パートでまた失敗、でも怒られなくて逆に助けてもらう

パート先で、毎日順調に失敗している。

今日は、お客さんへの電話で失敗した。店長さんから「ピヨピヨさんに電話してな。『ホゲホゲは来週月曜日に入荷します。でも、フガフガは水曜日です』って言うといてな」

そ、そんなむずかしいことをふたつもいっぺん言われて、一気にブラックアウトしてもうたが、店長さんに何度も訊きなおしてようやくメモを書いた。こんなんはむずかしいよなっ?! これ、1セット「ホゲホゲ、来週月曜日」をアタマで覚えるのもムリだよなっ?! それがふたつなんてありえんよなっ?! ちなみに金額はいらんそうで助かった。

で、がんばってピヨピヨさんに電話する。電話のまえに、お客さんの名簿から電話番号を調べるのも一苦労だ。電話かけるのもタイヘン。電話機の操作がわからんので、自分のメモをめくってやり方を探す。なんかものすごく時間かけてようやっとピヨピヨさんに電話した。


私「ピヨピヨさんですか? ホゲフガ商店です。えーっと、ホゲホゲが……来週月曜日に入荷します」
ピヨピヨさん「ああそうなん? え、でも月曜日おばあちゃんとこ行くねん。そっち寄れるん?」
私「そうなんですねえ」
ピ「あかんかな? あ、待って、よし子行けるかもしれん」
私「そうですか」
ピ「よし子、あんた行けるぅ? 行けへん、なんで? ネイル?! そんなんもっと先でええやん。行きいや!」

私「…………」

ピ「あかんて」
私「そうですか」
ピ「またにするわ」
私「はい、わかりました」
ピ「ブツッ」

私が店長さんに「ピヨピヨさんに電話しときました」と報告したら、電話聞いてた店長さん「フガフガ水曜日ってなんで言わんかったん? ピヨピヨさん、たぶん水曜にまとめて来るんちゃう?」

あああ、なるほど~っ! そんなんも考えて言わんとあかんのね。それにしても、メモにちゃんと「1.ホゲホゲ、らいしゅう月ようびににゅうか。2.フガフガ、すいようび」と書いてあるのに、ホゲホゲのことだけで電話を終わってしまってて、こういうのがねえ、困るんだよねえ。


あきらめて、もう一度電話する。たぶんリダイヤルとかの機能があるはずだけど、そんなクソむずかしいことはまったく不可能だ。しかもさっきかけたばかりなのに、また電話のかけ方が白紙にもどっている。かけ方のメモを見ないとかけられない。また一個一個ぽっちらぽっちら押す。

ピヨピヨさんにフガフガのことも伝えたら、「そんなら、水曜日に行くわ」と店長さんの言ったとおりになった。それを店長さんに報告して、それから「ピヨピヨさん、〇日(水)に来店、ホゲホゲとフガフガを買う」というメモを作成する。

「来週の水曜日って何日だろう?」と考えた時点で、ものすごくめんどくさくなる。こういうほんのちょっとした「段差」でアタマが停止してしまう。さまざまな段差を乗り越えて、この業務はようやく完了した。

ここまででたぶん40分ぐらい消えてる。こんなんで40分の時給が発生するなんて、さすがに申し訳ない。でも、ずーっとこんな感じなんだよなあ。

店長さんに「ピヨピヨさん、水曜日に来るって言ってました」と報告するときでも、その「ピヨピヨさん」という名まえを一瞬忘れて、あわててメモを見なおしてしゃべった。ほんま、ザルで水汲むみたいに記憶がさあっとなくなっていく。


けれども、店長さんが私の電話やりとりを聞いていてくれて助かった。そうでなかったら、ピヨピヨさんにエラい迷惑をかけるところだった。

あと、もうひとつほっとしたのは、たぶん店長さんに「ああ、このぐらいの電話もデキへんのやなあ」とわかってもらえたことである。メモに2項目ちゃんと書いてあっても、ひとつ言ったあと、お客さんがしゃべっているうちに、もうひとつ言うのを忘れてしまう。

それが「いまの私のオツム」ですねん。けど、店長さんは怒らなかったなあ。やさしいなあ。

「物忘れ」はなかなか不便だ。すべてのことがスムーズに運ばない。ナゾの空白がぎょーさん挿入される。脈絡がなくなる。本人はこれでもがんばってるつもりだけど、「努力」で記憶は維持できない。

でも、そんな「一身上の都合」を周りのヒトたちに少しずつわかってもらおう。そして、今日の店長さんみたいに助けてもらおう。仕事にかぎらずなんでもそうだけど、「自分にできることだけする。できないことは他人に頼む」というのをごく自然にやれるようになろう。

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