父火葬終了

7月19日、無事に父を火葬に付した。献体事務室スタッフのかたがいろいろ細やかな気遣いをしてくださり、いい見送りができたように思う。

ただ、医大のある地域ではすべての遺骨を骨壺に収めるので、ものすごく重くなった。いや、骨が重いというよりも骨壺が巨大で重量があるのだ。片手で持つとせいぜい10歩が限界で、10歩ごとに持ち手を替えるのだが、腕が痛くてかなわない。空港で量ったら6キロもあった。そりゃ、重いぜ。

私の地元では、一部しか収骨しないのでこんなことになるとは思わなかった。ただひたすら重い重いとウナりながら運ぶハメになったが、こういうときに父は遠慮会釈なく大笑いするヤツだったので、くっそ~、重い~!とヨロヨロしながらもなんだかおかしくて笑ってしまった。

あんまり重くて疲れたし、しかも飛行機の離発着まで遅れたので、地元の空港で一泊した。午後11時を過ぎていたので、もう電車を乗り継いで帰る気が失せたのだ。空港にあったカプセルホテルは、飛行機のファーストクラスをイメージしたというスタイリッシュなカプセルでなかなか快適だった。

亡くなってから1年4ヵ月後、ようやく火葬が終わってほっとした。私はもともと旅行とかの移動は好きなので、行き帰りも楽しかった。しかし、父ちゃんは重すぎた。せっかく大都会を訪問したというのに、どこも寄ることができなかった。

「そうか、それはご苦労さん」という父の声が聞こえるような気がした。

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