上司のひと言がコタえた

昨日はそうでもなかったのに、今朝は寝起きが悪くて会社に行くのがめんどくさかった。ああ、休みてえ~ でも行った。行ったら行ったでべつにまあなんとかなる。

すると、会社の人事管理部門から電話がかかってきて「退職の書類ができたので取りに来てください」とのこと。上司に断りを入れて取りに行き、説明を聞いて帰ってきた。上司に「ただいま戻りました」と伝えると、上司はポツンとこう言った。「寂しいことだね」

なんと答えたものかとまどったが、少し違和感を覚えながらも「すみません」と小さく謝った。自席に戻ってパソコンに向かってからも気もちが乱れていた。やっぱり私のやり方もまずかったなあと思った。

まあ、私が悪いわけでも上司が悪いわけでもない。ただ、お互いもっと話し合ったほうがよかったなと思った。上司の考えとしては、パートであっても重要な書類やデータをひとりで作成してほしかったのだ。それに対して、私はストレスをつのらせていったのだが、それならばそのことをちゃんと伝えて、今後どうすればいいか検討すればよかった。

だのに、私はそういう機会を持つことをまったく考えず、一方的に退職を申し入れてしまった。「寂しいことだね」というひと言には、そういった私の冷たい仕打ちに対しての上司の思いだろう。退職することが決まってから、上司がこれまでとちがって、私の負担が軽くなるようにあれこれ気を使ってくれたが、それでも私が退職の意志を変えなかったので失望しているのかもしれない。

しかし、何度考えてみても、やっぱりこの仕事は責任が重すぎてしんどい。いまは一時的に閑散期だが、もうしばらくするとまたタイヘンな取引先へデータを提出しないといけない。それを100%完璧に仕上げる自信はないなあ。なんというか、パートの守備範囲を超えている。

とはいっても、すべては言い訳のように思える。「この仕事はできない」という結論は、もしかすると私自身が、自分の可能性を否定しているのかもしれない。

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