パートの仕事でまた大失敗をやらかした。私がお客さんから言付かったことをすっかり忘れていたことが原因で、そのぐらいのことが発端なのに、最終的には大炎上しましてな。
つぎつぎとどエラい事態が芋づる式に生じて、お店の全員が総出で対応してもぜんぜん収まらなかった。今夜はいったん夜10時に帰ることになった。明日は朝6時半に出勤してまた続きをやるそうだ。
とまあ、なんか他人事みたいに書いてしまったが、もとはと言えば私が忘れていたからなんだよね。なので、みなさんにはとってもていねいにあやまっておいた。私にできることってそのぐらいかな。
これまでにもいろいろ失敗をしてきたが、そのたびに「みんなに迷惑をかけてしまったなあ。申し訳ないなあ」と自分を責める気もちがけっこう強かったね。もっと気をつけなきゃーとかもっと覚えられるようにならなきゃーとか、いちいちキャーキャー言ってたけれども、今日はちがった。
いちおうしおらしくお詫びはしておいたが、そうだねえ、とくに自分を責める気もちはなかった。なんとなくフラットな気分だった。自分が悪いとも思わなかったし、かといって、開き直るようなやけっぱちな気分でもない。どっちでもないニュートラルなごくふつうの気分だった。
今日起こった事実は、「私がお客さんの伝言を忘れた→いろいろ問題が生じてみんなが対応に追われた」ということだ。そういう出来事が生じたということに過ぎない。その出来事をどう捉えるかは私次第である。
1.私はやっぱりみんなに迷惑をかける存在だと落ち込む。
2.私は私、他人は他人、やれることをやったらあとは関係ない。
「1」を選ぶか「2」を選ぶか、それを決めるのは私である。お好みで選べばいい。こういう考えかたは心理学ではけっこう鉄板なんだが、今日は自動的にすんなりと「2」に着地した。よしよし。
まあ、あえて他人の立場に立ったとしても、みなさん、なにも私を傷つけようとは思っていないわけで、「『2』でええんちゃう? せいぜい同じまちがいはしないでね」ってところだろう。
いや、きっとまたまちがうと思うよ。てか、ほんとにお客さんから聞いたことがズッポリ抜け落ちてしまうからね。メモを取り損ねるとそれっきり、さようなら。
物忘れがひどくなってきて、いやー困った困った、こんなんじゃみんなに迷惑をかけてしまうと自分を責めることが多かったけど、もうそれは「やんぴ」かな。やんぴ、やんぴ♪
困ってるかもしれないのはお店だろう。でもよく考えたら、私は困る必要ない。まちがえようが忘れようが、時給はチャリンチャリンと発生してくれている。そんなら私は困らないよね。
さて、本格的にお店が困ったら私をクビにするかもしれない。しかしこないな田舎じゃけえヒトが来ないんだよね。ほんまどこも人手不足で困っとるな。だからいまのところお店も、このポンコツババアをだましだまし使うしか仕方がないようだ。お店は大変だね。あくまでもお店はっ!
とはいえ、私なりにちょっとは工夫しようかなと考えている。パート先のお店では、商品を売るだけではなく、ほかにもちょろちょろやらないといけないことがあるのだ。そのちょろちょろが、私にとって非常に負担だ。お客さん一人一人がどこをチョロチョロしているのかさっぱりわからなくなる。
なので、お客さんごとの「チョロチョロ一覧表」を作ろうかな。先輩パートさんたちは、こうした複雑な動きをすべてアタマで記憶して対応している。しかし私には、そこまで高次元なことはまったく覚えられない。電気スイッチの位置もわからんのに。
だいたいウチで洗濯するときも途方に暮れている。洗濯物をさ、ネットに入れるものとそうじゃないものをいちおう分けるじゃん? その「分ける」ということがすでに強烈な負担になってしまって、洗濯物を前にフリーズする。
そういえば、外から帰ってきて玄関の鍵を開けるとき、荷物で両手がふさがっているとこれまたフリーズしてしまう。そもそも「両手にモノを持っている」と、つぎになにをしたらいいのか?さっぱりわからなくなってしまう。それなのに、え?だれがピアノ弾きたいって?!
ほんまにねえ、いまのところ両手でなんかできるものっていったら、ピアノだけだね。いつまでやれるかわからんけど、いま一個だけでもあってよかったねえ。