「テレビはまだ見なくていいけど、どうしても本を読みたい」という母。
小泉八雲の「怪談集」を読みたいそうだ。
短編集だし、よさそうだね。
母が小泉八雲を好きなのは、むかしから。
あらためて母に、
「八雲は、いつごろから読んでいたの?」と訊いたら、
「お勤めはじめてからよ。二十代かな」と言う。
ありゃ、十代じゃなくて大人になってからハマッたのか。
小泉八雲は1904年没、青空文庫で読めるけど、アマゾンのキンドル「小泉八雲作品集・54作品⇒1冊」でも99円で54作も読めてしまう。
アマゾンのほうでいろいろ見ていたら、いま「Kindle Unlimitedが2ヵ月無料」とわかった。
じゃあ、Kindle Unlimitedを申し込んで、無料期間中に↓こっち読んじゃおう。
こちらはKindle Unlimitedなら無料で読める。
さて、私はキンドル端末(古いヤツ)を持っている。
キンドル(アマゾンの電子書籍)は、専用のキンドル端末でも、パソコン上でもスマホでも、まあどれでも読めるし、同期もデキる。
踏み台昇降は、パソコンでキンドルを読みながら運動すると、すごくおもしろい。
去年は、母をよくクリニックへ連れて行ったので、ひとりになる時間があれば、キンドル端末で必ず読む。
将来は、ぜんぶ電子書籍にしちゃって、リアル本はゼロをめざしている。
じゃあ、母の読書はどうするか?
以前は母も「キンドル(端末)、買おうかな?」と言っていた。
母が自分用の端末を買っても、私のアカウントにしておけば、すでに私が買った電子書籍を読むことができる。
母ちゃんもキンドル端末買ったら、いちばんよさそう。
しかし、退院後要介護4で寝たきりとなったいま、母はスマホを使う意欲もなくなった。
あんなに好きだったテレビやラジオも、もういいわと言うし。
べつに気力が湧かなくて、ぐったり寝込んでいるというよりも、ぷーぷー寝ているのがラクチンだから、というのが理由。
で、この様子だと、キンドルはムリそうだ。
けど、せっかく「小泉八雲読みたい、『耳なし芳一』読みたい!」というので、私は印刷することにした。
キンドルのすんごくいいところは、文字をいくらでもデカくできること。
ただし、キンドルコンテンツをそのまま印刷はできない。
メンドくさいけど、とりあえずつぎのようにした。
2.Snipping Toolでキャプチャ。
3.ペイントに貼付け → A4印刷。
▼こんな感じ。
「耳なし芳一」は短編だけど、このぐらいの字だったら24ページになった。
あらためて私も読んでみたら、ほほう、名作じゃのう。
芳一は盲目の琵琶法師で、平家物語の弾き語りが得意。とくに壇ノ浦の段は「鬼神も涙を流す」と言われるほどの名人。
その芳一が平家の怨霊に取り憑かれ、命があやうくなる。
寺の住職が芳一の身体中に経文を書きつけるも、耳だけを忘れてしまい……というタイヘン有名な怪談。
さて、母ちゃんの反応はどうでせう?