職場の居心地がよくても、ほだされずにマイペースをつらぬきたい

私はホントに根性なしのヘタレなので、これまで5つの会社でケツを割ってきた。
とちゅうであかんようになってしまった理由は、どの会社もおんなじで、「自分の身の丈を越えた仕事をやろうとして自爆」した。

コンビニで掃除をするのに、私は1時間かかるのだが、それをふつうのヒトなみに30分でやろうとしてへたばってしまったり、事務の仕事でエエカッコしすぎて、処理をかかえこんで長時間のサービス労働をしたりと、自分にはとうていできそうもないことをうっかりやって、最後にはぜんぶ放り出していた。

さて、今年から6社目の会社だが、さすがに猛省して、「ココではできるだけ仕事をせんとこう!」と堅く決心して働きはじめた。

なによりもまず「自分はヒト並みの能力がない。ふつうの水準をはるかに下回っている」ということを冷静に認めた。つまり「かなりデキないヤツ」なのだ。

で、正直にいうと、はじめソレを認めるのはつらかった。私は長いあいだ、「『仕事が生きがい』というのが理想」だと思い込んでいたので、仕事において自分が役立たずというのが真実だとすると、じゃあ、私はなにを生きがいにしたらエエねん?となってしまう。

まあ、長年「がんばったら、仕事が生きがいになるはず」と大きなカン違いをしていたのだ。

ところがここ数ヵ月のうちに、心理学でライフワークについていろいろ勉強するうちに、カウンセラー先生が言うところの「ライフワークが仕事ではないヒトもおおぜいいます」というハナシが腑に落ちてきた。

先生「ライフワークは本当にヒトによってさまざまで、仕事じゃない場合ももちろんあります。『趣味』がライフワークのヒトもいます。家事や育児が好きで『主婦』がライフワークというヒトもいれば、『ボランティア』がライフワークということもあります。男性でも『主夫』がライフワークだというヒトがじっさいにいます」

そういう話を何度も聞いているうちに、ああそうか、私の場合も「仕事」がライフワークじゃないなあとようやくわかってきた。
私がホントに好きなのは「山とか放浪、クルマ、音楽」で、よく考えたら仕事はぜんぜん好きじゃなかったのだ。

結局、私にとって仕事なんて重みのあるモノじゃなくて、タダのメシの種なんだとよくわかったので、そんならべつにどうでもエエわと思うようになった。
がんばらないで適当に時間つぶしをしとったらエエ。できるだけ手を抜いてラクをして、チャリンチャリンと時給が発生するのを待っとったらエエ。

怒られてもかまへんし、あきれられようが、うしろ指さされようが、カエルのツラにしょんべんでいてこましたろ。
ようするに、会社に対しても自分に対しても、「なにひとつ期待しないで」、毎日ぼーっと働いている。

ところが、だ。思ったより周りがいろいろ「いい」のである。
今日も、私の応対を注意深く見守って、わざわざメモを差し出してくれる先輩がいたり、「まだ慣れなくて当たり前だから気にせんでええよ」とニコニコする別部署のヒトがいたり、いつも暖房がホカホカの休憩室でゆったり休めたりと、なにかと「いいこと」があって、チッ、ちょっと悔しい。

もっとヒドい扱いを受ける覚悟で、なにも期待しとらんというのに、くそぅ、こんなんじゃうっかりうれしくなってまうやんけ。

いやいや、ココでほだされたらあかん。その手に乗ってウッカリがんばったらまたオーバーヒートしてまうで。

私にとって「仕事」の優先順位はウンと低いのだ。大キラいなんだから、大キラいなりに「離れたところ」に仕事を置きたい。
それよりも、もっと「山に向かうこと」を大切にしよう。もっと「魂が欲すること」に耳を傾けよう。

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