見覚えのある街、なつかしい街、なぜかご縁のある街

今日のパート、午前はいつものお店に出勤、しかし午後は「べつの店舗へ移動してください」と言われる。別店舗パートさんの人数が足りないそうだ。

「そういうこともありますよ」ってのはまえに聞いていた。先輩パートさんからも「クルマあったらきっとそうなる」とも言われてた。いま毎日行ってるお店は歩いて8分のところ。でも、別店はクルマで20分らしい。

う~ん、ふつうのヒトが20分ならワシは30分かかるじゃろう。ナビをセットして怖々走り出す。はじめての道はやっぱりコワい。しかも隣の県なんだわ。それだけで「遠すぎっ!」って思わへん? いやいや、クルマで20分走ると隣の県ったら、ワシの住んでるところがどないな田舎やねんって証拠か。

さて、心配は無用で道路はまずまず広かった。低山の裾を通る道をぐいーっと上がってすいーっと下がる。おお!峠越えじゃ。すんばらしい! 峠、好きやねん。峠、ええやろ? ナントカ峠に着いたら感動するやろっ?! ワシが山登っとったときは峠をこよなく愛したのう。

てか、まあ県境っちゅーのはだいたい山の稜線やから、となりの県へ行くときはそりゃま「峠」を越えるわな。



キゲンよく峠を越えたら、見覚えのある街があらわれた。ああ!ココまえに来たことあるっ! この街に住むかどうか、まえに考えたことがあった! なぜかさっぱり忘れていたのに、見たら思い出した。

いったいどういうことか?というと、ハナシはいまから7年まえにさかのぼる。その7年まえ、つまり50才のとき、ワシは突発的にバイオリンをはじめた。電子ピアノを弾くと手が痛い。ずっと痛い。じゃバイオリンならイケるか?と思って習いはじめた。

バイオリンやったらいっぺんにハマッた。しかし当時住んでたアパートは壁がペラペラ、くしゃみやおならでも筒抜け、ウチでは到底練習できず、カラオケルームへ行ってバイオリンを練習してた。

すぐにめんどくさくなった。そうだ!音出し可のマンションへ引っ越しや! それで某芸術大学の近所のホニャララ町に引っ越した。けれども、バイオリンもじきに手が痛くなった。結局3ヵ月でケツ割る。短っ!

線香花火のごとくバイオリンが終了して、そいで電子ピアノも痛くて弾けない。なんの楽器もできへんのにこのなんにもないホニャララ町におる意味あるんか?
ただ、当時のデジタル日記を見てたら、このときやっぱりグランドピアノ購入を検討しとった。だって、音出し可のマンションやったから、やっぱグランド欲ーしいなあって思っとったわ。しぶといのう。

しかし、引っ越すことにした。その理由のひとつとして、ホニャララ町の図書館がショボすぎってのもあった。ああ、そのころはまだ本読めてたんやね。引っ越し先の候補をあれこれ考えてたとき、「条件1:好みの山が近い」「条件2:図書館がそこそこデカい」ってのが主要素やった。

今日峠を越えたら出てきた街は「好みの山が近い」んで、かなりネチネチ検討しとった。現地に3回行って、1度は不動産屋で内覧も頼んだ。じっさいに歩き回ってスーパーからの距離感とかも確かめた。



けれども、あかん、図書館がおもくそ小さすぎっ! ソコの図書館見ただけで、こりゃありえへんと即候補からハズした。そして最終的にフガフガ市に引っ越した。たまたま99万円の中古マンションが売りに出てて、かつフガフガ市の図書館はけっこうデカくて満足したから即買った。

まあでも、今年4月にピアノを再開して、そいで手が痛くてもどうでもええ、やっぱりグランド欲しいって思うて、またホニャララ町に引っ越した。マンションは売った。

うん、つまり、「屁が筒抜け賃貸アパート」→「バイオリン弾きたいからホニャララ町賃貸マンション」→「フガフガ市中古マンション購入」→「グランドピアノ弾きたいからホニャララ町賃貸マンション」→「フガフガ市マンション売却」という経過をたどる。

どこまでアホやねん?と感慨深く、今日は、一度は住もうかとさんざん考えた街をしみじみながめた。いや、やっぱりこの街もええとこや。あの山がよう見える。

そして、別店で楽しく仕事した。みなさん、こころよく迎えてくれて、ワシがモノの位置もわからんとオタオタしてたらすぐに助けてくれた。失敗してもニコニコしてくれた。最後には「慣れなくて緊張したやろ?」とねぎらってくれた。

ふふん、なんかこのお店も好きになってもうた。なぜかこの街、やっぱりご縁があるんやのう。

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