カウンセラー先生のお話は「そもそもなぜ自信が持てないのか?」ということに移ります。
先生「『問題』は自分に自信がない分野でしか起こらないんですよ。自信がある分野では問題自体がもう生じません。するとね、自分の目に入るのはもう『問題』だけで、問題を見ていると自信がないように思っちゃう。つまり、僕らはふだん自信がないところばかりにフォーカスしていく」
「で、自信があるジャンルに関しては、まったくフォーカスされなくて評価されない。なので、トータルでながめてみるとゼロかマイナスぐらいにしか見えない。プラスの部分なんてなかなか出てこない。これがじつは自分に自信を持てないいちばんの理由かなと思います」
「結局、自信があるかないかって、自信があるポイントの決めかた次第なんですね。ぶっちゃけそれだけのことなんですよ。だから、これで自信を持ってもいいとか、これで自信を持っていると言っていいレベルを下げれば下げるほど、それ以外のものはなにも変えずに、めっちゃ自信にあふれた毎日を送れるようになるんです」
「だから、『他者評価』で生きてるひとは自信が持てないんですよ。『他人軸』と言ってもいいですね。なぜかというと、自分が自信を持つかどうかということの決定権を他人にゆだねている状態だからです」
「すると、TOEIC何点以上だったらとか、こんだけの賞をもらったらとか、売上こんだけイッたら自信を持っていいんじゃないかって思うんですけど、実際そうなったらそうなったで、もっと上がいるわけですよ。そしたら、いやまだまだ自分は自信を持ったらあかん、まだ自分はダメだみたいに思うようになっちゃう」
「コレ、どういうことかというと、だれかに『あ、もう自信持っていいですか?』って訊いて回って、みんながOK出してからはじめて自信を持とうという姿勢なんです。つまり、だれかから評価されないと自信を持っちゃいけないという思い込みが、じつは僕たちのなかにある」
「でも、自信があるひととかある程度自信を持っているひとっていうのは『自己評価』なんです。『自分軸』なんです。他人軸じゃないんですよ。自分軸で、自分がいいと思ったらいいっていう感じ。じつはこれが、自信を持つ持たないの境界線みたいなところなんです」
「だからさっきの料理のハナシだったら、自分が作った料理を自分でいいなと思ったらそれでOKなんですよ。で、他のヒトが『え~?それで?』って言ったとしても『いや、そやねん!』でいいわけですよ。仕事に関してもそう。恋愛もコミュニケーションもそう」
「でも、それが他者評価だと『比較のワナ』『競争のワナ』に引っかかってしまって、つまりナンバーワンとかにならないと自信を持っちゃいけませんとか、たとえばだれかよりも上じゃないといけないと思い込んでしまう」
「これが作動する背景には『完璧主義』があります。で、完璧主義は必ず他人軸なんですよ。人目を気にするとか顔色をうかがうという問題になっていってしまう。これがじつは自信を持たない秘訣とも言えるんです」
なるほど、このお話はとてもよくわかりました。でも、ふつう「他人軸」になっちゃって、ヒトと比べて右往左往しているもんじゃないかなあ? 私はと言えば、ヒトと比べるとほとんどのジャンルでアウトなので、あまりにヒドすぎてそこはもう考えていませんでした。
私の属性「引きこもり、独身、人付き合いゼロ」というのは、もはや他人軸にカスりもしないレベルです。なので、いつのころからか自動的にヒトの評価から遠く離れたところで生きているような気がします。
ただ、この属性について自分がフラットな気分か?というとそうではありません。すごくコンプレックスを感じています。自分らしい生きかただと思っているのに、それを肯定できていません。だからリアルで「私はこういうニンゲンです」と大っぴらに言うことはまずありません。
けれども、コレに劣等感を持っていること自体、他人軸にとらわれている証拠ですね。う~ん、いまはじめて気づきましたが、私は自分軸で生きられていません。だから、何事にも自信を持てないし、新しくチャレンジすることに不安を感じるんだと思います。
それと、自分がすでにデキていることにほとんどフォーカスしていないなあ。先生が言われるように、もっとハードルを下げたら評価できるところもあるはずなんです。ゆで玉子しかできなくてもそれでええやん?ってすがすがしい気分になりたい。
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