「やる気のない私」はとうとう「猫」になりました|ビリーフリセット・リーダーズ講座 第6講 2日目 その1

第6講の1日目は、エンプティ・チェアの技法で、思いも寄らず母ちゃんと父ちゃんについてガチでセッションになってしまい、アタマんなかがどエラいことになった。なんか講座を受けるたびにスゴいことに見舞われるが、いやまあ順調に自己探求が進んでいていいことだ。

夜のプログラムが終了して、めいめい割り当てられた部屋に戻った。5人相部屋だったが、そんな「相部屋」なんてことばはまったく不似合いで、たぶん100㎡ぐらいはあったかな、8個もベッドがあるし、会議室みたいなリビングルームや広いキッチン、ふたつもシンクがあるパウダールームとか、まるでリゾートホテルのように快適だった。

まずは温泉大浴場へ行ってすっきりして、そのあとは部屋で飲み会となる。でも、なんというかみなさんやさしいんだよね。だれかが話していることをみんなが真剣に聴いてあげていて、雑談であっても思いやりが感じられて心地いい。

翌朝、何人かのヒトは早朝ヨガにちゃんと行っていたみたいだ。ひとりだけ行かないヒトがいたけど、そのヒトは私宛にていねいなメッセージを書いて残して朝食に行っていた。私は、だれもいない広大な部屋で、ひとりだけいちばん遅くまで寝ていた。根本裕幸さんの合宿セミナー(リトリートセミナー)でもそうだったね。


講座がはじまる15分まえに朝食を食べに行き、それからあわてて昨日の会場へ向かう。合宿だと寝坊しても便利だなあ。てか、こんなに濃厚な一泊二日になるのだったら、いっそのこと毎月合宿でもかまわないなと思った。もうさ、カウンセラーになるならないは関係なくて、こんなふうにみんなといっしょに過ごすのが楽しいな。

今日もまた、エンプティ・チェアだった。エンプティ・チェアは「自分 対 親」という設定に限らない。「葛藤・対立関係」ならばなんでもできる。「自分 対 自分」もできる。「いまの自分 対 過去(子ども)の自分」や「進みたい自分 対 止める自分」などでもできる。

「やりたいことがあるのに、なかなかそれに踏み切れない」という悩みはよくあるだろう。ま、私はめったに悩まなくて、やりたければもう走り出しているし、あかんなと思ったらさーっとやめちまう。だれですか? カウンセラーやめって決めてるのにしゃあしゃあと講座に出とるのは。

いや、カウンセリングおもしろいんだけどね。それに、セッションを受けるとそれなりにいろいろ出てきて変わっていく。自分、カウンセラーに向いていそうな気がするんだけど、そない積極的にカウンセリングをヒト様にやりたいとは思わない。


なんだけど、デモセッションとか見るのは大好き。今日もまた、まずは受講生のヒトがみんなの前で大塚あやこさんのセッションを受けた。「やりたいことをなかなか実行できない」ということで、「進むちゃんのイス」と「モヤモヤちゃんのイス」を使ってエンプティ・チェアをやった。こんなふうに呼び名をつけるといいらしい。

エンプティ・チェアにかぎらず、ビリーフリセットでもなんでも、「体感」をとても重視する。そもそも「感情」とは「体にわいてくるエネルギー」で「雲のようなもの」であり、それは「体が感じているもの」でことばで言い表すことができない。

私は、「感情とはなにか?」というのをちゃんと考えたことがなかった。いまもまだ腑に落ちていない。エラくむずかしい。たぶん子どものころに「感情を出すこと」を禁止されたからかもしれない。

でも、感情を取り扱えるようになりたい。なぜなら、音楽は感情を表現するものだと思うから。「体にわいてくるエネルギー」を「音」に変換できるようになりたい。さまざまな雲の動きを「音」で表現してみたい。


デモセッションでは、受講生さんが進むちゃんとモヤモヤちゃんのイスに交互に座りながらちゃんと解決に進み、さいごはふたつのイスを重ねてそのうえに座り、そのときの気分を感じるというところまできれいに到達した。

そのあとは、ペアを組んでセッションの練習をする。私がクライアント役をしたとき、ちょうどいいので「カウンセラーになる、ならない」をお題にした。カウンセラーを「めざすちゃん」と「やめとくちゃん」だ。

まず「やめとくちゃん」のイスに座ったら、このうえなく居心地がよかった。「うわ、ヤバいほど気もちいいです~」とイスのうえでとろけそうになった。ほんま、すっげえ気もちよくて、ああコレコレ、私の本質はナマケモノっすぅ~、もうなんにもしたくねえっすぅ~とグダグダになってた。

カウンセラー役「春子ちゃん、そのイスから『めざすちゃん』はどんなふうに見えますか?」
私「あれ? 見えないです。透明かなあ、腕のあたりの輪郭がうっすら見えるような気もするけど、ほとんど見えないですね」
カウンセラー役「では、いちど『めざすちゃん』のイスに座ってみましょう」


ふしぎなもので「めざすちゃん」のイスに座ると、背筋がすっと伸びた。そんなに気分も悪くない。
カウンセラー役「どうですか? 『めざすちゃん』から『やめとくちゃん』はどんな雰囲気ですか?」

私は「めざすちゃん」のイスのうえからあたりをキョロキョロ見回していたのだが、カウンセラー役のヒトのことばにうながされて「やめとくちゃん」のイスを見たら、え?! なぜっ?

私「タイヘンですっ! 猫がいますっ! 『やめとくちゃん』が、猫になっていますっ!」
カウンセラー役「え? 猫ですか?」
私「そうです、そうです、黒い猫ですっ! そっかー、猫だったのかぁ、そりゃあ、猫にカウンセラーできないもんなあ、猫だったんかあ!」

マジで、イスのうえ見たら黒猫が見えたんよ。猫がナマコみたいにぽってり寝ていた。で、つくづく思ったわ。そりゃ猫にやる気なんかないよねえって。でも、かわいくてうれしくなっちゃった。猫好きだもん。


なので、私はいそいそとイスに近寄り、その猫の背中をそっとなでた。そして、よっこらしょと持ち上げて抱きかかえた。「めざすちゃん」のイスに戻り、エア猫をなでつづける。そして、カウンセラー役のヒトにこう言った。

「猫じゃカウンセラーになれないから、もういいです」

セッションのあとで、カウンセラー役のヒトに感想を訊いたら、「春子さんが猫を持ち上げたとき、ほんとに重そうな感じが伝わってきてふしぎでした」という。

そだね。なんか毎日ふしぎなことばっかりやってるね。でも、私は「猫」がとてもうれしかった。自分のことを「ナマケモノ」でどうしようもないと責めていたけど、いやナマケモノじゃなかった。猫だった。猫ならしょうがない。

猫ならゴロゴロしていて当たり前。猫ならいつも寝ている。気が向いたときしか動かない。まあ、猫一匹ぐらい私が養ってあげるよ。

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