ビクビクする度合いがマシになってきた

あらためて気がついたけど、私はやっぱり「いつか必ず怒られる」という思い込みが非常に強い。カウンセラー先生が言っていたけど、「コミュニケーションのやり方は、ほとんどすべて親から学びます。みなさんが日本語をしゃべれるのはなぜでしょう? それは親から学んだんですよね。それとまったく同じで、人付き合いのやり方も親から学ぶのです」

ホント、つくづくそうなんだと思う。私の母ちゃんは365日怒っていた。まあ、母は幼少のころ実母に捨てられ、そのあと継母にひどくいじめられて育ったひとなので、カウンセラー先生いわく「お母さんの怒りは、本当はお母さんの実母や継母に向けられているんですよ」とのこと。しかし、現実に怒りの矛先は子どもかダンナにしか向けられないので、結局母は家族に怒りまくる人生を送ることになってしまったのだ。

なので、私は「だれかから必ず怒られる」と堅く思い込んでいる。というか、自分が怒られる立場であることが、いちばん自然だったのだ。逆に、怒られないと落ち着かない。長年ずっと母に怒鳴られるのが「当たり前でふつう」だったので、そうじゃないと居心地が悪い。

いまの会社でも、いつか必ず怒られると信じ込んでいて、そのうちエラい目に遭うはずだとビクビクしていたけれど、まだそういう状況にはなっていない。もしかして大丈夫なのか?

てか、「怒られるのが当たり前、嫌われるのが当たり前」という妙な思い込みは、そろそろ手放したほうがいいんじゃないかと、ふと思い至った。なぜなら、私のことを気遣ってくれるひとがちゃんといるからである。そういうひとたちの思いを真剣に受け止めると、いやいや、もしかして私はまちがっているんじゃないかと思いはじめた。

さあ、つまり、要するに「親離れ」しよう!ということだ。自分と母のあいだに境界線を引いて、母の考えは母のもの、私の考えは私のものとすればいいだけのこと。母には怒る権利があって、私はそれを止めることなく尊重できるといいな。それが、オトナになることの第一歩だと思う。(いまごろ)

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