北海道放浪51日目|知床五湖の数倍よかったフレペの滝遊歩道、そして廃人になる露天風呂

7:00起床。車内温度18.2度。外を見ると少し青空がのぞいている。やったね、6日ぶりに晴れそうだ。道の駅「うとろ・シリエトク」から「知床五湖」へ向かう。

世界自然遺産としても有名な「知床五湖」はヒグマの生息地なので、地上遊歩道を利用するときは時期によっていろいろ制限がある。
たとえば、5月10日~7月31日ならば「ヒグマ活動期」なので、ガイドによるツアーに参加して地上遊歩道を歩く。ガイドなしでは入れない。
8月1日~10月20日は「植生保護期」で、ガイドツアーでなくても自由に入れるが、そのまえに申請書を出して講習を受けないといけない。

「知床五湖フィールドハウス」でまずは講習。映像とスタッフの解説。ヒグマに関して厳重に警戒するようさんざんおどかされる。くわしいレクチャーで勉強になった。

でも、涼しい森のなかを歩きだしたら、そんなこたぁすっかり忘れて、ふんふんふん♪と能天気に歩く。

こもれびがきれいじゃのう。

まずは「五湖」に到着。おおぜいのひとが来ているので、写真撮影は順番に。こないにぎょうさん歩いていたら、ぜったいヒグマはけえへんで。

五湖より少し大きい「四湖」。

狭い遊歩道を老若男女が歩くので、道をゆずったりゆずられたり、後になったり先になったり。

「三湖」はいろんな方向から見ることができる。これは知床連山も見えている。

三湖。スイレンも咲いていた。

三湖。浮島がきれいだ。

広々と開けた「一湖」。

一湖のそばから、地上遊歩道に続いて、高架木道がはじまる。

高架木道は、眺めもいいし幅も広いし、思ったよりずっとよかった。なお、高架木道は年間通して自由に歩くことができる。

一周約3kmの遊歩道でなかなか楽しかった。でも、ゆっくり写真を撮れないのがちょっと残念。あとで気づいたけれど、二湖の写真を撮り忘れていた。

昼食はコンビニのおにぎりと、フィールドハウス売店で買ったイモモチ。イモモチってモチモチしておいしくて最近ハマッている。

天気がいいので第二弾、クルマで少し移動して「フレペの滝」へ。

お、ここもよさげな森の遊歩道だ。

しかし森はじきにとぎれて、なんとぽっかりと視界が開ける。え? こんな展開ってアリ?!

うそ~ん! こ、こんな景色だなんて聞いてないけどっ?!

……もお、滝はいらない。はあ。

でも、滝見のあずまやがあらわれた。

うおおお、なんという絶壁! さっきの草原からいきなり絶壁って!

その断崖絶壁に「フレペの滝」が白々と落ちている。別名「乙女の涙」ともいうそうだ。

こちらの遊歩道は訪れるひとも少なくて、あずまやの下でこころゆくまでぞんぶんにながめられる。

緑からしたたり落ちる滝もすごいが、断崖に打ち寄せる波も迫力満点で見飽きない。

白い灯台もはっきり見える。灯台への立ち入りは禁止。

見えるといえば、知床連山もこんなにいいながめだが、

いちばん右、羅臼岳はずっと雲の帽子をかぶっている。キミ、そろそろ脱ぎたまえ。

めまいがするほど青い海と、

山とお花畑と緑のしとねと、こんなにぜいたくな遊歩道ははじめてだ。

フレペの滝遊歩道は往復たった2kmというのに、じつにすばらしい遊歩道だった。知床五湖がとても有名なので、フレペの滝はついでに寄ってみた程度なんだけど、いやいや、じっさいに行ってみないとわからないものだねえ。

定番スポットも行ったうえで、ガイドブックに小さく取り上げられているところもこまめに行ってみると、自分だけのお気に入りスポットに出会えるんだな。

ウトロに戻る途中で、国道334号線沿いにある「プユニ岬」から、ウトロ方面をながめる。

日帰り温泉は「知床第一ホテル」に行ってみたら、

まあ、そりゃ大型ホテルだけあってとてもきれいで、

しかしなにがすごいって、露天風呂に仰天した。もともと高台にあるホテルで、その広大な露天風呂からは海をぐるりと「見下ろせる」のだ。
視界の8割が海の水平線で、ウトロの街並みも海岸も全部見えて、ヘタな展望台など足元にもおよばないような大眺望をすっぽんぽんでながめられる。

しかも、露天風呂に「寝湯」の台が4つもしつらえてあり、そこにごろーんと横たわれる。まあ、そんなとこでごろーんとなって、ちゃぷんちゃぷんいい按配で薄茶の湯にひたって、青空をぼけーっとながめているとだな、廃人まっしぐらだ。
「ヒトをダメにする〇〇」というコピーをときどき見るけれど、ここの露天風呂は廃人製造機みたいなもんだねえ。もう人間やめようっと。

内湯もめちゃくそ広くて、床壁は天然ヒスイが張りつめられている。パウダールームはじゅうたん敷き、はだしで永遠に踏みつづけていたくなるほどふっかふか。無料の冷たいほうじ茶をどでかいソファーにふんぞり返って飲める。

日帰り入浴でいろんなホテルへ行ってみると、いやいや勉強になるねえ。
と、豪奢なロビーでゆるゆる過ごす。

これは宿泊者用のスペース。ふうん、たまにはこんなホテルにも泊まってみたいなあ。

でも、今夜はまた道の駅「うとろ・シリエトク」で車中泊なんだよね。それも悪くはないんだよ。

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