は肺炎であるけれども、それと関係なく食欲がもうなくなっているということは、あるんだと思います」

「それは、老衰のひとつの症状として、あのう、食欲がなくなっていくという症状が出てると、あの、先生のご判断でいらっしゃるんですね?」

「そうです、そうです。

というか、一般的にですね、私もあなたもみなさんも

「はい」

「年齢を重ねていくと、食は細くなっていきます」

「それはそうだと思います」

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