ババアの悪あがき、でもあきらめるのも早い

目が覚めたような気がした。起きるつもりはなかったが、時計を見たら8時半だった。寝たのが深夜2時なので、エラく早く目が覚めたもんだと感心したが、窓の外は暗かった。カーテンの幅が窓より足りず、陽ざしがあるかないかすぐわかるのである。

いちおうトイレにいっておこうと起き出して、こんなに暗いのは妙だなと思ってスマホを見たら、夜の8時半だとわかった。私は暗算ができない。20.5-2=18.5と電卓で計算した。連続18時間半も寝たのは新記録だ。なかなかの快挙だとうれしかったにもかかわらず、おしっこの量が茶碗一杯分もない。私は腎臓すらこんなに働きたくないのかと思いがっかりする。

トイレから出て水を飲みふとんに戻ったら、あっという間にまた寝付く。つぎに目を開いたらいくぶんかすっきりしていた。それが夜10時だった。

さすがに夜10時起床というのはとまどう。いまから食べるメシは何ごはんというのだろう? まったく空腹感はなかったが、カップ焼きそばをひと口食べたらすごくおいしかった。あと、パート先でもらったデラウェアをピアノを弾きながら食べる。


もともと果物は食べない。めんどくさい。ちっせえぶどうなんかチマチマ食べる根気がないから、右手でぶどうをもぎつつ、左手でピアノを練習するのが効率いい。20時間近く寝ておいて効率もへちまもないんだけど、冷凍チャーハン食いながらの練習とか好きで、ぶどうとピアノも相性が良かった。

ぶどうのおかげで、ハイドン:チッキンライスソナタの左手難所をじゅうぶんさらえた。
▼手を洗ってから、シンフォニア7番を無精こいて楽譜を開かずに練習してみたらほとんど弾けた。
先生の前だったら暗譜は崩壊するに決まっているが、なるほど、3週間やっていたらシンフォニアでもまだら暗譜できるのか。いや、それとも20時間睡眠がよかったのか。


それにしても、ここまで寝てしまうのは困るねえ。寝ても寝ても寝足りない。今夜もこのあとピアノをもう少し練習したら、また寝るつもりだ。たぶん寝られる。眠い。

カウンセリングの副作用がここまでキツいと、ますます及び腰になってしまう。こんなんを仕事にするなんてとんでもない。ただし講座の内容そのものはおもしろいから、これから先も眠気を覚悟しつつ12月の最終講まで行くつもり。もう気楽にお客さんの立場でのぞくだけ。

さて、当初は「2年後ぐらいにカウンセラーとして開業→がっぽり儲けて某芸大の学費に充てる」という気宇壮大な計画を立てておったけど、あれえ? ちょっとダメかあ?

なんでもそうだけど、そうかんたんに「がっぽり儲ける」なんてうまいこといくはずがない。とくに私みたいに「なにひとつ努力したくない」ってヤツはたぶんなにやってもダメそうだ。そこらへんを考えると、これだけ無能なニンゲンを雇って時給を払ってくれるいまのパート先ってたいしたもんだねえ。それだけ人手不足が深刻なんだろう。

まあ、パートもぼちぼちつづける。キラいなもんはキラいだからこれからもイヤそーにしぶしぶ文句垂れながら行くだけ行く。行って「お日さん西西」と唱えておこう。


で、学費どーすんの? これはね、必要であればきっとどこかから降ってくると思うよ。最近この心構えが気に入ったので、自分でどうこうするのは放棄することにした。根本裕幸さんが私にこう言ってくれたことがある。

「思っているよりね、世間はやさしいんだよ。夢をかなえたいとがんばっているヒトを見て、放っておくヒトはいないよ」

まあね、私はピアノをそんなにがんばってはいないけどね。そのぐらいでなにか思うヒトたちがあればそのヒトたちに助けてもらおう。とくだんどこからも反応がなかったらそれはそれ。私はいまのポジションが楽しいしね。

このままずーっと「受験のためにピアノ練習しているけったいなババア」でちっともかまわないのだ。

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