せっかく自宅トイレからポータブルトイレに変更したのに、介助の時間はほとんど変わらない。
1回あたり36分で、1日5回行くから、1日合計3時間かかる。
私も母も「まさかトイレにこんなに時間がかかるなんて!」とあきれている。
寝たきりのお母さま、じつはそろそろ認知症の気配が漂ってきた。
それでも、手間や時間がものすごくかかっているとわかっていて、
母「こんなにタイヘンだと、トイレを頼むのも気兼ねするわ」と言ってくれる。
ふう、私もさすがにメンドくさい。
ただ、考えようによっては、1日3時間は目を覚まして、あるていど身体を動かすので、トイレ儀式ぜんぶがリハビリになってはいる。
そりゃ、いいことじゃないか。
でも、私も母も、あまりの長さにゲンナリしている。
そこで、できる限り時短の工夫をたくらむことにした。
まずは、パジャマズボンを「全開パジャマ」に替えてみた。
▼全開パジャマとは、ファスナーで上から下まで開閉できるスグレモノ。
アマゾンでワコールの全開パジャマを購入。
さっそく使ってみたら、すっごく便利だった!
まあ、下の衣類は、ズボン+ももひき+紙パンツとあるのだが、ズボンだけでも、スーッとファスナーで開け閉めできるので、気分的にもホッとできる。
さらに、衣類を着てもらうとき、つぎの動作につながるよう、ムダのない動きをしてもらう。
具体的には、とくに衣類を履くとき、いちいちヒザを伸ばしてもらうのをやめてもらった。
なにせ、いまの母はベッドのうえで、ゴロ~ンと伸びているだけの状態。
もう母自身は、自分がどういうふうに身体を動かすと、私が着せやすいか?なんて、わからなくなってしまった。
ただ、私の指示どおりには、あるていどちゃんと動いてくれる。
以前は、紙パンツに片足を通すと、そのままズドンと足を伸ばしたまんま。
そうやっちゃうと、両足に通したあと、腰を少し上げてもらうとき、また両ヒザを曲げて、踏んばってもらわないといけない。
この両ヒザを曲げる動作が、一苦労で時間がかかる。
なので、事前に私が、
「いまからパンツに足を通すけど、おヒザは伸ばさないでね、そのまま立てておいてね」と声をかける。
コレ、まず左足が成功しても、つぎ、右足を通すまえに、もういちどおなじことを言わないといけない。
こういう感じ、たぶん認知症かねえ?
結局、ひとつひとつの動作のまえに、わかりやすく説明しないとならないので、その時間もかかってしまう。
ただ、衣類に足を通したあとに、ズドンとまっすぐ、ってのがなくなって、かなりラクになった。
それで、全体では8分の時短となった。
ふう。