「ついうっかりズルズルやってること」が本当に好きなこと

カウンセラー養成講座での課題のひとつとして、「次回の講座までに、自主トレ合計4回」というのが出ている。約1ヵ月のうちに、カウンセラー役→2回、相談者役→2回を、受講生同士でトレーニングしないといけない。

でもまあ、合計4回だけというのはホント最低ラインだよね。私は、前回までに合計6回をなんとかやってみたけど、少なすぎてほとんど上達しない。1回あたり1時間半ぐらいかね。だったらこれまでたったの9時間しか練習していないことになる。

そーれーはー、んなもん、ピアノと比べたら明々白々で、そんな程度のトレーニングじゃぜったいプロになれるはずない。

ピアノはというと、44年ぶりにレッスンを再開してちょうど1年経過したが、おおよそ毎日2時間練習している。ざっくり730時間は費やしていることになる。楽器の練習というのは、約5,000時間で「ちょっとマシ」になるらしい。ピアノ、バイオリンともそんな按配だという。



そうだろうなと、自分でも思う。もうしばらくで1,000時間だが、ごくゆるやかに上達しているものの、ぜんぜん安定していないし、早く弾けない、鍵盤に重みをかけられない。やっぱり基礎がまるでできていない。とはいえ、3,000時間ほど積み上げたらちょっとは改善しそうに思えるし、だったら5,000時間で「マシ」というのもうなずける。

さて、ピアノについては先生が「『正しい』練習をしていれば、そんなにものすごく長時間やらなくても効率よくうまくいきます」と言われていた。ただし先生の「長時間」というのは6~8時間ぐらいだろうと推定される。

あらためてカウンセリングはどうかというと、大塚あやこさんは「質より量です」と断言されていた。あやさんは音楽家(作曲家/ピアニスト)でもあるので、なんかもう「量」と言われるだけでついついピアノと比べて冷や汗が出てくる。

ホントにねえ、カウンセリングの勉強や自主トレを毎日2時間やってたら、そりゃあちょっとずつでも上達するだろうにね。



あやさんは、ご自身のブログで音楽関連の記事もたくさん書いておられる。そのなかでも興味深いのが「プロになる人はここが違う」という記事だ。あやさんがカウンセラーになる前に、音楽学校でアレンジとジャズ・ポピュラーピアノを教えていた経験にもとづいて、どんな生徒さんがプロになるか?(2〜3年に1人ぐらい!)について書かれている。具体的にはつぎのとおり。

1. 既に10代の頃から、楽器やバンドなど、ある程度の音楽経験がある。
2. 聴いてきた音楽の量が多い。
3. 面白そうに、興味深そうに授業に参加している。欠席は極めて少ない。
4. 自分の意見を言ったり、質問したりが積極的。
5. アレンジに関しては、課題をちゃんとやってくる。
6. 楽器に関しては、毎週「ここまでは到達する」というレベルを自分で設定して、そこまでちゃんと練習してくる。

そして、「要は、どれだけ好きか。のめりこめるか。そのことばっかり考えているか。何ごとも、プロであることの基本ていうのはそういうところにあるのだと思います。」「それは結果として『努力』というものになってはいるけれども、本人、楽しいからあんまり努力だと思ってない。」とのこと。



この記事を読み返していたら、ああ私、少なくともいまの時点でカウンセラーは「圏外」だよねえ。
てか、プロうんぬんはともかく、自分はピアノ弾いてるのが「向いている」よねえって思ってしまった。べつに努力して練習してるわけじゃないし。なんか「ついうっかり」ピアノ弾いてて「ちょっとだけ」のつもりがダラダラ、あーでもないこーでもないをやっていて、気がついたら夜中になってて、ああ今日もカウンセリングの勉強ゼロだねという毎日。

ピアノの3,000時間は、ああそうか、できればあと2年で達成したいとふつーに思えるけど、カウンセリングなんか100時間のメドも立たない。

ま、なんでもそうだけど、「やってみてはじめてわかること」がある。だから、いま「へええ、そうなんだ、私ってわりかしけっこうピアノが好きなんだ」と気がついて納得している。

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