朝いちばん、上司のかたは私の顔を見るなり「統計できましたか?」 私は「申し訳ありません。力が及びませんでした」と深々とアタマを下げて、それから3冊の統計の本を見せてアレコレ言い訳した。上司は、本をパラパラとめくって「うんうん、じゃあいいよ、今回はなしでいくよ。この本は買ってあげるから、またあとで金額出してね」と言ってくれた。
いやあ、そこまでしてもらわなくても。とくに、アノ猿向けの本2冊はマジでお金もらう価値おまへん。それで、ガチでヤバいほうの話に切り替える。例の怪しいデータの話。ホンマ、これが気になってしょうがなかったが、上司も「そう、それが問題なんだよ。1月10日の出張までに、できれば全項目突合したいんだ」
ほら、やっぱり!!! 私は「はい、それでは最優先で取り組みます」と答えて、内心、やっぱりなあ、統計はあきらめて早く寝て、今日に備えておいてよかったあと思った。でもまあ、日中はなんだかんだ仕事がある。ホントにね、ここの会社に来て、まだ6日目だというのになんでこんなに忙しいんだろ?
だんだんわかってきたけど、私の役割というのは、この上司のかたおひとりだけを補助することなのだ。なので、上司のかなりすぐそばでずっと仕事をしているし、上司の動向もある程度気にしている。それで判明したが、このかた、とにかくず~~~っと仕事をしている。
お昼休みはだいたい15~20分。帰ってきたらすぐに勉強会。あ、勉強会は私でもおもしろくなってきた。楽しい♪ で、ふつうこのぐらいのポジションのかたなら、食後にちょっと一服でもしそうなもんだが、そんなのはなし。丸一日ず~~~っと仕事。だから、このかたの休憩は1日20分だけで、どなたかと雑談をするとかも一切なし。来客があっても用件だけでおしまい。ず~~~っとず~~~っとひたすら黙々と仕事をしている。
すごいなあ…… それで、なんかそういうのって感染するみたいで、私もず~~~っと(しょうもない)仕事をしてしまう。ま、仕事の内容がおもしろいし、ず~~~っとパソコンで遊んでいるみたいな感じで延々。楽しいなあ。
だから、そのヤバいデータの修正もやってみたくてたまらんので、やりますやります。てか、修正しないと気色悪くてかなわんわ。