周りのヒト全員に迷惑まきちらしているのに、私がいまのパートを辞めない理由|その1

いまのパート先は、去年11月下旬に就職したのでちょうど9ヵ月だ。けれども、まったく慣れない。

あらためて「慣れる」とはどういうことか?を考えてみると、やはり「慣れ」を支えているのは「記憶」だろう。接客販売のパートだから、そんなに高度な技術が必要なわけでもない。「お客さんの注文を訊く→商品を渡す→会計をする」が基本。

でも、その基本すらいまだに「記憶」できていなくて、いちいちとちゅうで妙な空白が生じる。なにをしているのかわからなくなって手が止まる。まさしく「慣れていない」。毎日やることなのに、まるで1ヵ月前にやったことのように感じる。電気スイッチの位置はずっと覚えられない。

今日はピアノのレッスンが先生のご都合でお休みになり、先輩パートさんがたまたま体調不良のため、そのシフトに私が出た。毎日同じ仕事をしているのに毎日まちがえる。今日も順調にまちがえまくった。


すると、店長さんがこう言った。「春子さん、どのぐらいわからへんの? なにをどうわかってへんの?」

いやあ、それはむずかしい質問だっ!「どのぐらい?」に答えるには、まず「全体量」を認識しないといけないが、そんなんさっぱりわからん。「なにをどう?」と言われても、「ぜんぶがぜんぶ、カスミがかかったよう」ですねん。

けれども、さすがに心理学を勉強しているから、ああ、店長さんは「質問している」のではなく、「困っている」んだとすぐわかった。

まあ、大元の原因は「脳ミソの老化」である。そうとしか思えない。47才以前は正常に「書き込み」できていた脳ミソが、48才以降は「エラー頻発、書き込み不能」だ。けれども、47才までに記憶していたことはかろうじてアクセスできる部分もある。


パソコン関連はわりとイケる。今日も、職場で「パソコンのある画面だけをA5で印刷する」ということになったが、そんなんは「Alt+PrtScr→ペイント起動→Ctrl+V→トリミング→Ctrl+P→Alt+R→Alt+E→ ↑ →Enter→Enter」でちゃちゃっとできる。ショートカットなんかは忘れていない。

エクセルはとくに好きだから、たいていのことはどうすればいいかすぐ思いつく。たぶん本を見ながらでないとダメだが、VBAも時間があればできそうだ。まず、変数を宣言するんだったなとか思い出すとワクワクする。変数は「My」をアタマに付けると便利だったな。

だのに、毎日押す電気スイッチがわからない。毎日覚えても次の日には忘れている。スイッチ押すだけが仕事じゃないし、要はそんなぐらいのことも覚えられないから、ほかのありとあらゆることを忘れてすべてが停滞してしまう。

とりあえず店長さんには「できるかぎり努力します」と、それこそまず高らかに宣言しておいた。


さて、ウチに帰るとちゅう、田んぼのあぜ道を歩きながらツラツラ考えてみた。もうそういう脳ミソ事情ならば、ほんまは「47才以前に獲得したなんか」でできる仕事のほうが向いているかもしれない。

とはいえ、たとえばExcelVBAを使うような仕事だったら、そりゃ好きは好きで向いているかもしれないが、VBA使わなあかんほどの作業って、それを理解するまでがとてつもなくタイヘンだし、このオツムでそんな責任ある仕事はムリムリ。だいいちこげなババア雇わへん。

いまのパート先ではみなさん、エクセルの数字ながめて、一個一個手で電卓叩いて「合計」出して、それをよっこらしょとセルに入力しているから、ああ、このぐらいでちょうどええわ。すごく平和だよねえ。書類はエンピツで書いて消しゴムで消すのがほとんどで、そういうやりかたってとてもシンプルで扱いやすい。

こんなに仕事ができなくて周り全員を困らせているのに、私は辞めるつもりはない。「向いている仕事」ならばここまで苦労しないと思うものの、いや、意外とどっしりここでがんばりたいのだ。

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