北海道放浪64日目|神仙沼に遊び、湯本温泉のどろ湯につかる

6:40起床。車内温度19.5度。おお、やっと雨があがった。朝はまだくもっているが、今日は晴れの予報だ。

だらだらしているうちに晴れるかもしれない。ぼーっと長い時間をかけてパンとコーヒー。道の駅「真狩フラワーセンター」の近くでなにか行事があるらしく、朝早くから地元のひとがおおぜい集まってにぎやかだ。

道の駅の真ん前には、たぶん羊蹄山が見えるはずだが、いくら待っても厚い雲におおわれたまま。この場所ではご縁がないのかな?と思い、ようやく出発する。

羊蹄山のふもと、ニセコ近辺は有名なリゾート地なのでしゃれた店がたくさんある。
「石窯パンマルシェHARU」に入ってみた。このごろ無性にパンが食べたくなる。

外観からの予想どおり、おいしそうなパンがどっさり。

あれもこれも欲しくなって5個も買ってしまった。

今日のお楽しみは「神仙沼(しんせんぬま)」。そこへ行くまでの道路「ニセコパノラマライン」は非常にながめがいい。

途中で、やっと羊蹄山が見えた。まだ雲が多いけれど、頂上のお鉢もキリッと見えている。

すぐとなりは、女性的な山容のニセコアンヌプリ。

こんなに眺望がいいし、ひさしぶりの青空だし、浮わつきがちな気分を抑えながら運転する。

まずは「大湯沼」のそばにある湯本温泉「雪秩父」に寄る。

この温泉たまごを食べたかったのだ。

たまごとパンを食べたあとは、となりにある「大湯沼」へ。
大きな沼に温泉がフツフツ湧き出ている。周辺は硫黄のにおいにつつまれており、いい温泉が期待できそうですぐにでも入りたくなる。

ぐるりと遊歩道があり、

大湯沼と反対側には、清水が湧いているらしくブルーの水がとてもうつくしい。

大湯沼はもうもうと湯けむりがあがり、まるで巨大露天風呂のようで見ているだけでも楽しい。

さて、大湯沼から9kmほど走れば「神仙沼」の入り口。観光バスも停まっていてたくさんのひとが出入りしている。

沼まではよく整備された木道を20分ほど歩く。最初のうちはササが生い茂っているが、

途中からいきなりのびやかな原にポンと出る。もう草もみじが少しはじまっているすばらしい湿原だ。秋の紅葉を見たくなるじゃないか。

池塘(ちとう)もあちこちにあり、きれいな水をたたえている。

そして、ようやく「神仙沼」にたどりつく。大きめの沼でありながらひっそりとした雰囲気だ。

あいにく雲が多かったけれども、山奥に隠されている神仙沼を見られて満足。

木道からでもたくさんの花が見られる。

湿原からよく見えている山は「チセヌプリ」。

山があり池塘がそこかしこにあり、というと本州ならかなり標高の高い山で見られる景色。このながめが、北海道ならば高い山に登らなくても、こうしてすぐに手に入る。

この秋色をまといはじめた原があまりにすばらしくて、なかなか離れがたかった。

ようやく神仙沼の入り口までもどってきて、こんどは反対側にある展望台へ向かう。

展望台はちょっと歩くだけですぐにあって、

しかし! そこからの眺望には仰天、なんと海が見える!
案内板でわかったが、遠くに突き出て見えているのは積丹半島だそうだ。これまでずっと山のなかばかり歩いてきただけに、ここで海が見えるのはあまりにも意外だ。
あとで地図をよく見ると、神仙沼付近が標高750mもあり、そしてそこから北へ降りればすぐに日本海だった。

神仙沼をあとにして、近くの「大谷地」にも寄ってみた。
緑のしとねが茫洋とひろがって、こちらもいつまでもながめていたくなる。

未舗装の駐車場は、神仙沼とはちがって数台しかクルマが停まっていない。やった、これは静かに楽しめそう、ということでこの景色を見渡しながら、コーヒーを飲みパンをかじる。

もう秋まぢかの北海道は、晴れていてもクルマのなかは涼しくて、おやつのあとは風に吹かれながらうつらうつら。
そうそう、こういうひとときが忘れられないんだよなあ。

なごりは尽きないが、ふたたびニセコパノラマラインを通って降りていく。

こんなにぜいたくな道路は北海道でも数少ない。いいながめがあれば、こまめに停車して降りてみる。

もういちど湯本温泉「雪秩父」にもどって日帰り入浴。ここの露天風呂には「どろ湯」があってびっくりした。「どろ湯」の湯船にこわごわ入ってみると、底のほうにたっぷりと泥の感触がある。にごり湯なので底は見えないが、ぬるぬるべったりとした泥のなかに足がもぐっていく。

「泥を肌に塗ってください」という立て看板があるので、底の泥を手ですくって腕のあたりにこすりつけてみた。はは、おもしれぇー、泥あそびそのまんまじゃー!

意外にも泥のかたまりは弾力があってもっちりしている。それをぐにゃぐにゃいじくったり、ちぎったり、ダブついた腹になすりつけたり、さんざんはしゃぎたおした。

泥だらけになったカラダは、となりの「上がり湯」に入って洗い流す。どろ湯のほかにも露天風呂はいくつもあって、浅い寝湯が気に入ってゆらゆら、また廃人になってしまった。

そのまま死人になりかけたところを、がんばって生き返って内湯までたどりつき、けれどもこんどはそこの低温風呂で浮いたり沈んだり。やっぱりすぐそばにある「大湯沼」のインパクトも手伝って、湯本温泉はことのほかいいお湯だった。

日も暮れてずいぶんおそくなってから、すっかり硫黄臭くなったカラダで今夜の車中泊地、道の駅「ニセコビュープラザ」へ向かう。
夜道はますますクルマが少ない。いつ見てもバックミラーが真っ暗闇なのが、やっぱり北海道だよなあ。

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