「やりたいこと」が突然降ってきた その2

いわゆる「ライフワーク」がもうすでに定まっているひとがうらやましかった。さらに、そのライフワークが仕事と一致しているひとは、格別にうらやましかった。だから、私はこれまで長い間「自分にとってのライフワークっていったい何?」ということばかり考え続けてきた。

しかし、一時期ちゃんとしっかりライフワークらしきものがあった。それは「山登り」で、30代から40代にかけてハマりにハマっていて、全国延べ400山は登っており、そのころは「ああ、私は、山を愛するために生まれたんだ」とさえ思っていた。

なのに、50代に入ったころからなぜか登る気がなくなってきた。数年登らないでいたら、ヒザとかあちこち痛いところがゾロゾロ出てきて、あっという間に丘くらいのちっちゃな山すら登れなくなってしまった。まあ、地道にトレーニングしたらなんとかなったかもしれないが、そのトレーニングもやる気が起きなかった。なので、そのまま放置。

山がなくなってしまった喪失感はかなり大きかったので、しばらくジタバタもがき続けていた。引きこもりも続行していたし、やることがまったくなくなってしまっていっそうジタバタ。たぶん、そういう閉塞感に押しつぶされそうになったから、去年一年間心理学セミナーに救いを求めたんだろう。

セミナーに行ってよくわかったが、やっぱりライフワークが見つからなくて困っているひとは多かった。だから、どうしたらライフワークが見つかるか?というテーマもよく取り上げられて、実際にそのノウハウも具体的に教えてもらった。

そして、教わったとおりに実践してみたけれど「やりたいこと」はなかなか見つからなかった。これ、ひとによっては数年かかる場合もあるそうだから、あまりあせってもしょうがない。ただ、じーっと待っていて自動的に見つかるモノではないので、それなりに行動は起こさないといけない。

このあたりで見つかるといいなあと、かなり期待して行ってみたのが、去年のデザイン職業訓練だった。昔からなんとなくデザインに興味があったので、きちんと習ってみたかった。でもねえ、残念ながらデザインは「ライフワーク」ではなかった。

理由はごく単純で「やる気が出なかった」から。ほんと、それだけ。っつーことは、私はデザインがそれほど好きじゃないってことだ。好きじゃないから、授業で教わる範囲を復習するのがやっとで、それ以上みずから進んで積極的に勉強しようという気がまったく湧かなかった。

なにかを習うのは好きだけど、デザインの勉強は終始受け身で終わってしまって、さらに貪欲に学ぼうという気もちになれなかった。ま、それだけのこと。

結局、職業訓練は2ヵ月で辞めて、その時点でいまの会社に就職したけれど、この仕事が「ライフワーク」かどうかと言えば、それはちょっとムリかもしれない。仕事の内容も職場の雰囲気もとても気に入っているけど、1年更新の契約社員なのでずっと続けられるかがわからないからだ。

ただし、この会社は、これまで経験した会社のなかでダントツに満足度が高いところなので、できるだけしぶとく居座ろうと考えている。たまたま自分に合ったいい会社に就職できて、仕事について悩むことはまったくなくなったし本当にありがたい。

だから、ここしばらくは「ま、ライフワークはべつにもういらんかもね」と思っていた。けれども「絵を描くこと」にはちょっとひっかかっていたので、それについてはゴソゴソ模索中だった。(その3に続く)

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