「空がうつくしい」と語り、結局「暑い」とはひと言も言わなかったヒト

更年期障害のおかげで、年々「気温の変化」に対応できなくなりつつある。
まずは10年ほどまえから、下半身の異常な冷えに襲われた。足腰は一年中寒いので、真夏でも足温器が必要。

ついで、5年まえぐらいからホットフラッシュがはじまって、上半身だけしょっちゅう汗だくになる。
でも、下半身は冷え切っていて、足は氷のように冷たく感じる。

むかしはほとんど汗をかいた記憶がなかったのに、年がら年中汗をかいては疲れ切ってしまう。しかも疲弊の度合いが増してきた。

去年は、北海道を車中泊放浪していたから、だいたいずっと朝晩は寒くて困っていたけど、今年はべつにふつうに本州の炎のような暑さに炙られっぱなしだ。
先月に引っ越して以来、あまりの暑さに歩いて外出したことがなかった。まあ、田舎だからずっとクルマで移動してた。

今日はじめて、最寄の駅までバスで出かけた。ウチからバス停まで徒歩10分、それだけで死にそうな思いなのに、駅で電車を待ったり、ちょっとばかり歩いただけで疲労困憊だった。

なんだけど、ひさしぶりにお会いしたKさんは、「空がうつくしいですね」とやわらかい笑みを浮かべている。
最近Kさん自身の周囲が変わって、よりいっそう魅力的になっていて、腰回りのくびれについ目が行ってしまった。

ああ、ふつうのヒトとはまったく感性がちがうんだよなあとあらためて思った。
独自の感覚で、独自の世界を大切にして生きているヒトだ。

いつもふしぎに思うんだけど、Kさんは心理学を学んだことがまったくないのに、心理学的な見方を独力で身に付けている。
なので、ワシの地雷のありかもたちどころに嗅ぎつけてしまう。

ワシがライスワーク関連でごちゃごちゃ考えていたことについても、会ってしばらくすると、「ところで、アレはどうなんですか?」とモロに直撃弾を食らってしまった。
ああそう、Kさん、ココで「ちゅどーん!」って書くのがお約束なんスかねえ?

「アレ」というのは、ザックリ言うと「あんた、早々に無職になってこれからどーすんの?」みたいなことである。
いやまあ、Kさんはたしかワシより25才ほど年下だから、いつもていねいな言葉遣いをしてくれるんだけどね。

ただ、ワシよりもはるかに世慣れていて、それでいてピュアで繊細なココロの持ち主なので、どうかするとワシより年上みたいに思ったりもする。
てか、う~ん、いま気がついたけど、やっぱりワシは「コドモ」ポジションに入りたがるから、そう感じる立ち位置に率先してハマッとるのかもしれん。

いずれにしても、今日もまた非常に助かるアドバイスをたくさんいただいた。
ライフワークをめぐって、とても考えさせられたねえ。

それに加えて、単刀直入に「変態道まっしぐらは、いかがなものでしょう?」とも言ってくれた。
ああ、ありがたいねえ。そう、このワシをちゃんと「変態呼ばわり」してくれるなんて、Kさん、貴女はまことに正しい。真実を述べてくれるヒトだ。

ナニが変態かっちゅーと、ゼニの勘定もでけへんのに、引っ越ししてグランドピアノを買うという暴挙とか、その他モロモロぜんぶが「変態」ってわけだ。
しかし聡明なKさんは「とはいっても、判断するのは春子さんですよ」と何度も言う。

で、さすがにワシもふと立ち止まることにした。
ワシが信頼しているヒトが、提案してくれることに、ほほう、これはひとつ「すなおになってみよう」と思ったのだ。

べつにワシ自身がKさんの言いなりになるわけではない。
Kさんから見える「ワシの姿」を虚心に見て取って、それならまずはKさんの提案も、理にかなっているし真っ当だなあと感心したのだ。

さらに、間接的に影響を及ぼしてくれたのは、Kさんの感覚だ。
「うつくしいことばしか耳にしたくない」と聞いて、ワシはカウンセラーN先生のことばを思い出した。

N先生は「ココロの環境問題」と言っているのだが、先生いわく「カラダにいい食べ物とかは気をつけるのに、ココロにいい環境とかあんまり気をつけないんですよね。ソコに鈍感になってはいけない。だからテレビでニュースとか見ないほうがいいんです。暗い事件なんて見聞きしないほうがココロのためにいい」

繊細なKさんと話していると、N先生のことばが腑に落ちた。

Kさんは、とうとう一度も「暑い」とは言わなかった。
Kさんは、おだやかに、でも密かな情熱を込めて、彼女自身が取り組んでいるライフワークについて語ってくれただけだった。

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