北海道放浪46日目|北方民族博物館で文化文明に思いを馳せる

7:30起床。車内温度23.1度。空は厚い雲におおわれている。たぶん雨になるだろう。

昨日海岸で「ゴカイのフン」↓を大量に見て以来、アレを食べたくてしょうがなくて、

朝っぱらからセブン-イレブンでモンブランケーキ。ふう、やっと気が済んだ。

さて、天気が悪いので屋内で見物できるところへ行きたいが、いまはお盆の真っ最中、網走刑務所(正式には「博物館網走監獄」)はおもくそ混んでいるにちがいない。

それでヒトが少なそうなところを考えて、「北海道立北方民族博物館」にした。

お! なかなかハイレベルそうな博物館だ。

ここは、広範囲にわたる北方の諸民族の文化と、北海道のオホーツク文化を紹介する博物館らしい。

受付で音声案内キットを借りた。ヘッドホンと操作用のスマホ型端末で、画面には展示物の画像も表示されていてわかりやすい。

あ、これはすごいじゃないか! 私なんかがおこがましいけど、収蔵物もすごいし展示方法もすばらしい。

ビーズを使ったオーナメントがみごと。ビーズは交易で手に入れたそうだ。

色あざやかなこの衣装は、ナーナイという少数民族の花嫁衣裳。

北方に住むということは厳しい環境を生き抜くことでもあるし、その地での子育てもたやすいことではない。この衣装をまとった女性は、その後どんな人生を歩んだのだろう。

北海道アイヌの男性用正装。

衣装というものはけっこう生々しい。かつてこの衣装をデザインしたひとがおり、糸をつむぎ布を織ったひとがいて、そして幾人かのひとたちが身にまとい喜怒哀楽を共にしてきたんだ。

ウイルタ族(サハリン、1938年)のアザラシの毛皮でできたコート。女性用で、なんとかわいらしい! どこの民族でも女性はおしゃれをしていたいんだな。

説明書きを見ておどろいたが、これは「腸製衣」といってアザラシの腸から作られている。防水性があるので海での漁などで使われたらしい。腸の継ぎ目から水が入らないよう厳重に縫い合わされている。

これも腸で作られた「羽飾り付バッグ」。アリュート族(アリューシャン列島、20世紀初期)。

う~ん、とてもしゃれたポーチだよね。極寒の地で厳しい生活であっても、おしゃれを楽しんでいたんだなあ。思わずこれを使っていたひとの笑顔を想像してしまう。お気に入りのモノを持つ楽しみは古今東西変わらない。

こちらは魚の皮で作られた「魚皮衣」。サケなどの魚の皮を何十枚も継ぎ合わせて作る。なめした魚皮はしなやかで丈夫で防水性もあったという。

アラスカ/エスキモーの竪穴住居を復元して展示してある。冷気が主室に入らないように工夫されていて、まず数メートルの長い地下通路があり、

その向こうの地上に主室が設けられる。

主室の床に開けられた穴を使って出入りする。こういう構造なので、低い位置にたまる冷気が主室に入らない。

主室は約5畳。5人が暮らせるそうだ。って、私のウチがちょうど5畳なんでね、いっしょじゃん! 親近感が湧くけど、ここまでタイヘンな生活って想像を絶する。

工業製品なんかいっさいないわけだし、すべてのものを長時間かけて手作りしないといけない。食料は海から採ってこないといけない。病院もないし、コンビニもクルマもネットもない。あったりまえのことだけど、テクノロジーのありがたみが身に沁みる。

それほどまでに過酷な生活であっても、ひとびとは美を求めたんだ。このうつくしい箱はヤマアラシの針でできている。ミクマック族(カナダ、1860年頃)。

オホーツク文化の紹介でよく見られる有名な「牙製女性像」。実物はてのひらに乗るほど小さいものだけど、じっさい目の当たりにすると不思議な魅力を感じる。

私はまったく知らなかったが、本州ではおおよそ「縄文文化→弥生文化」らしいが、北海道では「縄文文化→オホーツク文化・擦文文化→アイヌ文化」と移行するそうだ。

仮面も興味深いし、

長い冬を乗り切るために欠かせなかった楽器もおもしろい。

受付スタッフのひとが「音声案内は30分です」と言っていたけど、私は4時間近くかかってしまった。ふう。グズはどうしようもないべ。

遅くなった昼食を博物館の近くにある「cafe Grass Roots」で。白樺に囲まれたログハウス。

店内も期待どおりの居心地のよさ。

本日のおすすめ「シーフードと小松菜のトマトクリームパスタ」。

店に入ったときから気がついたけど、鳥の声がピーピー聞こえる。これはインコだな。ごきげんでピッピピッピ歌っているときもある。むう、聞き覚えのあるこの声の主は、

オカメインコの「まるちゃん」だった。メニューの最後に写真まで載っている。
2階の居住スペースで飼っているので見ることはできないが、ピッピピー、ピッピピーとずっとさえずりが聞こえる。

妹がオカメインコを飼っているからうれしくなってしまった。なのでついついチーズケーキとコーヒーも注文して長居を決めこむ。一日2個もケーキ食ってどーすんだい? いや、ゴカイとオカメインコのせいだよな。

道の駅「流氷街道網走」に2泊したものの、四方八方車中泊のクルマがびっしりでちょっとしんどい。

雨の中をちょびっと移動して東藻琴へ。道の駅「ノンキーランドひがしもこと」。よよっ! シックな外観だねえ。

アイアンを使ったベンチなんか置いちゃってさあ。

ブラックっていいもんだね。

木製のフロアマップ、う~ん、はじめて見た。

気になる併設のホテルはシンプル。ここの道の駅は2017年9月にオープンしたばかりとのこと。

お盆のさなかでもここは空いているので、落ち着いて寝られそうだ。

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