基本的に「悩む」ということがない。
とくに「ナニカをやろうか?どうしようか?」っちゅーことを悩んだことがない。
「やろうかな?」ってのがチラッとアタマをかすめたら、だいたい一週間後にははじめている。「走りながら考える」という典型である。いや、走り出してからもなんも考えてへんわ。
「行きたいところ」もまったくおんなじで、行きたい場所があったら即行ってしまう。「受講したいセミナー」もいっしょ。告知文を読んで行きたくなったら、その日の夜には申し込んでしまう。
要するに「待て」ができないイヌみてえな野郎なんだ。
ただ、こんなワシでも「お相手」のあるハナシだとちょっと悩むことがある。いくらなんでも、はあはあ息せき切ってオノレの好き勝手にしたら、やっぱり先方様に迷惑をかけてしまうやろ?
で、2週間まえは「あること」でめずらしく半日ほど悩んだ。
そもそも「ピアノの先生は、何曜日の何時だったらレッスンをしていただけるのだろうか?」ということを知りたかった。いま現在、ほぼ毎週火曜日にレッスンにうかがっている。
しかし「火曜日休み」限定で就活をするべきかどうか? そこらへんが悩ましかった。派遣会社にもその希望を伝えるかどうか?で困っていた。
で、最大の悩みは「いつだったらレッスンしてもらえますか?」なんてことを、ピアノの先生に尋ねていいものかどうか?
ソレを猛烈に悩んだのだ。だってさあ、先生のご都合に「生徒が合わせる」のが当たり前でしょ?
それなのに、先生に向かって「いったい一週間のうち、何曜日の何時やったらイケますか?」なんて、そんなんぜったい訊いたらあかんと思ってた。でも、派遣会社にはどう言おう? いや、言うもなにも音沙汰ないとこばっかしやけど、それでも「レッスン可能時間帯を訊いていいかどうか?」モンモン悩んだわ。
でも、ひと通り悩んだあと、結局レッスン前日のメールでお尋ねしてしまった。やっぱり「じっと悩む」ことができへんねん。
いつもレッスンの前の日にはメールを送っているのだけど、長々と状況説明のメールをお送りしてしまった。
先生にお伝えするかどうか、すっっっごく悩んだけど、やっぱりおおまかに書いといた。「引っ越しまえに勤めてた〇〇会社は手を使う仕事なので辞めました。引っ越してから××会社に就職しましたが、あまりにも仕事ができないので解雇されることになりました。でもなかなか次が見つかりません。しかたがないので派遣会社とかにも頼む予定です。私の不徳がいたすところで誠に申し訳ございませんが、レッスンしていただける曜日やお時間をご相談させていただきたく存じます」
翌日のレッスンのとき、先生はすぐに教えてくださった。
曜日ごとにレッスンができる時間帯をすべて詳細にあきらかにしてくださった。「この曜日なら、夜10時からでもかまいません。それならお仕事のあとからでも来られるでしょう? そして、こっちの曜日ならば朝9時からなら空いています。なるべく時間の融通がきくようにしておいたほうが派遣会社にも都合がいいでしょう」
それをお聞きしたとき、ねえ……、なんか信じられなかった。いまもね、ホント信じられないような心地なんだよ。
仕事ができなくてクビになるような無能なヤツをレッスンするのに、夜10時とか朝9時とか、そんなとんでもない時間を空けてくださるなんて、いま思い出しても泣けてくるわ。
××会社は音楽に関係のある会社だからね、先生もすぐにおわかりになったみたいだったけど、なにも触れられなかった。
本当にねえ、いろいろ考えてくださってるんだよねえ、クビになっちまうつらさとかわかってくださってるんだよねえ。……あかん、泣けてしゃーないわ。
さて、そのお話のときは「ありがとうございます! 助かります!」なんてうっかり言ってしまったけど、いやいやいやいや、そんな夜10時とか朝9時なんてそんなの毎週はぜったい迷惑やって!
なので、10月31日にこのブログで発表した「【(自分用の)決定版】パートの選びかた」を改定することにした。
[改定前]
●第1条件 : ほとんど手を使わないこと。せいぜい計1時間のパソコン程度。
●第2条件 : ウチから極力「近い」ところ。
[改定後]
●第1条件 : ほとんど手を使わないこと。せいぜい計1時間のパソコン程度。
●第2条件 : シフト希望を出せるところ。
●第3条件 : ウチから極力「近い」ところ。
なにがいっちゃん大事かといったら、そりゃもうピアノが大事なんだから、この優先順位をぜったい守るねん。
あとはもうなんでもええねん。ブラックだろーが、クソだろーが、クズ扱いされよーが、どうでもよろしい。