朝起きたらさ、親指の付け根、悪化してやがってよぉ。
もうさ、タオルも持てない、箸も持てない、ドアノブも回せない、トイレットペーパーも持てない、ありとあらゆることに支障きたしとるわい!
さすがに病院行ったわ。
クルマのハンドルもちゃんとにぎられへんで笑ってもうた。
病院着いても、住所変更も問診票も書けないんで、ぜんぶ代筆してもらったよ。
「職業」訊かれて「昨日やめました」って元気よく答えた。
「スポーツは?」って訊かれたけど、う~ん、「ピアノ」って言っといた。あのスポーツでこないなったんや。
んで、すっげー待たされてから診察。
症状をおもくそ訴えて、そしたらお医者さん、「仕事なんですか?」ってまた訊くから「電話番でしたっ!」って答えた。
ピアノのことはめんどくさいから、もうなにも言わんかった。
だってさあ、8年ぐらいまえから指の関節痛で、あちこちの整形外科に通ってたけど、なんかピアノのこと、すごく説明しにくくて。
いろんなお医者さんに「ピアノ弾いたら痛い」って言ってきたけど、べつに趣味のハナシだし、そのころはバイエルでも痛くて、でもそーゆーのをどう言えばわかってもらえるのか悩ましかった。あるお医者さんは「カラオケ歌うのはどうですか?」って勧めてくれたけど、なんかちゃう。先生の気もちはわかるけどね。
で、レントゲン撮ったあとにまた診察で、「母指CM関節症です」って言われた。ふうん。
▼母指CM関節症(「日本整形外科学会」より)
「使い過ぎや老化」が原因だとさっ! 大当たりじゃん。
先生「痛みがなくなるまで、親指は使わないでください。今日土曜日は出せないんですが、平日は『サポーター』を出せるので、また来週月曜日に来てください」
ひえーっ! タ、タイヘンだっ!
ピアノ練習できへんわっ!
それに、つぎの仕事どーすんのっ?!
うむ、これはもしかすると「手を使わない仕事をやれ!」っちゅーことかねえ?
わかっていたけど、処方されたのは湿布だけだった。はあ。
そうなんだよね、整形外科は湿布しか出してくれない。
それと、病院と整骨院は、同じ疾患で同時に通ったらいけないという決まりがある。
だから、これまでずっと行っていた整骨院にはもう通えない。
湿布なんかより、整骨院の施術のほうがはるかに効果的なんだけどねえ。しゃーないね。
▼でも、クスリの袋が笑える。
「はってください。」って、ワシ、10回は笑たわ。
カウンセラーN先生は吉本が大好きなんだけど、「ヒトによって『笑いのツボ』はちがうんですよ」ってよく言ってる。
「はってください。」、ワシの妹にはウケると思うんやけど、いやあ、たぶんコレのナニがおかしいの?ってヒトもおるやろね。
てか、笑てる場合ちゃうな。
いよいよ「親指ヌキ」でインベンション7番をなんとかせんといかん。