それでも「ひなたぼっこ」があるじゃないか

6日ぶりに二上山へ向かう。今日は寒いし、午前中は曇りがちだし、少しばかりおっくうだった。
それでも、クルマに乗り込んでしまえば大丈夫、運転が楽しいのであとはどこへでもスイスイ行けてしまう。

自動車という機械は魔法のようだ。私はすべてのことがめんどくさくて、なにひとつやりたくないのがホンネなんだけど、唯一「アクセルを踏む」という動作だけはかろうじてできる。放浪中もいろいろめんどくさかったが、アクセルを踏むのがメンドーということは、さすがにいちどもなかった。

ああ、お年寄りが免許を返納しないといけないのは、なんとお気の毒なことか!
しかし高齢ドライバーというのは65才以上のことらしく、ならば私もあとたった8年でそのカテゴリーなんだよね。

だから、ホントに「いまのうち」なのである。そしてドライブに限らず、山登りだってパソコンだって、いまのうちにどんどんやってナンボやねん。
後悔しないように、自分がいま楽しいことを、意識して大切にやっていこう。

▼寒くても、雌岳山頂は人気だね。
20190129二上山 (1)雌岳山頂▼雌岳山頂の標柱に温度計がある。気温は5度。
20190129二上山 (3)雌岳山頂の温度計▼ちょっとかすんでいるけど、奈良県方面がよく見えた。
20190129二上山 (2)雌岳山頂から奈良県方面の眺め
ヒザの痛みはボチボチで、良くも悪くもなっていない。
それでも、ここ3ヵ月で雌岳の頂上まで登れるようになったんだから、ヒザ関節にお礼せんといかんよ。

ずるずるーっと下ってきて、寒くてうどんが恋しくなり、丸亀製麺へ。

▼肉好きやねん。どうしても肉うどんになってしまう。
20190129(4)丸亀製麺_肉うどん
まだ若かったころを振りかえると、やりたいことをぞんぶんにやっておいて正解だったとつくづく思う。
山登りにハマッたのは三十代だったが、底が抜けたように登っていた。おもしろくてしょうがなくて、次から次に登りたい山がゾロゾロ出てきて、かたっぱしから登っていった。

慣れてくるとテント泊で縦走した。縦走というのは、複数の山を連続して踏破していく登山スタイルのことで、山中で泊まりながら歩きつづける。
9日間の縦走はなんどかやったことがある。予備食もふくめて10日分の食料、ガスボンベ、テント、寝袋をかついで行く。20kg以上のザックを背負うことになるが、若かったからなんとかなった。

しかし、そんなことができたのはあのころだけだった。こんなにトシを取るとは夢にも思わなかった。
あのときやっておいて本当によかった!

いまは500mlのペットボトル1本ですら重く感じる。
それが「いまの自分」であって、そのことをただフラットに認めないとね。

でもねえ、9日間のアルプス縦走であっても、1時間で登れる二上山であっても、お日さまは平等だ。
どんなときでも陽の光は惜しげなくふりそそいでくれる。まるで無尽蔵の愛のようにいつくしんでくれる。

だから、突き詰めると「ひなたぼっこ」だけでいいんだ。
将来もっとトシを取って、免許もイヤイヤ返納して、歩くのもおぼつかなくなったら、ベランダでひなたぼっこをしたらいい。
そのときに、ああ、あの山もよかった、この山もよかったとバアサンらしく思い出にふけることができるように、いま登れるだけ登っておこう。

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