「下流老人」の看板を降ろしましょう|大塚あやこさんの個人コンサルティング その4

結局のところ、私はずーっと「子ども」のままで、しかもスネてヒネくれつづけてきたわけだ。そうしたら、こんなになった。こんなってどんな? いや、延々と仕事がうまくいかない。私はなにか「生きがい」になるものが欲しかったのに。そういう仕事をやりたかったのに。

大塚あやこさん「けれどもね、『人と私』の設定を書き換えないと、なにをやってもうまくいきませんよ。それは仕事だけじゃなくてピアノやってもカウンセラーやってもいっしょです」

ここで、ビリーフリセットをしていただくことになった。「ビリーフリセット」とは、大塚あやこさんが編み出した独自の技法で、潜在意識下にあるビリーフ(思い込み)をリセットするもの。そもそもカウンセラー養成講座「ビリーフリセット・リーダーズ講座」では、まずその「ビリーフリセット」を習得できるようにカリキュラムが組まれている。

なので、これまであやさん(大塚あやこさん)からも、受講生同士の自主トレでも何度もやっている技法だ。あれはねえ、とても論理的な感じでぜんぜんスピリチュアルの要素がないんだけど、でもいつの間にか、え?あれっ?! どうしてこんなとこにワープしたんだろ?みたいなとこに着地する。


はれ?これまではなんだったんだっ?!ってキツネにつままれたみたいになる。淡々粛々とセッションを進めていくだけなのに、気がついたらほわわ~んと別次元にたどりついて晴れ晴れしている。

そのビリーフリセットでは、まず主文というのを決める。それって、まあ自分で勝手に思い込んでる「初期設定」みたいなヤツね。めっちゃ使いにくいデフォルト設定ね。

あやさんに「春子ちゃん、これまでどういう設定でやってきたの?」と訊かれて、私「う~ん、『底辺』ですかね。親にはよく『底辺校にしか行けないクズ』って言われてたんですよ。いや、このごろは『下流老人』かな。『下流老人』ってことばが大好きで、ほんと自分のブログでも『私は下流老人だーっ!』って連呼してます」

あやさんはちょっと笑いながら「じゃあ、『私は下流の人間だ』という主文でいきましょうか」と言われて、そしてビリーフリセットのワークがはじまった。


けどさ、このブログでもリアルでも「私は下流なんすよー」って言い張ってるのだが、それって私の本心かねえ?

その私のホンネは、ビリーフリセットを進めるうちにみるみる明らかになっていった。いや、べつに私は、ほんとうはそう思ってないよね。その証拠にもしだれかに「おまえは下流老人だ!」って罵倒されたとしても、「へへ、そうでおます。だからそげな看板出しとりまんがな」っちゅーてへらへらするだろう。

そう、「下流老人」は「看板」なのだ。

それなのにっ! じつのところ「中身」はそうじゃないと思っている。だから「下流らしくない」「老人らしくない」言動をそこかしこにまき散らすことになる。それは、ブログでもリアルでもそうなのだ。


でも、そんなふうに「看板と中身」がちがうとどうなるか? ひとはどう思うか? ひとはどうするか?

それはね、離れていくんだよね。「なんかめんどくさいやつだな」って思われてイヤがられる。

私のホンネは「下流でも老人でもないことを認めてくれーっ!」なのに、看板は「どうぞ、下流老人と呼んでください」にしてある。そもそも、なんで「下流老人設定」にしてあるのかというと、親に復讐したいからである。「親のせいで下流老人になっちまったようー、みんな同情してくれよー」ってわけ。

あのさあ、「親のせいでこんなに不幸な人生なんだーっ! なんとかしてくれーっ!」って365日わめきつづけていたのが、ウチの母ちゃんだけど、わぁお! おんなじじゃん! いやあ、まいったまいった。母ちゃんとおんなじことやってたら、そりゃ全人類にあいそつかされるわ。

ってなことが、ビリーフリセットをやっているうちにぶわーっと噴き出してきた。


「その看板、これからも必要ですか?」とあやさんが問う。
「いいえ、もううんざりです。その看板のせいでぜんぶうまくいかないんだとよくわかりました」
「じゃあ、もうその看板、降ろしましょうね。そして、新しい看板を考えましょう」

そっかー、長年使った看板もおしまいかー。で、新しい看板か。なんにしよう?
なんだろ? う~ん、私、ピアノ弾いてるときなに考えてるかな?

すると、ぽっかり「真実」ということばが降ってきた。

「真実を伝える、でしょうか?」とおそるおそる言ってみると、「ああ、それはいいですね。では『私は真実を伝える人間だ』という看板にしましょう」と決まってしまった。

これまでの看板 → 「私は下流の人間だ」
これからの看板 → 「私は真実を伝える人間だ」

あやさん「これからはね、『私は真実を伝える人間だ』と思いながら歩いてくださいね」
はああっ?! そ、それはちとりっぱすぎるでしょ?!って仰天したけど、あやさんにきっぱり告げられると、思わず張り子のトラのように首を振ってしまうのだった。

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