高校生のときから「やりたい仕事がわからない病」に罹患していたのだが、いやあ、じつはぜんぜん働きたくなかったというのがタネ明かしだった。
で、「やりたいことがわからない病」のほうが一般的なんだろうか?
う~ん、でも「どうせなら、やりたいことで食べていきたい病」も併発しそうだな。トシ取ったら年金もらえるってのをすっかり忘れていたから、そう、心理学セミナーに通う目的は「すぐに食べていけるやりたいこと、はよ教えてーな」になっていった。
その「食べていける」ってのを絡めたのがマズかった。そもそも私は「働くことが向いていない」のだよ。
それ、さいしょにちゃんと看破していたのは根本裕幸さんだったなあ。もうずいぶん前だけど、私が引きこもりから脱出しようともがいているころ、根本さん「春子さんは、そのままでもいいんじゃない?」とぼそっと言われた。
そのときからずいぶん長い年月がたったけど、いまようやく自分でも腑に落ちて、先月パートを辞めて引きこもりを復活した。
さて、そうなるとあらためて「自分ってなんなん?」と棚卸ししたくなる。
もともと自分のことしか興味ないから、自分掘るのは好き。
そしたら、堀江さなえさん(ビリーフリセット認定カウンセラー)がブログでおいしそうな記事を連発してくれていた。
●どんな人か知りたい時に聞いてみること|ことほぎ|堀江さなえさん
●自分のことがわからない時に、自分に聞いてみるといいこと|ことほぎ|堀江さなえさん
そのなかでも、とくに感服したのは「つい、やってしまっていること」だねえ。
それも「他人が関係しないところで、自分がついやっていること」だそうで、う~ん、いいねえ、「ひとに言えないこと」とかほじくり返してみたいのう。
私が「つい、やってしまっていること」って、むかしは手近の本を読むことだった。
けれどもネットの出現によって、あっという間に取って代わられ、いまはもう「つい、ネットを見る」のが当たり前になってしまった。
ちなみにスマホはほとんど見ない。あのさ、ババアは老眼だからあんなちっせーモンのぞくの苦痛なんだよ。
じゃあ、パソコンでなに見てるか?というと、いまはYouTubeがほとんどだ。文字を読むのもしんどいからYouTubeを見るのがラク。
そしたら、いま登録しているチャンネルが「私の本質」をあらわしているのだろうか?
YouTube、長時間見ているわりにあんまりきちんとチャンネル登録してなくて、ぜんぶで22個しかない。
▼そのうちの上位がこんな感じ。
猫→2個、ゴミ屋敷片付け→2個、不動産→1個、育児→1個、心理→3個、音楽→4個、ダンス→1個。
うん、これだけで私の脳ミソは間に合ってる。なんか少なっ!
▼ええと、自分でフォルダ作って「保存」したヤツはこちら。
「すごい人」って、クライミング系が多いかな。命綱なしで絶壁登るのとか。あと、高いところから飛び降りる系。そういうのが私にとって「すごい人」で、そこにピアニストなんか入ってない。
「お手本演奏」は、ピアノの課題で出ているのを適当にいくつか見つくろって入れてあるだけで、これぜんぜん気合い入っとらん。「バッハ」フォルダもスカスカ。
私の潜在意識って、たったこれだけ。増えないんだよね。やっぱりキャパがかなりちいせえ。ほんと、いろいろたくさんできないヤツなんだとあらためて実感。
それだのに、ほぼ毎日必ず「ついうっかり」見てしまう動画がふたつある。それはAya Satoのダンス動画だ。
▼Aya Sato dance compilation
↑これ、息するのも忘れるほど、食い入るように見ちゃう。またたきもしない。たぶん1000回以上見てる。再生速度も低速にしたりとか。
「無人島にひとつだけ持っていく動画」なら、いまのところ迷わずコレにする。
Aya Satoのなにが好きって「音に対するどハズれた感度の良さ」で、私はポップスはちっとも興味ないのに、Aya Satoのダンスを見ていると音楽がわかるような気がしてしまう。こんなふうにピアノを弾きたいといつも思う。
▼上の動画のつぎに、↓こっちのも必ず見てしまう。Aya Satoのほんとプライベート動画。でも、その没入感がすごい。これ見てると「踊るために生まれたひと」なんだと確信させられる。
クラシックとはまったく関係ないけど、いっちゃん頻回に見ている動画がこのふたつだけ。
するとだな、私はほんまのところ、踊りたいのかね?
どうだろう?
大むかし、ジャズダンスとかエアロビクス、バレエもほんのちょっとやってみたけど、いやいや、手足バラバラでまったくついていけなくてどれも早々にあきらめた。いまも、どう考えても自分が踊りたいとは思わない。
そうじゃなくて、まあ、それを「手」でやってみたいか。
「こんなふうにピアノ弾きたい」「こんなふうにバッハやりたい」って思う。アホみたいだけど。
でも「つい、やってしまっていること」が「Aya Satoのダンスを見る」ばかりで、私の潜在意識が欲しているのはそれだけなんだよなあ。