「男好き」という生きかたを尊重する

長年「自分探し」をやっていたので、ここ数年は心理学セミナーによく行っていたし、とうとうカウンセラー養成講座に通うことになった。すでにセミナーはけっこうあちこちに行っているのだが、そういったセミナーに来るヒトたちには「やりたいことがよくわからない」というヒトもいる。

恋愛や結婚で悩んでいるヒトもそこそこいるのに、自分が関心あるのは「なにやって生きていけばいいの?」だったので、つい「ライフワーク探し」をやっている受講生ばかりにフォーカスしていた。

ライフワークをテーマにして来ているヒトたちは「変わりたい」「本来の自分になりたい」と思っているヒトが多いかな。私ももちろんそうだった。自分が本当にやりたいことを見つけて、それに精進する生活に変えたかった。

なので「自分を変えたい!」とずっと思いつづけてきたから、なんかそれがごく当たり前だと思ってしまった。


そしたら、ちがった。みんながみんなそうじゃない。とくに、パートナー問題を抱えているヒトは「相手に変わってほしい」と望んでいるヒトもいる。「浮気をやめてほしい」「もっと自分を大切にしてほしい」「まじめに働いてほしい」と願っていたりする。そりゃそうだなあ。そう思うのがごくしぜんだろう。

するとまあ、心理学では「まず自分が変わろう。そしたら相手も変わる。出会うタイプも変わってくる」と、これまた強引に「自分、変われ」のほうに持っていくんだが、そもそも「え? 私、変わりたいなんて思わないけど?」ってヒトもいるんだ。

つまり、妹がそうだったと判明した。私がきちんと確認してみたら、「ぜんっぜん変わりたいなんて思わないよ。そんなこと考えたこともない」と即答した。

ああそうなんだ!と感動した。で、ようやく腑に落ちたんだよね。だから彼女はカウンセリングなんて受ける気が微塵もないんだって。カウンセリングは「自分を変えるため」に行くもんだからね。

私は心理学を好きなのだが、それがすべてではないと思っている。なので、心理学では「自分が変わる→出会う相手が変わる」ってしょっちゅう念仏みたいに唱えているけど、それが「ぜったいに正しい」とは限らないはずだ。単なる「モノの見方」のひとつにすぎない。


というわけで、「妹には妹の生きかたがある」と心の底から信頼して尊重することにした。

それに、妹の彼氏にもっと興味を持ってみようと思う。これまではそれこそ関心が薄くて、ああまたどうせダメになるんじゃないかと決めつけていたけど、なにかしらメリットがあるから付き合っているのであって、じゃあ具体的にどんな出来事に対して妹が幸福感を覚えるのか?ということをもっとよく観察してみたい。

私はたまたまピアノがおもしろいけど、妹は男がおもしろいんだ。おたがい情熱を注げる対象があってよかったね!

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