あれほど長いあいだ抵抗していたポータブルトイレ。
昨日からようやく使いはじめてくれて、やれやれホッとした。
もう立ち上がるのもおぼつかないのに、自宅のふつうのトイレへ行きたがっていたので、ずーっとハラハラしていたのだ。
とくに、まだシルバーカーでかろうじて歩けていた時期は、なんと11回も転倒している。
母は、背骨を圧迫骨折をしていたほど、重い骨粗しょう症なのに、たまたま骨折しなかったのは奇跡のよう。
このころが、いっちゃん心配だったなあ。
「どうしてもふつうのトイレに行きたい」という母の要望を優先して、トイレへ連れて行っていたが、まあもう、「骨折 → 入院 → そのまま自宅に戻れず」コースを覚悟のうえだった。
でも、母自身は、周囲がいくら心配しても「自分はもうコロばないし、骨折なんて関係ない」って感じ。
振り返れば私もそうだけど、人間ってなかなか危機感を持てない。
だのに、どうでもいいことばかり心配している。
アマゾンのサバ缶が、これ以上値上げしたらどうしよう?って、ヨソを検索したり、外出できないから、自分で髪を切る方法を検索したり。
そんなん検索するから、あっという間に時間がなくなるんだよ。
さて、ポータブルトイレの基本的な使いかたは、下部のバケツに「排出物」を受け、そのバケツを都度洗うというモノ。
しかし、そんなメンドくさいこと、いまはほぼだれもしていないらしい。
まず一般的に推奨されるのは、専用の「トイレ処理袋」をバケツ全体にかぶせて、「ブツ」を1日分溜め、そのままビニールごとくるんで縛って、ゴミとして出す。
処理袋には、吸収ポリマーが入っているし、消臭効果もある。
試してみて驚いたのは、ニオイがほとんどゼロ。大でもゼロ。
へええ、こんなに優秀なんだとびっくりした。
ただ、この介護専用の処理袋は、値段が高いんだよねえ。
アマゾンで買っても1枚132円。毎日1枚で1ヵ月3,960円! 高っ!
そしたらケアマネさんが、
「ペットシートが安くていいですよ」と教えてくださった。
とりあえず近くのドラッグストアで、このペットシートを買ってくる。
吸収シートそのものは、介護用よりも面積が大きい。
で、おなじように使ってみたら、へえ、介護用とまったく変わらず、よく吸収して、かつ無臭!
上のアマゾンで買うことにしたら、1枚29円の激安。
ただし、総吸収量は介護用まではムリで、そりゃ犬用だし、1日2枚は使うな。
1日2枚使用でも、1ヵ月1,740円で済む。
あと、介護用みたいに、ぶ厚くかさばる外ビニールがついていないので、丸めると小さいビニール袋にコロンと入ってしまう。
なーんだ、ブツの処理ってこんなにカンタンなんだね。