私にとって理想的な人付き合い

ヒトと接するのが苦手だ。話をしているだけで、すぐにストレスが溜まってくる。
たいてい相手の話をガマンして聞いていて、こっちは何も話せないのでイライラがつのり疲れてくる。

たまに自分がなにかを話してみると、逆に「こんな話はつまらなくて相手はシンボウして聞いているんだろうな」と思ってしまう。
心理学でいう「投影」の現象がみごとにあらわれているね。

自分がいつも、と言ってもごくタマにしかヒトと話さないが、だれかの話をガマンして聞いているから、こっちの話もガマンして聞いているにちがいないと考えてしまう。

けれども、そもそも自分はなにを望んでいるのか?を冷静に探ってみると、「自分の話を聞いてほしい。しかもその内容を肯定してほしい」ということに尽きる。
だけど、そんな要求をあからさまに出すと「図々しい自分勝手なヤツ」と思われそうなので、とりあえずホンネは隠して、相手の話に耳を傾けるフリをしている。

つまり「いいヒト」を演じているからしんどくなるんだよね。

そういう猿芝居はやめようと思う。
もっと自分の感情をすなおに認めて、本当にうれしいときしか笑わないようにしたり、しんどいときはブスッとしたり、相手の話がつまらなかったらちゃんとつまらない顔をしよう。

自分からは、だれかと会話をしたいと思うことがほとんどない。ひとりでぼーっとしているのが気楽でいい。
そういう変人オーラを周囲に撒き散らしているらしく、放浪中もまずまずヒトに話しかけられずに済んだ。

失敗したのは一度だけ、羊蹄山半月湖で出会ったヒトに40分以上も話されてしまったときだ。
あのときも、どこかのタイミングで話を打ち切って、ちゃんと自分の気もちを優先させればよかった。

放浪しているとき、自分にとっていちばん好ましかった出会いは、野付半島で出会った夫婦だった。
野付半島を先っぽまで延々歩いた帰り道、もう歩いて帰るのがしんどくて、トラクターバスに乗った。

バスに乗って、のんびり景色をながめていたら、バス道と並行して通っている遊歩道に夫婦らしきふたりづれのすがたが見えた。
奥さんらしい中年女性は、こちらのトラクターバスにスマホを向けてしきりに写真を撮っている。

私は思わず、その女性に向かって大きく手を振った。
すると、女性はすぐに手を振り返してくれた。続いて、ご主人らしい男性も大きく手を振ってくれる。

ガッタンゴットン、トラクターバスにゆられながら、その夫婦が小さく見えなくなるまで私も手を振った。
時間にしたら30秒ほどに過ぎないけれど、ああ、こんな感じの付き合い方ってちょうどいいなあと思った。

どういう付き合い方がベストなのかはヒトそれぞれちがっていて当たり前で、私なんかは変わり者だから付き合い方もふつうじゃなくていいんだな。
リアルの世界では30秒ぐらいでじゅうぶんなのかもしれない。

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