北海道放浪56日目|オーガニックカフェ「葉奏(はのん)」でゆるゆる、そして自分の好みがわかってきた

7:50起床。車内温度21.0度。今日の天気は下り坂とわかっているので、あまり動く気がしない。ゆっくりコーヒーを飲んだり、道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」の展望台へのぼって、ほらやっぱりくもってなにも見えないと納得してみたり、とめどなくダラダラしてみる。

それでもクルマはラクだよね。なにせアクセルを踏むだけで動けるのだから、移動手段としていちばんラクチンだ。毎日運転していても、その日はじめてエンジンをかけたとき、やっぱり気分がグッと持ち上がって、ああ、クルマっていいもんだなあとちょっと感動する。

さて、ついに道東をはなれる決心がついた。で、どこに向かうか?というと、内陸の山深いところへ行ってみたいので夕張かな? 気が変わるかもしれないが、とりあえず西へ進んでみよう。

小清水から網走を通って西進する。結局、斜里から網走の「斜里国道」244号線は、さんざん行ったり来たり振り子運動しつづけてきたので、たぶん10回ぐらい走っている。ながめもいいし走りやすいし何度通っても楽しい。

しかし、今日網走が遠ざかっていったとき、もしかすると斜里国道はこれが最後になるかもしれないと、ふと思った。一抹の寂しさを覚えながらも、北見にあるカフェに期待して走りつづける。

ナビのとおりに運転していたが、途中からこんな未舗装路になってびっくり。ホントにこの先にカフェなんかあるのか?

いや、あったあった。オーガニックベジカフェ「葉奏(はのん)」だ。

ログハウスの店内は、天井が高くて外観よりもとても明るく開放的。

すべて自前の畑で取れたオーガニック野菜やハーブを使っている評判のカフェ。

このシーリングファン、すっごく気に入った。アンティーク風でとてもいい。

メニューもくわしい説明がのっていて、オーガニックへのこだわりがビシビシ伝わってくる。

食後のハーブティーは9種類のなかから選べる。熟読して、でもよくわからないけれどシソやベルガモットが入っているものにした。

最初お客さんは私ひとりきり。でも店長の中年女性は「少し風を通しますか?」と気を配ってくれる。店内は小さくヒーリングミュージックがかかっており、とてもリラックスできる。

「大豆ミートのカツランチセット」。きれいな盛り付け!

大豆ミートを食べるのははじめてだが、食感は肉と変わらない食べごたえがあり、それでいてあっさりしている。サラダに添えられている花は食べられるもの。スープの野菜はたいへん濃厚で甘みがある。セロリってこんなにおいしいんだねえ。
雑穀ごはんも絶品だし、さすが野菜のおいしさを堪能できるランチだった。

そして、ハーブティーが香りも味も楽しめる。これまでいろんなランチを食べてきたが、野菜だけでこれだけおいしい店ははじめてだなあ。

お茶を飲んでいるころに、ふたり連れのお客さんが入ってきた。若い男女で、注文してからもことば少なくお店の雰囲気を楽しんでいるようだった。

なにせおいしいし、店内の居心地はいいしで、長々と1時間半ほど居すわってしまった。やっぱりコンセプトなんだなあとあらためて思う。カフェにしろホテルにしろ、伝えたいものがはっきりしているところは、とてもいい気分になれる。私はそういう店が好きなんだ。

カフェをあとにしてから、じきに本降りの雨になった。
めぼしい観光スポットもないので、今夜の車中泊地、道の駅「おんねゆ温泉」へ。

たいへん広い敷地のまんなかにある時計台。

巨大なハト時計になっており、1時間ごとに人形が出てきて演奏する。

ここの道の駅は施設が盛りだくさん。しかし今日は雨で疲れたのでまた明日見ることにした。

やる気がないときでも温泉へは行ける。大型観光ホテル「大江本家」で日帰り入浴。

大江本家は、創業が明治32年(1899年)という老舗。

りっぱな大浴場で湯船が9つもあって驚いた。硫黄臭がかぐわしい名湯。

大きなホテルは休憩所もゆったりしてくつろげる。

日帰り温泉としてはとても満足だけれども、う~ん、泊まりたいとは思わなかった。宿泊についてもだんだんわかってきたが、私はこぢんまりしたところが好きなんだと思う。大型ホテルはあまり向かないような気がする。

やっぱりヒトが少ないところがいいんだよね。大人数が目にはいってこない場所でのんびりしたい。それでいくと、バイキング形式のところは合わないだろうなあ。

これまでほとんどホテルに泊まったことがなかったので、ずっと無頓着だったけれど、56才にして自分がどんなホテルに泊まると満足するのか、ようやくわかりつつある。

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